【第11回 裏トピア】都会に疲れてない?都市化で地球も疲れている!

【第11回 裏トピア】都会に疲れてない?都市化で地球も疲れている!

こんにちは。
フランシス硝子です。

皆さんはどこにお住まいでしょうか。私はコンクリートジャングル東京ですが、たまに息苦しさを感じてしまいます。これって都市化が関係していると思うのですが気のせいでしょうか。

今回は田舎でゆっくり暮らしたいな、というお話です。

都会に集まる理由とは?

登場人物

フランシス硝子:都会に疲れたライター。最近の悩みは、田舎に帰りたくても、仕事が見つからないこと。

Tディレクター:エコトピア編集部のディレクター。田舎から出てきたが、都会に何の不満も持たない不思議な人。

エコトピア編集部 オフィス

Tさんって、確か海と山に挟まれた、秘境レベルの田舎町の出身でしたよね。

え?
えーっと、秘境ってほどではないけど、

確かに西を見渡せば海、東を見渡せば田んぼ、みたいな場所で、

車がなければ満足に生活できないし、コンビニも徒歩では行けないし、

電車も一時間に一本、遊べる場所と言ったら、せいぜいカラオケボックスくらい、というレベルの田舎ではあるよ。

なるほどなるほど。
では、そんなTさんがなぜ都会に出てきたのか、当ててみましょうか。

べ、べつに良いよ。
どうせ不必要に人を傷つけるようなこと言うんだから!

ハタチ前後のTさんは、こう思ったはずです。

(始まっちゃったよ……)

この町には遊ぶところもなければ仕事もない。

デートスポットと言えば、せいぜい某有名ショッピングモールくらいだし、

小洒落たレストランに女の子を誘っても、高確率で微妙な知り合いに会ってしまって気まずい。

デートの後にロマンチックな場所にでも、という流れになったとしても、

せいぜいスキー場の駐車場から見る高速道路の灯り

それを見ながら「これは夜景だ」と自分たちに言い聞かせるしかない。

そんな田舎にうんざりしていたところ、好きな女の子が服飾関係で働きたいとか夢を語り始めて、

上京するなんて言い出すものだから、なら自分も「東京さ行くだ」って感じで、都会まで出てきたわけですよね?

(……大方その通りなのが腹立たしい)

で、Tさんのことだから、その子とは上手く行かず、それでも都会で暮らしていたら、

楽しいイベントはあるし、お洒落な店に入れば自分もお洒落になった気もするし、一見変わった人とも知り合える。

そして、似たような理由で都会に出てきた人間や、

同じ学校に通っていたわけでもなく、同じ会社に勤めていたわけでもない、謎のつながりの「先輩」という存在と、

楽しく遊んでいられるし、やっぱり田舎より都会が良い、という考えに至り、今でも田舎に帰ろうとは思わない。

そんな感じでしょう?

それが当たっているかどうかは別としてだね、

(当たっているけどさ)

僕の人間関係にケチをつけてまで、硝子ちゃんは何を訴えたいのかな?

それに硝子ちゃんだって「ド」が付くほどの田舎出身じゃないか。

それはですね、この私が都会で生活をしている理由を

似たような理由だとは思わないでいただきたい、ということです。

よくわからないイベントに参加したいだとか、

お洒落なお店に入ってみたいだとか、

刺激的な人間関係を求めているだとか、

そういうことではないのです。全くもって、そういうのではないのですよ。

同類だとは思われたくはないのです。

私はできることなら田舎で暮らしたいと思っています。

美味しい空気と緑に囲まれ、静かで穏やかな環境、

救急車やパトカーのサイレンの音も珍しく感じるような、

そんな田舎で、ゆったりと生きて行きたいのです。

そこまで言うなら、硝子ちゃんはなぜ都会で生活しているの?

