最強の海洋生物は誰だ!水中で驚異的な強さを持つ動物15選
最強、という言葉を耳にして心躍る人は少なくないでしょう。この世界は広く、さまざまな生物が存在していますが、そのなかで最強と言える存在は誰なのか、考えてみたことはないでしょうか。
また、陸と海では最強の定義も変わると考えられます。今回は最強の海洋生物として名高い15の動物をご紹介します。
目次
最強の海洋生物は誰だ!海の強い動物15選
海洋生物は、シャチやシロナガスクジラが最強の候補として名が挙げられますが、他にも驚くべき力を持った動物が存在します。今回、最強の海洋生物として候補に挙がった動物は以下の通りです。
- シャチ
- シロナガスクジラ
- マッコウクジラ
- ホホジロザメ
- ホッキョクグマ
- ダイオウイカ
- イリエワニ
- キタユウレイクラゲ
- オーストラリアウンバチクラゲ
- ヒョウアザラシ
- デンキウナギ
- カジキマグロ
- アカエイ
- ウツボ
- セイウチ
この中から誰が最強なのか。この記事を読んでみて、ぜひ考えてみてください。
シャチ
シャチは哺乳綱鯨偶蹄目マイルカ科シャチ属の海獣。日本ではサカマタ(逆叉、逆戟)という別名があります。 シャチが最強と呼ばれる理由は、知能が高い肉食性で、海洋系の食物連鎖の中で頂点に立っていることです。 武器を使う人間以外、天敵と言える動物も存在しません。 そのため、餌になる動物が多く、世界中の海に生息しています。
体長は4.9~5.8メートルと大きく、泳ぐ速さは時速50キロと、バンドウイルカと並んで、最も速い遊泳力を持つ哺乳類です。 そして、シャチの武器と言えば、肉を噛み千切る鋭い歯。 高い知能があるため、無駄な狩りを行いませんが、その気になれば大きい顎と鋭い歯で獲物を捕食します。
また、仲間に危害を加えた人間に報復したと見られるケースも報告されてるため、私たちもシャチを敵に回すような行動は避けるべきでしょう。
シロナガスクジラ
シロナガスクジラは、哺乳綱偶蹄目ナガスクジラ科に分類されるクジラです。
シロナガスクジラの強みはとにかく大きいこと。 最大確認体長29.9メートルであり、現存する動物の中では最大です。 この巨体によって体当たりをされたら、どんな動物であっても、ひとたまりもないことでしょう。
そのため、天敵はシャチと武器を持った人間のみ。ただし、シャチがシロナガスクジラを襲撃しても、ほとんど失敗してしまうとのことです。
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マッコウクジラ
マッコウクジラは、偶蹄目マッコウクジラ科マッコウクジラ属に分類されるクジラ類です。 歯を持つ動物の中で世界最大と言われるマッコウクジラは、雄の体長は約16~18メートルほど。 この大きさによって、マッコウクジラもシャチを除けばほとんど敵知らずです。
また、マッコウクジラの歯は円錐形で、20~26対あります。 それぞれの歯が約1キログラムもの重量がありますが、丸呑みが可能なイカ類を食べることから、不用だと指摘されることもあります。
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ホホジロザメ
ホホジロザメは、ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属に分類されるサメで、白い死神という異名を持っています。 大きさは4.0~4.8メートルが平均値となりますが、7メートルを超えるホホジロザメも確認されています。
ホホジロザメも世界の中の海で確認され、日本近海でも分布が確認されています。 泳ぐ速度も凄まじく、最高時速は25~35キロメートルで、イルカやオットセイ、アザラシなどの海産哺乳類を獲物として捕らえてしまいます。
獲物を仕留める歯は非常に鋭利。 その長さは7.5センチメートル程度で、正三角形のギザギザとしたのこぎりのような形状です。 サメ全般の特徴ですが、この歯は折れてもすぐに生え変わります。
ホッキョクグマ
ホッキョクグマは、哺乳綱食肉目クマ科クマ属に分類される食肉類です。 高い身体能力を持つホッキョクグマは、陸上の走行は、短距離であれば最高時速40キロメートルを出し、流氷の間を数時間にわたって泳ぐことも可能。 厳密には陸上動物ですが、泳ぎが得意であることからも、最強の海洋生物候補としてピックアップされました。
