ちょっと不思議な絶景?異世界のような世界遺産「ソコトラ島」とは

ちょっと不思議な絶景?異世界のような世界遺産「ソコトラ島」とは

映画やゲームで、幻想的な自然の風景を見ることがありますが、私たちの世界にもファンタジーと見間違うような風景がたくさん存在します。 その一つが、ソコトラ島です。

まるで異世界に迷い込んだかのような世界である、ソコトラ島とはどのような場所なのでしょうか。 独自の進化を歩む、ソコトラ島をご紹介します。

ソコトラ島とは

ソコトラ島(Socotra)は、中東のアラビア半島に位置するイエメンに属する島で、インド洋上に存在します。 海上貿易の中継点として栄えた、歴史のある島で、古代からアラブ人やインド人、ギリシア人の商船が訪れていました。

ソコトラの語源は、古代のインド洋の海洋貿易について、ギリシア語で書かれた航海案内書である「エリュトゥラー海案内記」のよると、サンスクリット語で「加護の島」という意味があります。 現在は航路が衰退してしまい、農業が中心となり、放牧されたヤギが島の至るところで見られます。 1967年に独立し、しばらくは南イエメン領でしたが、1990年の南北イエメン合併によってイエメン領となりました。

そんなソコトラ島がなぜ有名であるかと言えば、独自の進化による奇観があることです。 ソコトラ島は、なぜ独自の進化を歩み、どのような景観を見られるのでしょうか。

独自の生態系

ソコトラ島は、独自な進化を歩んだ生態系が見られることから「インド洋のガラパゴス」と呼ばれています。 現在、ソコトラ島には825種類の植物が存在すると考えられていますが、そのうちの37%は固有種です。 ソコトラ島は2300万年前から500万年前にアフリカ大陸から分裂した、と考えられています。

そして、過酷な気象条件に晒されたソコトラ島の動植物は独自の進化を遂げました。 特に植物はその見た目も特徴的で、幻想的な風景を作り出し、それがソコトラ島の観光資源にもなっています。 そのような不思議な植物と共に暮らす影響か、鳥類や昆虫、クモなどにも固有種が多く存在します。

また、このような独自の生態系と不思議な風景が評価され、2008年に世界遺産へと登録されました。

ソコトラ島の見所

不思議な景色が魅力的なソコトラ島ですが、具体的にはどのような見所があるのでしょうか。 ソコトラ島の名物をいくつかご紹介します。

竜血樹

ソコトラ島のシンボルとも言えるのが、竜血樹です。 またの名をソコトラ・ドラゴンツリー(Socotra dragon tree)と言って、ソコトラ島の固有種です。

枝がキノコのように広がる見た目も不思議ですが、真っ赤な樹液が出ることも珍しいと言えます。 この赤い樹液は古代ローマ時代から欧州や中国で珍しいものとして取り引きされ、現在も住民の貴重な収入となっています。

ボトルツリー

ボトルツリー(Bottle tree)も竜血樹と同じようにソコトラ島の固有種として有名な木です。 異様な形をした太い幹と根が、少し不格好に見えますが、その上部には可愛らしいピンク色の花が咲きます。 そのためか、別名は「砂漠のバラ」と言われています。

デトワラグーン

デトワラグーン(Detwah lagoon)は白い砂浜とエメラルドグリーンの海を堪能できるビーチです。 非常に遠浅であることが特徴で、辺りを見回せば、真っ白な砂と海、そして空が広がっています。 カニの保護区でもあります。

珍しい動物たち

珍しい動物に会えることも、ソコトラ島の魅力の一つです。 中でも、絶滅危惧種に指定されている、エジプトハゲワシが有名で、バードウォッチングのために島まで訪れる人もいるそうです。

他にも、カメレオンやエビなど、ソコトラ島ならではの動物が多数存在しています。

環境問題の影響を受けている?

このように、幻想的で不思議な景色や動植物が存在するソコトラ島ですが、最近では環境問題の影響を受けているようです。 温暖化による環境の変化、人間の開発によって、数百種の絶滅が危惧されているのです。 ソコトラ島のシンボルと言える、竜血樹も放牧されたヤギによる食害で、若木はほとんど存在せず、絶滅に瀕しています。

私たちはこのような珍しい種を守るためにも、環境を意識した生活を送るべきでしょう。 ソコトラ島のような貴重な自然が奪われないためにも、ちょっとしたことでもエコや3Rを意識してみてください。

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