リユースとは?取り入れるメリットや具体的な例をご紹介

持続可能な社会を実現するため、重要なワードの1つとして「リユース」が挙げられます。 リサイクルに比べると親しみのない言葉かもしれませんが、リユースとはどういう意味なのでしょうか。
また、なぜリユースが重要なのか、という点も知っておきたいところです。 リユースとリサイクルの違いから、メリットやデメリット、事例などをご紹介します。
リユースとは?
リユース(Reuse)とは、ものを繰り返し使うことです。日本語で表現するとしたら「再利用」や「再使用」となります。 1度使用したものを何度も使い、限りある資源を無駄にしない行動だと言えるでしょう。
リユースは、環境配慮や廃棄物の削減にとって重要な「3R」の1つです。 3Rは、リデュース(Reduce)、リユース、リサイクル(Recycle)の3つのRを意味します。 この中でも優先すべきは、リデュース、リユース、リサイクルという順番だと言われています。
つまり、リユースは誰もが聞き慣れているリサイクルよりも、優先度の高い行動です。 そんなリユースを実践するため、その意味をより深く理解してみましょう。
リユースとリサイクルの違いとは?
リユースとリサイクル。ものを大事にして何度も使うという意味では、そう違いはないように思えますが、実際は別のものです。 リユースとリサイクルの違いを確認してみましょう。
まず、リサイクルはものを何度も使う、という意味とは少し異なります。 リサイクルは、不要になったものを適切な処理や加工を行い、再資源化することで新しいものを作ることです。 リユースは不要になったものを、そのままの形で再利用するため、そこに大きな違いがあると言えます。
また、リデュースについては、ごみを出さないことを意味します。 無駄な買い物はしない。買ったものは大切に長く使う。使い捨てものは控える。 これらの行動がリデュースにつながります。
リユースの事例は?
それでは、リユースの具体的な例として、どのような行動を挙げられるのでしょうか。 個人で取り組めるリユースや、企業によるリユースの例を確認してみましょう。
個人で取り組めるリユースの例
個人で取り組めるリユースの例は、以下のようなものが挙げられます。
- 不要になったものは捨てずに譲る相手を探す
- 欲しいものは中古品がないか探してみる
- 洗剤やシャンプーは詰め替えを利用する
- リユースボトル・マイバッグを使う
- 空き瓶を花瓶として利用する
企業が取り組むリユースの例
企業もリユースを積極的に取り入れています。その事例としては以下のものが挙げられます。
- 中古品の買取・販売を行う
- 不要になったパソコンは中古販売する
- 使い捨てのカトラリーは利用しない
このほかにもさまざまな取り組みが企業によって行われています。
また、不用品回収サービス「もったいない運送」は、家庭や企業から出た不用品を回収し、リユースやリサイクルに役立てます。 さらに売上の一部で水を綺麗にする浄化剤を購入し、途上国に寄付するなど、社会貢献につながる活動も行っています。 家庭や会社で出た不用品が「もったいない」と感じた場合は「もったいない運送」のサービスだけでも確認してみてください。
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リユースのメリットとデメリットとは?
リユースを徹底することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。デメリットと合わせて確認してみましょう。
リユースのメリット
リユースはものを大切にすること、欲しいものを安く買えるなどのメリットがありますが、地球環境に与える影響も大きいと言えます。 例えば、リユースが徹底されることで、過剰な生産が抑えられます。それにより、廃棄物の排出、資源の消費が抑えられます。 過剰な資源の消費は、自然環境のバランスを崩す恐れがあり、私たちの生活の安定に影響をもたらします。
また、過剰な生産が抑えられることは、二酸化炭素の排出削減になります。 廃棄物や二酸化炭素排出の削減は、自然環境の改善が期待され、持続可能な社会の形成につながると考えられるでしょう。 私たちの生活を維持するためにも、リユースは積極的に意識する必要があるのです。
リユースのデメリット
これに対し、リユースにはデメリットもあります。 それは産業や経済成長が衰退してしまう恐れがあることです。
また、家電や家具を大切に使うため、修理を行えば、新しいものを買うよりも、費用がかかってしまう、ということもあります。 フリマアプリやオークションサイトで取引した場合も、相手とトラブルになる恐れもあります。 このようなデメリットも考慮しつつ、リユースを適切に取り入れましょう。