ホッキョクグマは鋭い犬歯と強力な腕力が武器で、獲物となるアザラシを一撃で気絶させます。 また、巨大なセイウチに襲い掛かることもあり、その際は岩や氷の塊を武器にすることも。
そのため、ホッキョクグマが生息する北極圏の生態系の中では、食物連鎖の頂点に立つとも言われますが、温暖化の影響により絶滅が 懸念されるという側面もあります。
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白く美しい体毛のホッキョクグマ。 可愛らしい姿を想像しますが、クマはクマであって、襲われたりし
白く美しい体毛のホッキョクグマ。
ダイオウイカ
ダイオウイカは、開眼目ダイオウイカ科に分類されるイカで、世界最大級の無脊椎動物です。 全長は10メートル以上に達しますが、最大で14.3メートルの個体も記録され、18メートルを超えるものも存在したと言われています。
かつて、オーストラリア南岸の沖合にマッコウクジラの死体が打ち上げられたことがありました。 そして、その体には吸盤の痕のようなものが発見され、ダイオウイカと格闘した形跡が。
このマッコウクジラの死因がダイオウイカとは限りませんが、巨大生物同士の凄まじい戦いがあったと考えられます。
イリエワニ
イリエワニは、ワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類されるワニです。 インド南東部からベトナムにかけてのアジア大陸、オーストラリア北部沿岸、カロリン諸島まで広く分布。日本でも奄美大島、西表島などで発見例があります。
イリエワニは現生するワニ類や爬虫類の中では最大級の一種で、平均は全長4メートル。 そして、最も恐ろしい部分は顎の噛む力です。
同種中で最大級(2トンほど)と言われ、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、甲殻類など、何でも食べてしまいます。 一度食らいつかれてしまったら、大型の動物であっても逃れることはできません。
キタユウレイクラゲ
キタユウレイクラゲは、鉢虫綱旗口クラゲ目ユウレイクラゲ科ユウレイクラゲ属のクラゲです。 クラゲと言えば、海に浮かぶ小さな生き物と言うイメージかもしれませんが、キタユウレイクラゲはとにかく巨大。 傘の直径だけでも2メートルに達しますが、過去最大の個体は傘の直径が2.3メートル、触手の先端までは37メートルもあったと記録されています。
そして、このキタユウレイクラゲが恐ろしい部分は、強い毒を持っているというところ。 キタユウレイクラゲに刺されると人間も激痛を感じます。
健全な大人であれば死に至ることはないようですが、刺された痛みでパニックを起こし、溺死してしまうことも。 日本でも、北海道から三陸沿岸といった地域に生息が確認されています。
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毒は生命活動に芳しくない影響を与える物質であり、体内に入れることはもちろん触れることも注意したいとこ
毒は生命活動に芳しくない影響を与える物質
オーストラリアウンバチクラゲ
オーストラリアウンバチクラゲは、ネッタイアンドンクラゲ目ネッタイアンドンクラゲ科に属する大型のハコクラゲの一種です。 傘は30~50センチとキタユウレイクラゲに比べると決して大きいサイズではありません。
しかし、地球上で最も強い毒性を持つクラゲとして知られ、人間も刺された場合は耐え難い激痛、刺傷箇所の壊死、呼吸困難、心停止等といった症状が現れ、1~10分程度で死に至ります。 そのため、キロネックス(ギリシア語由来で殺しの手を意味する)という別名を持ち、オーストラリアウンバチクラゲが出る海水浴場周辺では慎重な対策を行っています。
ヒョウアザラシ
ヒョウアザラシは、食肉目アザラシ科ヒョウアザラシ属に分類される鰭脚類(ききゃくるい)です。 アザラシと言えば可愛らしい姿を思い浮かべるかもしれませんが、ヒョウアザラシは獰猛な一面を持っています。
