失われた大陸「ジーランディア」とは?海底に沈んだ原因に迫る

失われた大陸「ジーランディア」とは?海底に沈んだ原因に迫る

地球の長い歴史の中には、今では信じられない変化があります。 例えば、私たちが住む日本列島も違う形だった…など、自然環境は時間をかけて大きく変化しているのです。

そんな変化を連想させるのが、かつてあったとされる大陸、ジーランディアです。 ジーランディアはどこに存在し、なぜ今となっては「失われた大陸」となってしまったのでしょうか。

失われた8つ目の大陸!ジーランディアとは?

ジーランディア(Zealandia)は現在のニュージーランド周辺に、かつてあった大陸で、別名はタスマンティス(Tasmantis)です。 ほとんどは海面下に沈んでしまいましたが、ニュージーランドは現在も海面上に現れている、ジーランディアの一部と言えます。

ジーランディアは約1億3000万年前~8500万年前に南極大陸と分裂し、約8500万年前~6000万年前にオーストラリア大陸と分裂し、一つの大陸となりました。 ジーランディアの大きさは、約350万平方キロメートルで、世界最大の島であるグリーンランド(約216万平方キロメートル)よりも大きく、インド半島(約440万平方キロメートル)に及ぶほどです。

それだけ大きな大陸でしたが、9割以上が海面下に沈んでしまったのは、約2300万年前と推定されています。 ほとんどが海面下に沈んでいるため、ジーランディアはどのような大陸だったのか、謎に包まれています。 そのため、失われた8つ目の大陸として、科学者たちから調査の対象となっているのです。

ジーランディアは島か大陸か

ジーランディアは幻の大陸として注目を集めていますが、実は2017年までは大陸ではなく、大きい島のような扱いでした。 なぜなら、ジーランディアのほとんどは浅海になっていたため、大陸の条件を満たしていない、と考えられていたからです。

しかし、生きものにとって繁殖に適した環境があった、とも考えられ、地球生物の進化に関係していた、とも考えられています。 そこで、ジーランディアの海底のボーリング調査が行われ、地質サンプルから数々の化石が採種されました。

この調査によって、地上に生える植物や胞子、花粉などの痕跡が発見され、謎だったジーランディアの環境が少しずつ解明されたのです。 さらに調査が進み、2020年の6月に、ニュージーランドの研究機関、GNSサイエンスの研究者が今までにない、大陸の形状や大きさを表した地図を発表しました。 この地図からジーランディアは島ではなく、大陸だったということが示された、と言えるのではないでしょうか。

参考:GNS Science New maps and website give fresh insights into NZ continent

ジーランディアが海底に沈んだ理由とは?

それでは、ジーランディアはなぜ海面下に沈んでしまったのでしょうか。 沈没の原因は、はっきりしたことは不明ですが、考えられる説があります。 それは、大きく分けて二つあり、火山活動によるものという説と、もう一つはプレートが移動した、という説があります。

まず火山説は、ジーランディアのプレート下から、マグマの塊が浮上したことで、空気が抜けてしまったかのように、プレートが沈み込んだ、という考えです。 実際に、ジーランディアの地殻の厚みは20キロメートルほどで、火山活動が活発化した形跡もあるのです。

もう一つの、プレートの移動についてですが、地表は何枚かの固い岩盤(プレート)によって構成され、それが動くということは、多くの人が知るところだと思います。 ジーランディアは、オーストラリア・プレートと太平洋プレートがぶつかる場所にありますが、ここの圧力が低かったためプレートが沈み込んでしまったと考えられているのです。

この二つは、あくまで説であり、実際のところはわかりません。研究が進むことで、いつの日かジーランディアが沈んでしまった原因が明確になるかもしれませんね。

昔は一つの巨大な大陸だった

今の地球は、主に7つの大陸が存在します(6大陸と数える場合も)。 北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、南極大陸、アフリカ大陸、ヨーロッパ大陸、アジア大陸、オーストラリア大陸。 この7つの大陸は、かつて一つの大陸だったと考えられ、それはパンゲア大陸と呼ばれています。

だとしたら、長い年月を経て、再びジーランディアが現れることもあるかもしれません。 私たちがそれを目にすることはできないかもしれませんが、遠い未来、人類がそれを観測できるよう、今の環境をできる限り守らなければなりませんね。

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