「君の名は。」の聖地巡礼!モデルは諏訪湖?ロケ地を巡る

「君の名は。」の聖地巡礼!モデルは諏訪湖?ロケ地を巡る

日本が世界に誇るコンテンツ、アニメーションは心打つストーリーや背景の描写力が評価され、多くの人から愛されています。 そんなアニメの中には、美しい描写によって自然の魅力を改めて認識させてくれる作品も存在しています。

自然の描写が美しいことで評価された作品は数多く存在しますが、ここ10年で特に話題を呼んだものが2016年に公開された「君の名は。」ではないでしょうか。 今回は、アニメ「君の名は。」の舞台となった風景、いわゆる聖地と言われる場所をご紹介します。

アニメ「君の名は。」の聖地!モデルの場所はどこ?

君の名は、2016年に公開されたアニメーション映画で、当時は日本映画で2番目の興行収入を記録した、大ヒット作品です。 制作の中心人物である新海誠監督は、それまでは知る人ぞ知る名作を作り続けていましたが、この作品により国民的アニメ監督として認識されるようになりました。

新海誠監督の作品は映像美が評価され、特に青空や日本の山間部の自然、実在する建物の描写が美しいと言われています。 「君の名は。」に関しても、その描写は高く評価されていましたが、印象的なシーンの多くはモデルとなった場所が存在しています。 いわゆる「聖地」と言われる場所ですが、それは以下の地域がモデルだと言われています。

  • 岐阜県飛騨市周辺
  • 長野県諏訪湖市周辺
  • 東京都新宿区周辺

多くの人が本作を見ているとして、あらすじは省略しますが、物語のストーリーとしては主人公の瀧くんは東京住まい、ヒロインの三葉は飛騨地方に住んでいる設定です。

そのため、岐阜県と東京都がモデルになっていることは納得ですが、長野県に関しては新海誠監督の出身地方であることから、その風景が参考になったのかもしれません。 では、具体的にどのような場所がモデルとして作中に出てくるのでしょうか。

「君の名は。」の聖地をご紹介!飛騨市から諏訪湖など

それでは「君の名は。」の聖地と言われる、美しい風景が特徴的なスポットを見てみましょう。

飛騨古川駅

飛騨古川駅は、岐阜県飛騨市古川町金森町にある高山本線の駅。 こちらは、劇中では滝くんが三葉を探して訪れた駅です。

ホームの風景だけでなく、駅前のタクシー乗り場も登場しているため、劇中のワンシーンをリアルに体験できます。 時間によっては、瀧くんたちが乗車した「特急ワイドビューひだ」も見られるかも。 瀧くんが駅前で聞き込みするシーンで映った「宮川」という名前のタクシー会社は現実に飛騨古川駅前で営業しています。

また、五平餅を食べるシーンは、味処古川と岡田屋がモデルです。徒歩で行ける距離なので、飛騨古川駅に訪れたら寄っておきたいところですね。

[[住所] 岐阜県飛騨市古川町金森町8
[アクセス] 高山駅から高山本線で16分
[営業時間] 窓口は05:40~21:30


飛騨市図書館

飛騨市図書館は、岐阜県飛騨市古川町本町にある公立図書館。 瀧たちが三葉の住む糸守町について調べるシーンで登場しています。

若年者への読書普及活動を推進していることから、毎月1回「おとなの時間」と題した企画を開催していることが特徴です。 映画公開後は、来館者が急上昇したこともあり、これまで調査していなかった入館者数を急きょ記録するようになった、という事態も起こりました。

館内には聖地巡礼者に対する注意書きがあるため、巡礼が目的として訪れた際は、こちらをよく読んで節度ある行動を心がけましょう。

[[住所] 岐阜県飛騨市古川町本町2-22
[アクセス] 高山本線 飛騨古川駅より徒歩5分
[営業時間] 09:00~20:00(火~土曜、祝日。冬期は19時まで)

宮川町落合のバス停

宮川町落合のバス停は、同じく岐阜県飛騨市古川町にあります。 こちらも三葉を探す瀧くんたちが立ち寄った場所の1つです。

飛騨古川駅から向かうとしたら、高山本線に乗って角川駅へ。そこから徒歩6~7分程度です。 残念ながら、このバス停は現在使われていないため、待合所が残るのみとなっています。

[[住所] 岐阜県飛騨市宮川町落合 越 中西 街道
[アクセス] 高山本線 飛騨古川駅より徒歩5~10分
[営業時間] 特になし

気多若宮神社

気多若宮神社は、岐阜県飛騨市にある神社です。 こちらも三葉を探す瀧くんたちが立ち寄った場所の1つ。 気多若宮神社で行われる古川祭は、日本三大裸祭りの1つに数えられ、重要無形民俗文化財に指定されています。

