エヴァの季節はなぜずっと夏なの?原因はポールシフト!【アニトピア】
こんにちは。フランシス硝子です。
皆さんはエヴァンゲリオンをご覧になったことはありますか。 エヴァと言えば、見ても「よくわからなかった!」という感想を抱く人も少なくないことで有名です。 そんなエヴァンゲリオンの世界では、季節がずっと夏であることにお気づきでしょうか。 なぜ、あの世界では日本が常夏の国だったのか、自然災害の恐ろしさと共にお伝えします。
エヴァ世界が常夏なのは地軸が原因
エヴァンゲリオンは独特な世界観と、人間味溢れるキャラクターが織り成すドラマにより、社会現象にもなった大ヒットアニメですが、ストーリーは難解で、設定も話の中で詳しく語られないため、何となく見ていると「なんでそうなったの?」というシーンが数え切れないくらいあります。
その意味不明な設定の中でも「日本から季節が失われ常夏になった」というものがあるのをご存じでしょうか。実際、エヴァンゲリオンの中では、キャラクターは夏服ばかりで、セミの鳴き声も多いし、夕立のような雨のシーンも目立ちます。
なぜ、あの世界では日本がずっと夏だったのかと言えば、それは「セカンドインパクト」と言われる大災害により、地軸がずれてしまったから、と設定されています。 「セカンドインパクト?」「地軸がずれた?」と、ついつい首を傾げたくなるところですが、それを簡単に説明したいと思います。 ちなみにセカンドインパクトについては、アニメの中で説明されている(?)ので、ここでは詳しく説明しません。 アニメを見たことのない方は「南極に隕石が落ちた事件」と思ってください。
それでは、地軸がずれるとは、どういう意味で、なぜ日本の季節がずっと夏のままになってしまったかをご説明します。
ポールシフトが起こっていた!
この地軸がずれてしまう現象、実はポールシフトという名前があり、地球科学に出てくるもので、アニメ用語でも何でもありません。 実際にある(あった?)現象をアニメの中で設定として使っているだけなのです。 それでは、ポールシフトが、なぜ季節を狂わせるのか…順を追って説明したいと思います。
ポールシフトが起こると?
ポールシフトとは惑星の極がずれてしまうことです。 極とは、磁極(磁石のN極とS極のことで、地球にとってそれが南極や北極)や自転軸を指します。 ポールシフトは二種類存在し、地球の磁極が乱れる地磁気のポールシフトと、自転軸がずれてしまう自転軸のポールシフトの二種類が存在します。 地磁気のポールシフトの場合は、地球内部で発生している磁気が何らかの影響で乱れてしまうことが原因で起こります。 それに対し、自転軸のポールシフトの場合は、地震や隕石落下の衝撃によって地軸がずれるものです。
実際に、2004年12月に発生した、スマトラ島沖地震では、地軸が2センチほど移送した恐れがある、と言われています。 エヴァンゲリオンの世界で起こったのも、この自転軸のポールシフトではないでしょうか。 それでは、地軸がずれると、なぜ季節が狂ってしまうのでしょうか。
地球の地軸
まず、地軸とはどういうものなのでしょうか。 地球を含む惑星には「地軸」と言われる軸が存在します。 地軸は地球が自転する際の軸であり、北極点と南極点を結んでいる直線です。 また、地球が太陽の周りを回ることを公転と言いますが、地軸は公転運動をする面(公転面)に対して、約23.43度傾いています。
地軸の傾きと季節
地軸の説明だけでも、私としては頭が痛むほど難解ではありますが、とにかく地球は地軸を少し傾いたまま、太陽の周りを回っているとイメージしてください。 机の真ん中にメロン(太陽)が置かれていて、その周りをリンゴ(地球)が回るとき、頭のヘタ(地軸)が真っ直ぐ天井を向いているのではなく、やや傾いて斜めになっている、という感じです。
そして、この傾きこそが季節の正体なのです。 もし地軸が公転面に対して垂直であったら、地球が太陽の周りをどれだけ回っても、太陽の光があたる量は一定になります。
しかし、地軸に傾きがあることで、夏は太陽の光が多くあたり、冬は少なくなるのです。 つまり、この地軸の傾きに変化があれば、季節のバランスが乱れることになります。
そして、エヴァンゲリオンの世界では「南極に隕石が落ちる」という災害によって、地軸の傾きが変化したことで、日本は一年を通して常に太陽の光が多くあたる角度になってしまった、ということです。
漫画版の最終巻にも注目!
このような自然災害が起これば、人々への被害は計り知れないものになります。 アニメの中にも、直截的な描写はありませんが、大変な災害だったことがわかります。 こんな大災害が起こらないように、私たちは常に自然との付き合い方を考える必要があるでしょう。 難しい話ではありますが、これから皆さんが自然と接する上で、何かの参考になれば、と思います。
しかし、いつもちょっとした悪ふざけのような記事をエコトピアに掲載してもらっている私が、あまり真面目な話をしても説得力がないかもしれませんので、最後はアニメの話で終わりたいと思います。 某VODサービスによるエヴァンゲリオン配信開始によって「今まで見たことないけど、見てみようかな」という人も多いのではないでしょうか。
エヴァは有名ではありますが、割と人を選ぶアニメなので、見終わっても「??」となってしまうかもしれません。 そうだったとしても「つまらなかった」と結論を出すのではなく、ぜひ漫画版の方もお読みください。 漫画版はアニメよりも、ちょっとばかり万人受けするような内容となっています。 もちろん、アニメ版は劇場版まで見たけど、漫画は見てない、という人にもオススメです。 そして何よりも、この漫画版は最終巻の表紙が感慨深いものとなっています。 最終巻がどんな表紙で、どんな結末を迎えるのかは、ぜひ一巻から順に読みふけり、そこまで辿り着いてみてください。 それでは。