【第16回 裏トピア】タバコを吸う理由は?環境と体に悪いぞ!
こんにちは。
フランシス硝子です。
皆さんはタバコを吸われますか? もし、吸われているのでしたら、ちょっと考え直してみませんか? タバコは健康に害を及ぼすだけではなく、環境にも害を及ぼしているそうですよ。
今回は「タバコは恐ろしいよね」という話です。
タバコを吸うきっかけは?
登場人物
フランシス硝子:タバコは吸わないライター。ここまでタバコを全く吸わず、健全でいられたのは「ちょっと吸ってみる?」と誘ってくる悪い友達すら、いなかったからだと思っている。
Tディレクター:かつてはタバコを吸っていたエコトピアのディレクター。タバコを吸ったきっかけは、たぶん悪い先輩に「ちょっと吸ってみる?」と言われたことだと思われる。
斎藤先輩:何かと後輩を悪い道に進ませようとする、悪い先輩。
いつもの場所
そう言えば、Tさんって「酒とタバコと女が好き」って顔していますけど、
タバコだけは吸ってないようですね。
そういう言い方すると、僕がどうしようもない酒好きの女好きみたいになるんだけど…
まぁ、確かにタバコは吸わないよ。
どうしてですか? いや、どうしてか当ててみましょうか?
いやいや! ただ単にお金が無駄だって思ったのと、電話対応が多い仕事をしたことがあって、喉の調子が悪い気がしたから試しにやめてみたら、そのまま吸うことがなくなった、ってだけだよ!(早口)
………
なんで私に当てさせてくれないんですか?
だってさ、第11回でも似たようなことあって、無駄に過去の傷を広げられたんだもの。
そうでしたっけ?
それにしても、割りと真面目な理由ですね。私はてっきり…
……いや、何でもありません。
(何も言われないのも、それはそれで気になるな)
で、何で急にタバコの話なわけ?
それがですね、
私の会社の同僚たちは、割とタバコを吸う人が多いのですが、
なぜ彼らはタバコを吸う、という理由で仕事中に席を外すことが許されるのでしょうか?
彼らはタバコを吸う、と言って、恐らくは彼らなりの小休憩を取るわけですよね。
彼らの言う「ニコチンが切れた」とか「ちょっとリセット」とか「集中力を切らさないため」とか
非喫煙者からすると、全くもって理解できない理由で。
確かによく聞くワードではあるね。
でも、非喫煙者はそういう小休憩が取りにくいわけです。
ちょっと寝るとか、何もしないでのんびりするとか、スマホを見るとか…そうしていると、
ただ、さぼっているようにしか見えないんじゃないか、という恐怖心があるので。
タバコ吸う人は、その辺を考えずに休みたいときに休めて良いな、と。
確かに、仕事場によってはそのあたりのルールが曖昧で、非喫煙者が「不公平だ」って声をあげることも少なくないみたいだね。
とは、言え喫煙者の方も差別的な扱いを受けることもあって大変みたいだよ。
タバコってものは健康にも環境にも悪いのに、どうして吸い始める人が少なくないのでしょうか。
お、つまり今回はこういうことだね。
タバコのポイ捨ては環境に大変な影響を与える!吸い殻による汚染とは
仕事の合間に、息抜きとしてタバコを吸う人は少なくありません。 しかし、タバコがある限り問題とし
仕事の合間に、息抜きとしてタバコを吸う人
………
(あれ?)
そうなんですけど、もう少し私の話聞いてもらっても良いですか?
