ハゲワシが激減!原因は人間の復讐心?【絶滅動物シリーズ】

ハゲワシが激減!原因は人間の復讐心?【絶滅動物シリーズ】

ハゲワシという鳥について、あまりいい印象を持っていない人も少なくないでしょう。 なぜなら、ハゲワシは生き物の死骸を突っついて、それを食べてしまう、というイメージが強いからではないでしょうか。

しかし、そんなハゲワシは絶滅危惧種であるにも関わらず、500羽以上の死骸が見つかるという出来事がありました。 絶滅の危機に瀕しているハゲワシに、何が起こったのでしょうか。

絶滅危機のハゲワシが激減!?

2019年の6月、アフリカの南部にあるボツワナ共和国で、500羽以上のハゲワシの死骸が見つかりました。 これはとても衝撃的な出来事のようですが、複数のハゲワシの死骸が見つかる、ということは、実はこの日のこの場所だけでなく、何度かありました。

2019年の1月にも、ケニアのマサイマラ北部で、20羽以上のハゲワシの死骸が発見され、他にも弱っているハゲワシが6羽発見されたことから、ケニア野生生物サービスに保護されることもあったのです。 この他にもハゲワシの死骸が多数見つかるということは、二ヵ月に一度というペースで起こるらしいのですが、不思議なことにその現場には決まった共通点がありました。 それは、ハゲワシの死骸の付近には、決まって他の動物の死骸もあった、ということです。

なぜ、ハゲワシの不審死が頻繁に起こっているのでしょうか。 また、なぜ必ず他の死骸も周辺にある、という共通点が見られるのでしょうか。

ハゲワシとは?

ハゲワシの不審死の原因を説明する上で、ハゲワシがどういう鳥なのかを確認してみましょう。

ハゲワシは、鳥類タカ目タカ科の鳥類で、ズキンハゲワシ、カオジロハゲワシ、ミミヒダハゲワシ、ケープハゲワシなど様々な種類が存在します。 そして、ハゲワシの最大の特徴は、腐肉食…つまりは動物の死体を食べる、ということにあります。

死体を食べる、というと残虐で非衛生的な印象を受けるかもしれません。 しかし、実はこのハゲワシによる行為のおかげで生態系が清潔に保たれている、と言っても過言ではないのです。 もし、ハゲワシがいなければ、アフリカのサバンナは動物の死体が数多く横たわり、腐乱した死骸から、伝染病が広がってしまう恐れもあるのです。 ハゲワシは腐った死骸であろうとも、特別な内臓を持っているため、肉を食することができ、有機物の分解や再利用を早めてくれるのです。

このように、地上の衛生面を保つハゲワシですが、その習性がまさかの悲劇を生むことになってしまうのです。

ハゲワシが激減は人間による毒殺

ハゲワシの不審死が相次ぐ原因は、なんと人間による毒殺です。 なぜ、人間がハゲワシを毒殺するのか…それには二つのパターンがありました。

原因の一つは、人間による復讐でした。 アフリカでは、遊牧民が飼う家畜がライオンやハイエナなどの捕食者に殺されてしまうことがあります。 遊牧民は復讐のために家畜の死体に毒を振りかけ、捕食者を殺そうとしてしまいます。 すると、毒で死んでしまった動物をハゲワシが食べて、彼らも死んでしまう、ということになるのです。

もう一つは、密猟者による毒殺です。 密猟者はゾウやサイを狙いますが、そのような動物の死骸を狙ってハゲワシが上空を飛び回ります。 そうすると、ゾウやサイを保護する公園の管理者が密猟に気付いてしまうため、密猟者はゾウやサイに毒を塗ることでハゲワシを殺してしまうのです。

このような経緯から、ハゲワシの不審死が見られる周辺には、必ず他の動物の死骸もあったのです。 それにしても、飢えた野生動物に対し、毒殺という方法を取る人間は、本当に恐ろしい生き物ですね。

人間による動物の犠牲

このように、人間の都合によって個体数を激減させてしまう動物は少なくありません。 ハゲワシの個体数を減らしてしまった人間からしてみると、生活のために行ったのかもしれません。

しかし、このような行為は生態系のバランスを崩し、もしかしたら大きなしっぺ返しが人間に返って来るかもしれないのです。 密猟はもちろん犯罪なので、やってはいけませんが、何かしらの事業を始めたことで、動物に被害を与えてしまうかもしれません。 事業を成功させることは大事ですが、環境への影響もぜひ考えてみてくださいね。

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