仕事がないからですよ。

田舎は接客業か手先が器用じゃないとできない仕事ばかりです。

私には、そんなこと、できません。

私にできることは、キーボード叩いて、他人の価値観にケチをつけることくらいです。

(裏トピアのことだな、これ)

それでお金をもらえれば最高なのですが、人の世はそんなに甘くない。

今後、私はどうやって生きて行けば良いのでしょうか?

うーん。

割とガチな人生相談されたところで悪いんだけどさ、

裏トピアって前回が最終回じゃなかったの?

都市化は人も地球も疲弊する

私は前回一言も最終回だなんて言っていませんよ。

田舎に帰りたいって言っただけです。

え? そうだっけ?

そういえば、田舎に引っ込むとか言っていたね。

そうです、今回の伏線を張っただけです。

(こういうの伏線って言うのかな……)

だいたいですね、なぜ人は都会に集まりたがるのでしょうか。

人口が都会に集中してしまうことで、今の世の中は都市化も問題視されているわけですよ。

お、鮮やかに環境問題の話題へとシフトしたね!

そうそう、都市化は確かに問題になっているね!

で、どういう問題だったかな?

とにかく都会に人が集まってしまうのですよ。色々と便利だし、仕事もたくさんありますからね。

そうなると、様々な社会問題や環境問題が発生してしまうのです。

住む家を探すのは困難だし、見つけたとしても住宅費がかさむ、住宅難。

交通機関の混雑による不自由さと騒音・公害が重なる交通難。

保育所の不足も都市化の影響ではないでしょうか。

うんうん。待機児童の問題なんかはニュースでも見るね。

住宅難や交通難についても、都会は家賃が高いし、満員電車はストレスたまるよねぇ~。

環境問題を挙げるとしたら、ヒートアイランド現象廃棄物の問題ではないでしょうか。

ヒートアイランド現象って、夏が凄く暑くなるやつだね!

そうです。都市化によって緑は失われ、交通機関や冷暖房の発熱、コンクリートやアスファルトなどの建造物によって、ヒートアイランド現象が発生します。

これは気温上昇だけでなく、突然の雷雨や落雷を発生させる恐れもあります。

廃棄物の問題はゴミのことだよね?

はい。都会は人が集中し過ぎてしまうために、自然が持つ浄化能力を超えたゴミが発生してしまいます。

田舎から出てきた人は、都会は独特な匂いがあるって言うよね。

都会はゴミも出るし、エネルギーもガンガン使って、地球を疲弊させると思うのですよね。

さらに、人間にとってもストレスが大きいと思います。

地球にとっても、人間にとっても、良いことはないと思います。

確かにね~。

私は思うわけですよ。

朝の通勤時間、誰もが他人の理不尽さに怒りを感じ、誰もが他人の身勝手さに不快感を覚える。

ギスギスした空気に憂鬱な気持ちになるが、それでも仕事に行かなくてはならない。

例え一人一人が善人だったとしても、悪意を増幅させる環境ではある。

私はそんな都会でやっていける自信はありません……。

まぁね。でも、そんな毎日を乗り切った後、金曜日の夜に飲むお酒は最高だと思わないかい?

自分へのご褒美というか、今週も頑張ったなぁーって実感するし、

この一杯だけのために、来週も頑張るぞって気分になるじゃん?

………

Tさん、私は今、理解しました。

え、何を?

お酒の正体です。

ん? 正体?

お酒は人を奴隷化するために、どっかの偉い人が世に出回らせているのです。

ええ、そうに違いありません。

お酒を飲ませることで、日々の苦しみに対する感覚を鈍くさせ、ネガティブな気持ちを和らげさせる。

どんなに辛いことがあっても、忘れさせて、楽しいことが待っている、と思わせるんです。

あ、だからお酒飲むと愉快になるやつが多いんですね!

それで私たち平民が劣悪な環境でも、黙ってせっせと働くように仕向けているわけですよ。

Tさんを見て、今確信しました。

ただのマゾ野郎だと思ったら、どっかの偉い人にコントロールされてたわけです。

洗脳です、洗脳。陰謀です! 陰謀説だ!

これ、大発見ですわ!