体長は3メートルと大きく、水中では素早く泳ぎ、大きな口で獲物を捕らえ、人間に襲い掛かった例も。 天敵はほとんど存在せず、シャチもヒョウアザラシを狙うことは滅多にないようです。
デンキウナギ
デンキウナギは、デンキウナギ目ギュムノートゥス科デンキウナギ属に分類される硬骨魚類です。 アマゾン川、オリノコ川に分布する大型魚で、強力な電気を起こす電気魚として有名。
デンキウナギはその電気を捕食と自衛の両方に使います。 獲物の小魚を見つけると体当たりして感電させ、麻痺したところを捕食。逆に大きな動物が体に触れたときも発電し、麻痺させた間に逃げることが可能です。
また、その電力は馬を感電死させるほど強烈。人間が死ぬほどではありませんが、水中で感電してしまったら、溺死の危険につながるでしょう。
カジキマグロ
カジキマグロは、バショウカジキ目のカジキ亜目に分類される魚の総称です。 実は、カジキマグロという魚は存在せず、カジキとマグロに類似点が多いことからつけられた俗称で呼ばれています。
そんなカジキマグロですが、泳ぎのスピードがとんでもなく速く、上顎が剣のように長く鋭く伸びていることから、危険な生物としても有名です。 スピードは時速100キロ以上に達し、水中で最も速く泳ぐ動物としてギネスブックにも記載されてます。
そして、剣のような上顎を振り回して獲物を殴打。致命傷を負わせて捕食します。 大型のサメ類から身を守るのにも用いられ、その一突きは致命傷を与えるには十分の威力です。
アカエイ
アカエイはアカエイ科に属するエイ。 最大幅1.5メートルに達しますが、平たく、座布団のような形をしているため、恐ろしいようには見えません。
しかし、アカエイは尾に恐ろしい毒棘を持っています。 人間がこの棘に刺された場合、激痛に襲われ、血圧低下、呼吸障害、下痢、発熱に加え、アレルギー体質の人はアナフィラキシーショックにより死亡することも。
ただ、サメ類が天敵であり、特にシュモクザメ類には敵いません。 シュモクザメにはアカエイの毒が効かないのか、T字状の頭で押さえつけられ、殴打されて食べられてしまいます。
ウツボ
ウツボは、ウナギ目ウツボ科に分類される魚類の総称です。 温暖な地域の浅海に生息する海水魚で、日本でも南西諸島及び、ここを通り流れる黒潮が通る海域に多くの種類が分布しています。
見た目はちょっと怖い感じがするウツボですが、身の危険を察知すると大きな口を開けて威嚇。 噛み付くと非常に強い顎の力で噛み千切ります。
また、毒を持つフグを丸のみにする姿が確認され、解析したところ、フグ毒の耐性を持っている可能性があることがわかっています。
セイウチ
セイウチは、哺乳綱食肉目セイウチ科セイウチ属に分類される鰭脚類の動物です。 分布としては、ユーラシア大陸北部、カナダ東部、グリーンランドの北極海など。日本でも三重県沖で捕獲されたことがあります。
体長は3メートルを超え、分厚い皮膚を持ち、最大の武器は2本の長い牙。 雄はこの牙が100センチメートルに達することもあります。
この牙は急所を付けば、ホッキョクグマの内臓に大損傷を与えることも可能。逆にホッキョクグマの爪や牙ではセイウチの分厚い脂肪に阻まれるため、致命傷を与えることは難しいと考えられます。 そのため、ホッキョクグマはセイウチを積極的に襲うことはありません。
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最強の海洋生物はシャチかシロナガスクジラが濃厚か
鋭い歯と知性、さらに遊泳力を兼ね備えたシャチ。規格外の大きさも持つシロナガスクジラ。 この二種が最強候補の海洋生物たちの中でも、より最強に近い存在かもしれません。 今回紹介した最強動物たちは、あくまで一握りであり、他にも恐るべき能力を持つ生物は数多く存在します。
そんな動物たちは、私たち人間に多くの恩恵をもたらす存在でもあることをご存じでしょうか。 彼らからの恩恵を受け続けるためにも、私たち人間が動物たちに悪影響を与えることは、可能な限り避けなければなりません。 動物たちが環境問題によって減少してしまうことがないよう、3Rの徹底など実践できる努力をぜひ心がけてみてください。
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