あ、うん。
もう、何回やっていると思っているんですか。ちゃんとタイミングを考えてくださいよ。
ご、ごめんってば。
それで私なりにタバコを吸うきっかけを考えてみたんですよ。
何パターンかあるわけですが、一番はこれだと思います。
悪い先輩の「ちょっと吸ってみろよ」です。
あー、確かに……。
(僕もそうだけど、それ言ったらバカにされるだろうな)
この悪い先輩が登場するのは、だいたい未来の喫煙者たちがまだ若いころなわけですよね。
このころは、誰もが精神的に未熟なわけです。
で、その中でもタバコを勧めてくる悪い先輩は、とびきりコンプレックスが強いわけです。
自分に人としての魅力はないことを知っていて、いつか後輩が自分から離れてしまうことを恐れるが故に
タバコというもので、周りとの絆をつなぎ止めようとするのです。
また、最初にタバコを教えた人間、としてより先輩面できるわけですからね。
「俺がいなければお前はタバコの味すら知らなかったんだぞ」とか言っちゃったりしてね。
で、そんな先輩からの誘いを断れない未熟な青年たちは、圧力に負けてタバコを吸ってしまうわけです。
吸わないやつは仲間じゃない、的な雰囲気を出してくるのですよ。
ピアプレッシャーってやつですね。
そういうやつを怒らすと、あとあと面倒ですからね。仕方なく彼らは吸うわけです。
その後、生活が変わることで、その先輩は当然のように関りがなくなるのですが、
一時の雰囲気に流されてしまい、タバコの味を知ってしまった彼らは
抜け出せない迷宮に陥ってしまうわけですね。
……まぁ、そういうこともあるかもしれないけど
他に色々と理由やら事情はあるよ。
硝子ちゃんは、自分の価値観と合わない人を見れば
何かと「寂しいだけ」とか「個性がない」とか「精神的に向上心のない者」みたいなこと言うけどさ
全部、自分に当てはまることだよね?
自分のコンプレックスを他人に無理やり当てはめようとするのは、よくないと思うよ。
確かに。確かにその通りですね。反省します。
(なんだろう、素直に認められた場合、後が危険な気がする)
それで、Tさんはどんなきっかけでタバコを吸い始めたのですか?
さぁ! 環境問題の話をしよう!
タバコは健康にも環境にも悪影響!
タバコは世界中で、毎年のように4兆5,000億ほどポイ捨てがあるようです。
お、やっと環境問題の話だ!
4兆って想像もつかないな……それで?
タバコは様々な有害物質を含んでいるのですが、
同時にタバコのフィルターは分解されにくい特徴があり、
ポイ捨てされたタバコのフィルターが自然界に拡散されることで、有害物質まで自然界に運ばれてしまうのです。
なるほど、そうなるとプラスチック問題と同じだね。
はい。自然界に散らばったタバコの有害物質は
動植物の体内に入り込み、食物連鎖を通じて人間のも害を及ぼす恐れがあるということですね。
ちなみに、タバコのフィルターはプラスチックでできています。
と、言うことはマイクロプラスチックとしても環境を汚染しているわけだ。
百害あって一利なしとはこのことです。
いやいや、何かあるよ。ストレス解消とかリラックスできるとかさ。
あれはどうもにニコチンが切れたせいで、イライラしたり落ち着かなかったりする、という説もあるそうですよ。
タバコを吸って、ストレスが消えたりラックスできたりするのは、ニコチンを補給できたから、らしいです。
えー、じゃあメリットって……
あえて言うなら、アニメや漫画でキャラクターに咥えタバコをさせれば、ちょっと個性を出せることですかね。
さっきの話じゃないけど、けっきょく個性を補強するものなんだね…。
そういうキャラクターが退場間際にタバコを咥えて「これが最後の一本か…」とか言うだけでかっこいいですからね。
(確かに言ってみたいな…)
とは言え、人の趣味に対して「有害でしかない」と決めつけるのは良くないですよね。
そうだよ、硝子ちゃんだって「アニメの見過ぎでそんな性格になった」とか言われるのは嫌でしょう?
そうですね。
そもそも、私の性格に問題はありませんし、
例え問題があっても、アニメは関係ないと強く主張しますね。
(酷く歪んだ性格ということは間違いないよ、硝子ちゃん)
けっきょくは一部のマナー違反者によって、色々と印象が悪くなってしまうのですよね。
今吸ったら周りの人に迷惑がかかるかもしれない、ポイ捨てをしたら環境に悪いかもしれない。
そんな想像力を働かせながら、適切にタバコは楽しまないとダメですね。
タバコをやめるには元を断とう
それではTさん、タバコによる環境問題を食い止めるために、元を断ちに行きますか。
も、元? なにそれ?
そんなことできるものなの?
もちろんです。では行きますよ。
I am the bone of my quibble……
え、なになに? どうしちゃったの?