(よくここまで妄想を広げられるな~。でも反論したら三倍になってくるから黙っておこう)

(あと僕はマゾ野郎じゃないし)

いつだったか温暖化でビールが飲めなくなるって話を聞きましたが、なくなるべきですね!

私は今日から一滴もお酒を飲みません!

これで奴隷卒業です。

どうですか、この奴隷マゾ野郎! 明日も蟻んこみたいに地べた這いずり回って働くんだな!

私はそんなTさんを見下ろして、コーラでも飲みながら笑ってやるのですよ!

はははははっ!

ねぇ、硝子ちゃん。

お酒飲まなかったところで、働くことに変わりないし、

君の言うところの奴隷であることにも

変わらないからね。

都会を離れ田舎で住むには?

それで、最初の相談に戻るのですが、

私はこれから、どうやって生きていけば良いのでしょうか?

うーん、そこまで都会の生活に疲れているなら、田舎で仕事を見つけるしかないよね。

田舎だったら、どんな仕事があるかなぁ。

やっぱ、田舎の仕事で一番必要とされるのは、農ぎょ--

先に言っておきますけど、農業は無理ですよ。

熱い太陽の下で土をいじるとなったら、

体力のない私は、数分で貧血になるでしょうし、

おまけに虫も苦手なので、かなり難易度が高いです。

あと、朝も早そうなので無理です。

だとしたら…

ちなみに「接客」「営業」「介護」も無理です。

私、コミュニケーション能力が皆無なので、人と関わらず、一人で黙々とできる仕事が良いです。

あ、かと言って先ほども言ったように、不器用なので物作りも厳しいと思われます。

………

………

あのね、硝子ちゃん。

どこで何をしていても、絶対に苦しみは存在しているんだよ。みんな「できない」「つらい」とか思いながら一生懸命お仕事しているの。

それは都会でも田舎でも同じことだと思うよ。

硝子ちゃんが求めている暮らしが、どんなものなのか僕にはわからないけど、

そんな都合の良い考えは、どこ行っても通じないよ。

硝子ちゃんはね、ただ楽をしたいだけなんだよ。

だとしたら、硝子ちゃんは都会だろうが、田舎だろうが、

君が望むような生活は手に入らないよ。

そんな幸せだけの世界なんて、どこにもないんだからね。

………

ドドーーーン!!

わ! なんだ、爆発??

……Tさん、あれを見てください!

え、なに?

幸せだけの世界へつながるドア

な、なんだこのドア……突然現れたぞ!?

こ、これは……幸せだけの世界へつながるドアですよ!

ちょ…えっ、どういうこと??

この扉の向こうの世界には、ただ幸せがあるのです。

苦しみも、悲しみもなく、誰もが穏やかに暮らしていけるのですよ。

えーーー、本当かなぁ?

それでは、Tさん。私は一足先に、幸せだけの世界へ行きます。

ま、待って! なんか危なくないかな!?

この向こう側は、幸せだけの世界なんだから、危険なわけありませんよ。それでは!バタンッ

えええええ……

1週間後

ただいまです。

あれ、硝子ちゃん。
幸せだけの世界に行ったはずなのに、もう戻ってきたの?

はい。

どうしちゃったのさ。幸せだけの世界なのだから、幸せに暮らし続ければよかったじゃない。

それがですね、

私みたいな人間は

幸せであることにすら、不満を覚えるだけだったみたいです。

……そっか。

はい。

お帰り、硝子ちゃん。

Tディレクター:僕はそれ以上、硝子ちゃんに何も聞きませんでした。硝子ちゃんもそれ以上語ることはありませんでした。

彼女が幸せだけの世界で、どんな生活を送り、何を感じたのか、僕にはわかりません。ただ、僕に言えることは、きっと幸せだけでは、人は生きていけないのだろう、ということです。

彼女はそれから都会でしっかり働いて、不満を言いながらも、それなりの毎日を過ごしているようです。

そんな彼女がときどき見せる笑顔は、とても幸せそうに見えました。

END

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