[[住所] 岐阜県飛騨市古川町上気多1297
[アクセス] 高山本線 角川駅より徒歩15分
[営業時間] 09:00~16:00

飛騨山王宮 日枝神社

飛騨山王宮 日枝神社は、岐阜県高山市にある神社。 ヒロインである三葉が巫女として務める宮水神社のモデルと言われています。

大きな鳥居とその中に続く階段を見れば、劇中のワンシーンを思い浮かべる人も多いはず。 日枝神社で毎年4月に開催される高山祭は、日本三大美祭の1つに挙げられるほど有名で、多くの人が訪れます。

また、この神社は米澤穂信の推理小説が原作のアニメ「氷菓」でも登場しています。

[[住所] 岐阜県高山市城山156
[アクセス] 高山本線 高山駅より徒歩25分
[営業時間] 09:00~16:00

諏訪湖 立石公園

劇中には糸守湖という架空の湖が出てきます。昔隕石が落下して糸守湖は誕生した、という設定ですが、日本にはそのような歴史を持つ湖は存在しません。

そんな糸守湖のモデルが長野県諏訪市にある、諏訪湖ではないか、と言われていました。 そして、諏訪湖のすぐ近くにある立石公園からは、確かに「君の名は。」のシーンを思い出されるような絶景が。

ちなみに立石公園は、信州のサンセットポイント100選、日本の夜景100選、日本夜景遺産に選ばれ、国蝶のオオムラサキの生息地としても有名です。

[[住所] 長野県諏訪市上諏訪立石町10399
[アクセス] 中央本線 上諏訪駅よりタクシーに乗り換え 約10分
[営業時間] 入園自由

松原湖と大月湖

物語にとって重要な存在である糸守湖。当初、そのモデルは諏訪湖である、とファンは考えていましたが……。 ある日、新海誠監督がX(旧Twitter)で以下のような投稿をしました。

ちなみに糸守湖の最初期のイメージは、僕にとっては小海高原美術館近くの松原湖や大月湖でした。とはいえ架空の場所なので、スタッフ毎に源泉は異なるだろうけど。

松原湖と大月湖は、長野県南佐久郡小海町にある湖です。正確には、猪名湖、長湖、大月湖という3湖の総称が松原湖となります。

小海町は新海誠監督が生まれ育った土地でもありますね。自身の生まれ育った場所をモデルとして、物語を組み立てていったのかもしれません。

ただ、投稿にもあるように複数のスタッフによって作られた風景であるため、諏訪湖がモデルの一部になっている可能性もあるでしょう。

[[住所] 長野県南佐久郡小海町豊里松原湖畔
[アクセス] 小海線 小海駅より小海町営バス松原湖駅経由稲子湯方面行きで20分
[営業時間] 散策自由

新宿駅周辺

「君の名は。」では自然豊かな場所だけでなく、東京の風景も数多く描写されていました。 特に山奥の土地に住むヒロイン、三葉が新宿の風景に感動したシーンは印象的ではないでしょうか。 そのシーンの1つが宿駅新南口とバスタ新宿の風景。

他にも、新宿の代表的な風景とも言える、新宿大ガードの周辺や新宿警察署裏交差点も描かれていましたね。

ここまで見てきた岐阜や長野の風景とは対照的。「君の名は。」は自然豊かな田舎とモノや人に溢れた都会の風景を同時に感じられる作品だと言えるでしょう。

四谷 須賀神社

最後は物語の締めくくりとも言えるシーンで登場した須賀神社です。 須賀神社も東京都新宿区にある神社で、映画の中では最後に瀧くんと三葉が改めて出会う場所として、参道にある石段が描かれています。

映画のキービジュアルでもあり、ラストシーンの場所でもあるため、多くのファンが訪れ、階段で写真を撮る人の行列が並ぶ時期もあったと言われています。

ちなみに、主人公の瀧くんの住まいは最寄り駅が四ツ谷駅。四ツ谷駅から須賀神社の距離は徒歩で10~15分程度です。 そんな近所で運命の人に出会える瀧くん……なんて羨ましいんだ!

[[住所] 東京都新宿区須賀町5
[アクセス] 中央線・丸の内線 四ツ谷駅より徒歩10分
[営業時間] 09:00~17:00

「君の名は。」の聖地は自然あふれる場所ばかり

このように「君の名は。」では、のどかな自然の風景から人工的な都会な風景を美しく描いています。 映画を見ると聖地巡礼したくなる気持ちが良く分かりますね。

美しい自然の風景を描いた映画やアニメは「君の名は。」だけではありません。 そのような映画やアニメを見た際は、自然の美しさ、尊さを改めて考えてみましょう。

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