Obscene is my body, and sadness is my blood.
ゲートオブフランシス!
ぶううううーーーん!
な、なにこれ!
今回の環境問題のもとが発生している場所にワープできるゲートです。
え、硝子ちゃんってそんなことできるの?
はい。他にも2000を超すスキルを保有しています。
えええ……
(非現実的な展開でついていけないなぁ…)
さぁ、Tさん。ゲートオブフランシスに飛び込んで。
え、これ大丈夫?
なんか怖いし、人体に悪影響とかあるんじゃないの?
後から寿命が縮むとか言われるなんてことないよね?
ええい、まどろっこしいやつめ!ドンッ
わあぁぁぁぁぁ~!
10年前の世界
バタンッ! あいたた。えーっと、ここはどこだろう。
Tさん、ここは10年前の世界です。
じゅ、10年前??
そして、ほらあれ。
ウロウロ
あ、あれは……僕に初めてタバコを勧めてきた、
斎藤先輩じゃないか!
さぁ、Tさん。こらしめちゃってください。
えええええ…やだよ。あの先輩、超怖いって有名だったんだから。
でも、あの男が多くの人にタバコを勧め、環境問題を悪化させているのですよ。
それをやっつけるチャンスだと思えば、勇気も出せるでしょう!
そ、そんなこと言われても…。
ぉい、コラァ!
ひっ!
っきから、何こっち見てんだ、らぁー!
ひょー、独特な言語を操るようですね。ほらTさん、チャンスチャンス!
んだと、らぁー!いっぺん、ぶんなぐってやんねーと、っかんねーか!
ひぃぃぃぃ、硝子ちゃんってば、刺激しないで!
何の用だ、らぁーーー!
た、タバコをやめましょう、斎藤先輩。
なんか迷惑かけたのかよ、らぁーーー!
えっとですね……タバコは環境に悪いということをですね…。
後輩にタバコを勧めることも良くないし……。
とにかくですよ、タバコのメリットなんて、
退場間際にタバコを咥えて「これが最後の一本か…」とか言えるくらいなんですから。
っめぇに関係、あんのかよっ、らぁーーー!
ひぃぃぃぃ!
ええい、まどろっこしいやつらめ! こうなったら……
フランシスメモリーコントロール!
え、硝子ちゃん。その注射器は?
これは注射した人間の記憶を捏造…もとい、道徳観念を改善できるものです。
(何この子、ドラえ○んなの?)
せいや!ブスッ!
ぎゃあああぁぁぁぁ!
あ、斎藤先輩!
ぽかーーーん
せ、先輩? 大丈夫ですか?
今、彼は私が注入した未来の環境問題の記憶を脳内にインストール中です。
しばらくはあんな調子なので、我々は帰るとしましょう。
えええ、大丈夫? 完全に逝っちゃってるように見えるけど。
いいのいいの。尺もないから、とっとと帰りますよ!
う、うん。
ゲートオブフランシス!!
ぶううううーーーん!
いつのも場所
ほええぇぇぇ。まさか時間旅行するとは思わなかったよ。
なかなかスリリングでしたねー。
テレビ:それでは続いてのニュースです。
おや、テレビが付いている。誰か消し忘れたのかな?
テレビ:環境改善を公約に掲げている斎藤議員が、タバコによる環境問題を改善するための法案を……。
硝子ちゃん。これって……。
もしかしたら、歴史を変えてしまったかもしれないですね……。
テレビ:私、斎藤はタバコによる環境汚染を食い止めるべく、これらの法案を提案します!それは--
ナレーション:これは二人も知らないことだが、これから数十年、斎藤先輩…いや、斎藤議員は積極的に環境問題に取り組み続けた。 しかし、彼の力で劇的に環境を改善するには至らなかった。 なぜなら、道半ばで彼の活動を良しとしない組織の過激派に、暗殺されてしまったからである。
事態に気付いた彼の仲間たちが、彼を救おうと必死に処置をしたが間に合わず、その死は逃れられないものだった。 事切れる瞬間、彼はタバコを求めたため、部下の一人がそれを彼の口元へ差し出した。 タバコを咥えた彼は最後に、こう言ったそうだ。
「これが最後の一本か…」と。
END