美しい海が汚水溜めに?フィリピンのボラカイ島で起こった環境問題

美しい海が汚水溜めに?フィリピンのボラカイ島で起こった環境問題

この世界には数々の美しいリゾートビーチが存在します。
綺麗な海を眺めて砂浜でのんびりしたり、ダイビングを楽しんだりと、美しいビーチは私たちに癒しを与えてくれます。
フィリピンのボラカイ島にも、そんな奇跡的な美しさを持つビーチがあります。
しかし、ここでは環境問題によって閉鎖される事態が起こってしまいます。
ボラカイ島の環境問題をご紹介します。

ボラカイ島とは

ボラカイ島は、フィリピンの中部のシブヤン海に浮かぶ島です。
首都マニラからは南へ200キロ移動した場所にあり、細長い形が特徴的です。

一番の見所は、何と言ってもその美しい海で、様々なマリンアクティビティを楽しめます。
バンカーボートと呼ばれるフィリピン独特のボートに乗って島の周辺を回りながらシュノーケリング。
空気が送られるヘルメットをかぶって海の中を散歩できるシーウォーカー。
マリンスポーツの定番、バナナボート。
他にも様々なお店が並ぶDモールでショッピングなど、ボラカイ島では存分に観光を楽しめるのです。

このように観光客で賑わうボラカイ島でしたが、一時は環境問題で大変なことになってしまいました。
美しい海に囲まれるボラカイ島で何があったのでしょうか。

ボラカイ島がブームに

ボラカイ島は、1990年ころまでは地元民だけが住む、穏やかな場所でした。
夜の明かりは、たまに現れる観光客のキャンプファイヤーくらいだったそうです。

しかし、1990年にBMWのトロピカル・ビーチ・ハンドブックの投票によって「世界最高のビーチの一つ」に選ばれます。
その後も、いくつかのメディアに称賛され、ボラカイ島にも電気や水道がつながることになります。
そして、ボラカイ島は着々と観光地として発展していったのです。

こうして、ボラカイ島は多くの人に知られることになりました。
そうなってしまえば、多くの観光客が訪れ、何が起こるのかは想像に容易いでしょう。
ボラカイ島は環境問題に悩まされることになるのです。

ボラカイ島が汚水溜め?

ボラカイ島は2018年の4月26日から6ヵ月間にわたって閉鎖されることになりました。
ビーチの汚染を防ぐために、大統領が閉鎖を決めたのです。
なぜ、大統領が閉鎖を決断したかと言うと、2月にボラカイ島へ訪問した際、美しかった海が汚れ切っていたのを見てしまったからです。
汚れ切ったボラカイ島の海を見た大統領は「汚水溜めのようだ」と発言したそうです。

原因は観光客の増加と下水道設備が不十分だったことです。
そのため、排水が直接海に垂れ流しになるなどして、環境破壊へと発展してしまいました。
他にも開発によってマングローブが減り、一部のビーチでは藻が大量に発生していました。
閉鎖期間中に、再生作業が行われ、下水処理施設も改修されました。
そのため、ボラカイ島は一部ではありますが閉鎖が解除されてることになりました。
しかし、完全な再生には2年かかると見込まれています。

環境収容力

環境収容力、という言葉があります。
これはある環境で生物が存在できる最大量、といったような意味です。
ボラカイ島の環境問題は、観光客の増加による、環境収容力の限界だったと言えるのではないでしょうか。
ボラカイ島については、しっかりとした設備やルールが準備されていれば、大きな問題は起こらなかったかもしれません。

しかし、人間は時に過剰に自然を貪ってしまうことがあります。
そのため、今後ボラカイ島で同じ問題が起こらないとは決して言えません。

私たちは自然の許容力をオーバーした行動を取らないためにも、ルールや節度を守って自然に接するよう心がけなければならないでしょう。
ぜひ旅行やレジャーで自然と触れ合う機会があれば、注意してみてください。

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