お寺の鐘?除夜の鐘で知られる梵鐘とは【意外なリユース品】
様々な不用品が集まる株式会社浜屋には、意外なリユース品が現れることがあります。 今回、紹介するのは、どこかで見たことがあるような、大きな鐘。
もしかしたら、大晦日に除夜の鐘として撞(つ)かれる梵鐘(ぼんしょう)かもしれません。 梵鐘とは、どのような鐘で、なぜ大晦日に108回撞かれるのでしょうか。
大きな鐘を不用品回収!
ある日、浜屋の茨城支店に大きな鐘が持ち込まれました。
青銅製、もしくは鉄製の鐘でしょうか。どう見ても一般家庭で使われるものではありません。 堂々とした見た目と、粛々とした雰囲気。いかにも神仏の気配を感じる鐘で、見ているだけでも身が引き締まりそうです。
一番上の部分には、どうやら龍らしい形になっています。龍と言えば、中国では英雄や皇帝のシンボルとされ、強いイメージを与えるものです。日本でも水の神様として、各地で信仰されるなど、やはり神秘的なイメージを与えるものだったでしょう。
このような鐘は、やはりお寺で見るものに違いありません。 このような鐘をただ、お寺の鐘、として認識している人も多いでしょうが、実際の名称は何と言うか、ご存じでしょうか。 お寺の鐘はどのような名称で、どんな意味が込められているのでしょうか。 お寺の鐘について、考えてみましょう。
大きな鐘の正体!梵鐘とは
お寺にある、大きな鐘の名称は、実は「梵鐘」と言います。 梵鐘とは、東アジアの寺院で使われる、仏具としての釣り鐘です。撞木(しゅもく)と言われる丁字形の棒で撞かれ、重く余韻のある響きが鳴らされます。 梵鐘の「梵」という字は、サンスクリット語で「神聖・清浄」を意味する「Brahma」を音訳したものです。
一般的には、梵鐘は除夜の鐘として知られていますが、仏教では重要な役割があり、法要など仏事の予鈴として、朝夕の時報としても使われます。 また、梵鐘の響きを聴いた者は、一切の苦から逃れ、悟りに至る功徳があるとも言われています。
多くは青銅製で、小型(一説では直径1尺7寸以下)のものは半鐘と言って、高い音を鳴らし、仏事以外に火事のときなどに、警報目的でも使われました。 日本には「日本三大梵鐘」と言われるものがあり、奈良の東大寺、京都の方広寺、知恩院などの梵鐘は特に有名です。
除夜の鐘はなぜ梵鐘を108回撞くの?
梵鐘と言えば、私たちにとって馴染み深いのは、やはり除夜の鐘です。 除夜の鐘は、大晦日の深夜0時を挟む時間帯に、梵鐘を108回撞くということは、誰もが知っていることでしょう。
しかし、なぜ108回なのかと言われると、答えられる人の数は減ってしまうかもしれません。 この108回という数字の由来は、いくつかあります。
煩悩の数が108
まず、一番有名なのは、人間の煩悩の数です。
仏教では、人間は六根(ろっこん)と言って、眼(げん)、耳(に)、鼻(び)、舌(ぜつ)、身(しん)、意(い)という器官に分けられると言われています。 六根にはそれぞれ好と悪があって18類、さらにこれはそれぞれ浄と染の2種類があって36類。
さらに、これが前世・今世・来世に及ぶとされ、108。この108が人間の煩悩の数となるのです。
一年間を表す数字
一年の月の数は12ですが、他にも二十四節気や七十二候という分け方があります。
二十四節気とは、一年の季節を24に分けますが、誰もが聞いたことがある、立春や春分、夏至などが挙げられます。 この他に雨水、啓蟄、清明など全部で24種類あるのです。七十二候は二十四節気の季節をさらに3候に分けられています。
月の12、二十四節気の24、七十二候の72。これをすべて合計すると、108になります。
四苦八苦を意味する
人間のあらゆる苦しみを表す言葉である四苦八苦。 除夜の鐘は、この四苦八苦を取り除くとも言われています。 四苦(4×9)+八苦(8×9)で108、という語呂合わせが由来というわけのようです。
このように、除夜の鐘の108という数字には、いくつかの由来があるのです。
梵鐘の他にも不用品をリユースします!
株式会社浜屋は、不用品回収業者によって集められる不用品を海外へとリユースします。 日常的に使う、家具や家電なども、不用品回収業者に依頼することで、ただ捨てられてしまうのではなく、海外で再び活躍できるのです。
もちろん、梵鐘のような変わった品物でも、浜屋はリユースにご協力いたします。 もし、何か不用品に関するお悩みがあれば、ぜひ浜屋まで相談してみてはいかがでしょうか。