【プラスチックごみ問題入門.3】国内外のプラスチックのリサイクル

【プラスチックごみ問題入門.3】国内外のプラスチックのリサイクル

ここ最近の環境問題で最も話題を読んでいるプラスチックごみ。問題の基礎となる部分をご紹介する「プラスチックごみ問題入門編」ですが、第3回は国内外のプラスチックごみのリサイクルについてです。

中国のプラスチック輸入規制

環境省によると、日本から年間940万トンのプラスチックごみが排出されています。以下のような内訳になっていました(2013年 )。

容器包装ペットボトル家電小型家電
368万トン58万トン28万トン6万トン
自転車建設系資材その他製品
33万トン59万トン306万トン

このうち、534万トン(57%)が焼却によって発生した熱を発電などに利用する、熱回収が行われます。173万トン(18%)が単純焼却、埋立によって処分されます。 233万トン(25%)だけがマテリアルリサイクル、またはケミカルリサイクルされ、残りのうち168万トンが中国に輸出されていました。
出典:環境省:「マテリアルリサイクルによる天然資源消費量と環境負荷の削減に向けて」

しかし、2017年の12月末から、中国はプラスチックごみの輸入をストップしています。
そこで日本から、東南アジアの国々にプラスチックごみが向かうことになりましたが、中国同様に輸入規制に踏み切る国が増えており、今後は国内で資源循環を行わなければなりません。以下のグラフは日本のプラスチックごみの輸出量の推移を表したものです。

出典元:環境省 プラスチックを取り巻く国内外の状況



各国の企業の取り組み

中国のプラスチックごみの輸入禁止で混乱が生じたのは日本だけではありません。そのため、世界中でプラスチックごみを資源循環させる必要性がありますが、多くのグローバル企業が以下のような取り組みを進めています。

出典元:環境省 プラスチックを取り巻く国内外の状況



出典元:環境省 プラスチックを取り巻く国内外の状況



国内の企業・行政機関の取り組み

国内の企業・行政は、プラスチックごみを削減するために、以下のような取り組みを進めています。

出典元:環境省 プラスチックを取り巻く国内外の状況



小売業界の取り組み

小売業界では、自主的にプラスチックごみのリデュースの取り組みが行われています。具体的には、軽量化、薄肉化、再生プラスチックの利用などです。それによって、2006年から2016年の間に81,989トン削減しています。

出典元:環境省 プラスチックを取り巻く国内外の状況



また、レジ袋削減も話題になっています。スーパーマーケットの業界団体である、日本チェーンストア協会は、1995年以降から「レジ袋削減キャンペーン」を実施。「レジ袋不要カード」やレジ袋削減を啓発するポスターなどを作成し、2007年の3月に掲げた「2010年度までに会員企業のレジ袋辞退率30%」の目標を達成しています。
出典:日本チェーンストア協会

大手のコンビニエンスストアなどが所属する、日本フランチャイズチェーン協会(JFA)も2006年からレジ袋の削減に取り組んでいます。
2020年度までに辞退率30%を目指していますが、達成は困難な状態であることが窺えます。

バイオプラスチックは改善の糸口か

プラスチックごみを減らすための対策の一つとして、「バイオプラスチック」が登場しました。バイオプラスチックとは、トウモロコシなどの生物資源から作られたプラスチックで、燃やしても二酸化炭素の発生はないと判定されています(カーボンニュートラルといわれる)。また、微生物に分解されて水と二酸化炭素になる「生分解性プラスチック」もあります。
関連記事:バイオマスとは

これらは、プラスチックの代替として期待されていますが、製造コストがプラスチックの2~3倍することや、食料資源を大量に使うことを疑問視する声もあります。

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