世界で一番高い木・大きい木は?ちょっと不思議な巨木たち

世界で一番高い木・大きい木は?ちょっと不思議な巨木たち

この世界には、あっと驚くような自然が数多く存在します。 その中でも、自然の大きさを実感できるような巨木は、見るものにインパクトを与えることでしょう。

そんな巨木の中でも、世界一高いもの、大きいものは、どこに存在しているのか知っておきたいところですよね。 世界一高い木・大きい木や、ちょっと不思議な巨木たちをご紹介します。

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世界で一番高い木・大きい木は?

まずは世界で一番高い木と大きい木、それから太い木をご紹介します。

世界で一番高い木

世界で一番高い木「ハイペリオン」

世界で一番高い木は「ハイペリオン」と呼ばれています。 高さは115.61メートル、直径は4.84メートルと驚異的なサイズです。

ハイペリオンは、アメリカのカリフォルニア州にある「レッドウッド国立公園」で、2006年に発見されました。 ハイペリオンという名は愛称で、古代ギリシャ神話に登場する太陽神「ヒュペリーオーン」が由来となっています。

木の種類はセコイアといって、ヒノキ科セコイア属に属する大型の針葉樹です。 セコイアは通常でも80メートルを超えることがあり、平均的な樹齢は600~1,300年と考えられています。 ハイペリオンの樹齢は、600~800年であることから今以上に成長する可能性があり、世界一の高さは更新されているとも考えられているのです。

世界で一番大きい木

世界で一番大きい木「シャーマン将軍の木」

世界で一番大きい木は「シャーマン将軍の木」と言われるものです。 高さは83.8メートルとハイペリオンには及びませんが、約1,486立方メートルという体積は、世界で一番大きい木と言って間違いありません。 そのため、世界で一番大きい木というだけでなく、世界で一番大きい生命体とも言われています。

シャーマン将軍の木は、アメリカのカリフォルニア州にあるセコイア国立公園内に存在し、樹齢2,200年を超えるセコイアです。 シャーマン将軍の木という名前の由来は、南北戦争における北軍の指導者ウィリアム・シャーマンに因んだもので、1879年に博物学者のジェームズ・ウォルバートンが名付けたものです。

2006年、この木の最も大きい枝が折れてしまう、という事件がありました。 この枝は直径2メートル、長さが30メートル以上という大きさでしたが、世界一の大きさに影響を与えるものではありませんでした。

世界で一番太い木

世界で一番太い木「トゥーレの木」

世界で一番太い木は「トゥーレの木」です。 トゥーレの木は幹周が36.2メートルで、平均直径は11.62メートル。 ギネスブックにも世界で一番太い木として認定され、30人が腕を広げて手を繋がないと幹を取り囲めないほどです。

樹齢は不明ですが、1,200~3,000年の間と見られています。 だだ、地元のサポテカ文明の言い伝えによると、 アステカの風の神に使えた聖職者によって、1,400年ほど前に植樹されたと語られています。

大きいだけじゃない!世界の不思議な巨木

世界で一番大きい木・高い木は驚くべきものですが、他にも不思議な巨木たちが存在します。 この世界には、どのような不思議な木があるのか、いくつかご紹介します。

この木なんの木気になる木

この木なんの木気になる木

日本の総合電機メーカーとして知られる日立グループと言えば「この木なんの木気になる木~♪」というCMソングが有名です。 そのCMの中では、印象的な一本の巨木が映し出されていますが、歌の通り「確かに気なる木だ」と思った人も少なくないでしょう。

あの大きな木は「モンキーポッド」と言われ、ハワイのオアフ島にある「モアナルア・ガーデン」に存在しています。 本来、モンキーポッドはメキシコからペルー、ブラジルにかけて分布し、実はハワイで侵略的外来種に指定されています。

竜血樹

竜血樹

竜血樹は、独特な生態系による奇観で世界遺産として登録されている「ソコトラ島」に存在することで、有名な木です。 竜血樹は血のように真っ赤な樹脂が出ることから、そのような名前が付いています。 この竜血は、中世には錬金術や魔術の溶剤としても使われていました。

三春滝桜

三春滝桜

日本にも驚くような巨木が存在します。 それが福島県田村郡三春町にある、三春滝桜です。

三春滝桜は、日本五大桜または三大巨桜の1つとして知られ、推定樹齢1,000年超、樹高12メートル、根回り11メートル、幹周り9.5メートルと巨大な桜の木。その大きさは近くで見ると圧巻です。 そんな三春滝桜は、1922年に天然記念物にも指定されています。

メトシェラ

メトシェラはアメリカのカリフォルニア州、ホワイトマウンテンズにある樹齢約4,800年の世界最古の木です。 その名前は、旧約聖書に出てくる969歳まで生きた登場人物、メトシェラに因んで名付けられています。

メトシェラが存在する場所は、標高3,300メートルに位置し、夏は25度で冬はマイナス30度と、過酷な環境です。 そんな環境に適応するため、メトシェラは強い生命力と寿命を手に入れたと考えられています。 また、メトシェラが存在する場所は、破壊行為を避けるため正確な位置は公開されていません。

エンジェルオーク

エンジェルオーク

アメリカ、サウスカロライナ州のジョーンズ島にエンジェルオークと呼ばれる木が存在します。 エンジェルオークとは「天使の樫」という意味で、上下左右と複雑に幹を延ばし、幻想的な景色が見られます。 樹齢は400~500年と推定され、地震やハリケーンの被害を受けましたが、何度も回復し、成長し続けるすさまじい生命力を持った木です。

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ちなみに日本で一番高い木は?

このように、魅力的な巨木が世界中に存在しますが、日本で一番大きい木はどこにあるのでしょうか。 その答えは、林野庁によって2017年の11月に発表されました。 日本で一番大きい木は、京都府京都市左京区に生育している「花脊の三本杉」です。

花脊の三本杉は、大悲山国有林に生育している3本の杉の総称で「京都の自然200選」にも選ばれています。 1つの根元から3本そろってまっすぐ上に伸びていることが特徴で、樹高は35メートル程度と考えられていましたが、林野庁京都大阪森林管理事務所がドローンで簡易測定を行い、60メートル程度であることが判明しました。

さらに、専門機関が詳しく調べ直したことで国内最高となる62.3メートルであると確認されたのです。 このような驚異的な自然は、国内にもたくさんあるので、ぜひ1度は目にしたいところですね。

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