ゴミ屋敷の原因は心の病?心理状態や解決方法をご紹介

ゴミ屋敷の原因は心の病?心理状態や解決方法をご紹介

最近、ゴミ屋敷の問題をよく耳にすることはないでしょうか。 それは、ゴミ屋敷がテレビでも数多く取り上げられるほどの社会問題になっているからです。

ゴミ屋敷は部屋や家がゴミで埋もれた状態で、足の踏み場がなく、とても家として機能していない状態です。 中には家の中から飛び出して、庭や家の前の通路までゴミが放置されている場合もあります。 実際に目の当たりにしたことがなければ、どこか遠い場所での出来事であるかのように感じますが、いつか渦中に巻き込まれることは否定できないものです。 そんなときのためにも、ゴミ屋敷の原因や解決方法を一緒に考えてみましょう。

ゴミ屋敷の原因とは?心理状態や病気の恐れ

ゴミ屋敷を作ってしまう原因は人によって様々で、それぞれの人生が背景となっているため、簡単には原因を特定できません。 その中でも、どのようなものが原因として挙げられるのでしょうか。

ゴミ屋敷になってしまう心理状態

家をゴミ屋敷にしてしまう心理も人によって様々です。 例えば、外の生活に疲れてしまったから、というのも原因の一つです。 毎日の仕事や人間関係に疲れ果て、家に帰ったら無気力になってゴミを片付ける気にもなれない。 そんな状態が続いているうちに、気付いたらゴミ屋敷になっていた、というケースです。

他にも「もったいないから」という気持ちによって捨てられなくなってしまう心理です。 これも家庭環境や経済的に苦しんだ経験などが背景にあると考えられます。 家庭環境の悪化から、家に対する執着心がなくなったことで、家を綺麗にする意識がなくなり、ゴミ屋敷と化してしまうケースもあるようです。

ゴミ屋敷を作ってしまう性格や特徴

もともと片付けが苦手、という人もゴミ屋敷を作ってしまう恐れがあります。 小さい頃に親から片付けることを教わらずに片付ける習慣がない人や、何でも先延ばしにしてしまうタイプの人がそれに当たります。 他にも、物を溜め込むことが好きな人や、買い物依存症の人などは、片付けが上手く行かず、ゴミ屋敷の原因を作ってしまうかもしれません。

ゴミ屋敷の原因になる高齢化と孤独

高齢化や孤独からゴミ屋敷が作られてしまうことがあります。 高齢化については、大きな問題であり、ゴミ屋敷の住人は高齢者が多いとも言われています。

特に一人暮らしの高齢者は社会との関りが薄くなり、様々なものに対して関心がなくなることから、片付けをしようという気持ちになれないようです。 もちろん、高齢者の体力的な問題からも片付けが難しく、次第にゴミ屋敷となることが多いのです。

孤独については、高齢者にも言えることですが、若い男女でもあり得ることです。 恋人や友人がいないことからの孤独で寂しさを埋めるためにゴミを溜め込んでしまうことや、何かに挫折したことでセルフネグレクト(自己放任)によってゴミ屋敷を作り出してしまうのです。

ゴミ屋敷の原因は病気の恐れも

ゴミ屋敷の原因は様々な心理状態や生活環境が関係していますが、それが精神的な病である恐れもあります。 強迫性貯蔵症と言われる病があり、必要以上に物を集め、必要以上に捨てることへの恐怖心を抱いてしまうのです。 他にも鬱病や統合失調症、または認知症などによってゴミ屋敷の住人となってしまう恐れがあります。

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ゴミ屋敷が原因でトラブルが起こる恐れも

そんなゴミ屋敷ですが、住んでいる本人が問題なく生活しているのだから放っておけば良い、というわけではありません。 ゴミ屋敷によって様々なトラブルが発生するのです。

まずは近隣住人とのトラブルが挙げられるでしょう。 ゴミ屋敷は悪臭や害虫の発生、ゴミが溢れ出て通路や隣家に及ぶ、といったことがあります。 そのため、近隣住人は多大な迷惑を被ることになります。

また、溜め込んだゴミに引火して火災の原因になる危険性もあります。 近隣住人からしていれば、自己責任ではなく、他人の原因による被害であるため、やるせない気持ちになるでしょう。 これらのトラブルだけなく、行政や家族を巻き込んで、大きなトラブルに発展する恐れがゴミ屋敷にはあるのです。

ゴミ屋敷は原因と向き合うことが解決につながる

それでは、ゴミ屋敷の問題を解決には、どのような方法があるのでしょうか。

住人への理解を深める

もし、身近な人がゴミ屋敷の住人になってしまった場合、闇雲に片付けを促したり、片付けを強制的に行ったりではなく、まずは理解を示すことから始めた方が良いかもしれません。 ゴミ屋敷の住人は、何かしらの背景があってゴミを溜め込んでしまいます。

中には精神的な病気が原因である場合もあります。 ただ、片付けるのではなく、住人の心に寄り添うような対応が必要でしょう。 とは言え、それは簡単なことでありません。 心療内科やメンタルクリニックで専門家に相談することも可能なので、心のケアも忘れることなく心掛けてください。

協力して片付ける

ゴミ屋敷の住人が片付けを決意したとしても、一人の力では、どうにかできるのものではありません。 親族や友人、手伝ってもらえる人がいるのであれば、協力して片付けを行いましょう。

ただ、ゴミ屋敷のことを他人に相談するのはかなりのリスクがあるのも事実です。 ゴミ屋敷の住人だった、ということで軽蔑されたり説教をされたりすることもあるでしょう。 また、噂を広められてしまうことも考えると、なかなか相談できるものではないかもしれません。

プロの業者にお願いする

ゴミ屋敷の清掃を得意とする業者が数多く存在します。 料金がかかる、というデメリットはありますが、プロならではの技術によって効率よくゴミを片付けてくれます。

周囲に噂が広まるリスクも低く、余計な気遣いをする必要もありません。 業者によっては今後、ゴミを溜め込まないアドバイスをもらえることがあります。 もし、個人で掃除をする場合は、運ぶのが大変な家電や家具など、大きな不用品は不用品回収業者に依頼すると、迅速に対応してもらえるので大変便利です。

ゴミ屋敷の原因は複雑!理解と協力が必要

このように、ゴミ屋敷は一人では解決が難しい問題です。 もし、身近な人や自分自身がゴミ屋敷の住人になってしまったら、まずは誰かに相談する勇気を持ちましょう。

精神面についても、実際の掃除に対しても同じことが言えます。 親族や友人に相談するのも良いですが、必ずしもそうである必要はありません。 カウンセラーや清掃業者など、その道のプロに相談することもできるのです。 ゴミ屋敷問題が身近で起こったのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

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