冬季五輪マスコットのオコジョが絶滅危機に?原因は気候変動か
オコジョは愛らしい姿が特徴的な動物で、2026年2月に開催されたミラノ・コルティナオリンピックでは、公式マスコットキャラクターのモチーフとなりました。 しかし、そんなオコジョは気候変動が原因による個体数の減少が懸念されています。
オコジョの減少と気候変動の関係に併せて、オリンピックの公式マスコットキャラクターに選ばれた経緯などをご紹介します。
オコジョとは?山の妖精と呼ばれるイタチ
オコジョはネコ目イタチ科イタチ属の動物で、別名はヤマイタチ、エゾイタチ、クダギツネなど。 体長は16~33センチメートル、体重は150~320グラム程度で、胴長短足であるイタチ科のなかでは、後ろ足が比較的に長く、これにより跳躍力が高いという特徴もあります。 1年に2回の換毛があり、夏は背中側が茶色く腹側が白くなりますが、冬は全身が白に。その純白の姿から「山の妖精」と呼ばれるほど愛らしい姿となります。
分布はイギリスを含むヨーロッパ中北部、北アメリカやアジア中北部など。日本でも北海道や東北地方に生息しています。 ニュージーランドでも、ウナギ駆除を目的として導入されましたが、在来種の生態系に影響を与える外来種として認識されるようになってしまいました。
また、気性が荒い側面があり、自分の体よりもノウサギやライチョウを捕食する、ネズミの巣穴を乗っ取って生活することもあります。 基本的には単独で生活し、動きは敏捷、木登りや泳ぎなどが得意なところもオコジョの特徴です。
2026冬季五輪ではオコジョがマスコットキャラに
そんなオコジョですが、2026年2月に開催されたミラノ・コルティナオリンピックでは、公式マスコットキャラクターのモチーフとなりました。
そのキャラクターは「ミロ」と「ティナ」という名前のオコジョの仲良し姉弟。 オコジョはイタリアの山岳地域に生息し、季節によって毛の色を変える特性や厳しい自然環境に適応するしなやかさがイタリアンスピリットの象徴にマッチしていると絶賛され、販売されたミロとティナのぬいぐるみも大人気で、手に入りにくい状況となりました。
ミロとティナのデザインはイタリア全土の小中学生から募集された案がベースとなっています。 その中から、カラブリア州のタベルナ総合研究所の生徒たちの案がファイナリストに選ばれ、そこから世界中から集まった一般投票の結果、オコジョのデザインが決定したのです。
名前の由来としては、開催都市の名前であるコルティナ・ダンペッツォとミラノから。 「Cortina」の「tina」と「Milano」の「Milo」が取られました。
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オコジョが絶滅危機に?原因は気候変動が関係
オリンピックをきっかけに注目されたオコジョですが、イタリアでは絶滅の危機に直面していると言われています。 その原因は気候変動で、イタリアのオコジョは2100年までに、生息地の40%が失われると指摘されているほどです。
冬になると体が白く変化するオコジョは、身の危険を感じると雪の中に隠れます。 しかし、地球温暖化の影響で積雪量が減ると、オコジョの隠れる場所が失われ、タカやキツネなどに食べられてしまい、個体数が減少しているのです。
日本でもオコジョは環境省のレッドリストによって準絶滅危惧に指定されています。 原因は道路建設による生息域の分断、樹林伐採によるネズミなど餌生物の減少といった生活環境の変化です。 そのため、自然環境の維持が進められ、地域住民や自治体が協力して保護に取り組んでいます。
オコジョのような絶滅動物を増やさないために
このように、オコジョは環境問題の影響で減少し、絶滅してしまう恐れがあります。 オリンピックのマスコットキャラクターに選ばれるほど愛らしい姿が、この世界から失われてしまうと思うと、本当に残念なことですよね。
しかし、この世界から失われようとしている種は、オコジョだけではありません。 IPBES(イプベス:生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム)の地球規模評価報告書によると、動物と植物の種群のうち平均約 25%が絶滅の危機にあると指摘されています。 これは推計100万種が既に絶滅の危機に瀕している、という意味です。
私たちの暮らしは、豊かな生物多様性によって支えられています。その恩恵を次世代へつなぐためにも、動植物の減少を食い止めることは急務です。 では、私たちに何ができるのでしょうか。身近な一歩として挙げられるのが、リサイクルやリユースによる「廃棄物の削減」です。
まず、ゴミの分別を徹底する「リサイクル」は、廃棄物を再び資源へと生まれ変わらせます。また、1つのものを大切に使い続ける「リユース」も重要です。 マイボトルやマイ箸の活用はもちろん、不要になったものをリユースショップやフリマアプリで次の持ち主へ橋渡しすることも、立派なリユース活動です。 廃棄物が減ることは、そのまま自然環境の保全へとつながります。日々の暮らしの中で、自分にできるリユースの工夫がないか、ぜひ意識してみてください。










