温暖化は豪雨や台風と関係があるのか?気になる可能性と対策
2019年は大型の台風により、特に多くの被害が出てしまった年でしたが、ここ数年で瞬間的な豪雨が発生する回数が増えた印象はないでしょうか。 そこで、連想してしまうのは、地球温暖化と豪雨や台風など異常気象の関係性です。
豪雨や台風はあくまで自然現象であって、環境問題ではありませんが、地球温暖化が悪化するにつれて、その驚異も大きくなっているように感じている人は少なくないはずです。 温暖化と異常気象は本当に関係があるのでしょうか。
実際に豪雨は増えているのか?
ここ数年の豪雨は実際のところ、増加しているのでしょうか。 猛暑についても「今年の夏は本当に暑い」と毎年のように聞くため、実際に昨年と比較してどうだったか、と首を傾げてしまうことがないでしょうか。
しかし、これは気のせいではなく、実際に豪雨の回数も猛暑日の回数も増えています。 これは気象庁による観測データで確認もできます。
例えば、1976年から1985年の「1時間降水量50mm以上の年間発生回数」は、平均で226回に対し、2009年から2018年の平均は311回です。 「日最高気温30度以上の真夏日」についても、1910年から1939年の平均年間日数は約35日、1989年から2018年は約41日と、約1.2倍の増加が見られるのです。 このように、平均で見れば、豪雨の回数や夏の暑さは年々増していると言えるでしょう。
参考:気象庁 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化
温暖化と豪雨や台風の関係性
それでは、温暖化によって豪雨や台風が増えた、という認識は間違っていないのでしょうか。 結論から言えば、豪雨については、温暖化との関係がある可能性が非常に強い、と言われています。
理屈としては、温暖化により気温が上がることで、大気中の水蒸気が増えることから、豪雨も増えると考えられるようです。 そのため、温暖化を食い止めない限り、豪雨が降ることも続いてしまうと言われています。
台風については、まだ関連性があるとは言い切れない、という状況のようです。 なぜなら、台風は発生の回数や強さの変化を観測したデータが少なく、数十年の規模で変動も大きいことから、長期で変化の傾向を見なければ、何とも言えないから、ということです。
ただし、気温が上がることで、大気中の水蒸気量が増え、台風が大きくなるエネルギーを得てしまうことから、大型化するという理屈もあり、少なからず関わっている恐れもあるようです。 温暖化で年々暑くなり、災害と言えるような豪雨や台風が頻繁になってしまったら、人間にとっても生活が困難になってしまうかもしれないですね。
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異常気象に対する備えは?
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による「1.5°C特別報告書」の中でも、約0.5度の地球温暖化が起こった期間中に、気候や気象に極端な現象が頻繁に起こる傾向がある、と記されています。
参考:環境省 IPCC「1.5°C特別報告書」
温暖化に歯止めが利かない、今の状態ではかなり大きな確率で、豪雨や台風の発生が増えているでしょう。 そんな中、どのような備えが必要になるのでしょうか。
これからは、豪雨、台風が発生しても、災害にならないよう河川、砂防、下水道の整備が求められます。 個人としては、災害に巻き込まれないよう、ハザードマップでリスクが高い地域を確認し、避難を検討するなど、他にも様々な備えを把握しておく必要があります。
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また、温暖化を防ぐためにも、太陽光発電やバイオマスなど再生エネルギーの利用により、脱炭素な社会を目指すことも重要です。 化石燃料の利用を減らし、森林整備や都市緑化なども、災害を減らすために重要なことの一つです。
もし、身近でこのような取り組みに関われることがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。
自然との共存が大事
これからは、今まで以上に自然を大事にして、無駄を出さないような心がけが必要となるでしょう。 それらを意識することで、自然が回復し、災害の減少も考えられるからです。
これからの地球や私たちの生活のためにも、少しでも環境問題に耳を傾け、エコについて考えてみてください。 いつか、貴方のアイディアが私たちの未来を守ることになるかもしれません。 もし、何らかのエコなアイディアがあれば、ぜひ取り組み、周りの人に共有してみてくださいね。
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