地球温暖化が作物に影響?食べられなくなる恐れがあるものは

地球温暖化が作物に影響?食べられなくなる恐れがあるものは

地球温暖化は環境問題の中でも最も有名と言えるでしょう。 温暖化が進むと、私たちの生活にいくつもの影響があると予想されていますが、その中に食べ物に関する恐ろしいものがあるのです。

それは、私たちが普段、美味しく食べているものが、食べられなくなってしまうものがある、という予想です。 温暖化が進むことで、私たちはどんなものを食べれなくなってしまうのでしょうか。

地球温暖化による作物への影響

地球温暖化は気候や生態系を狂わしてしまうことが考えられます。 気候や生態系が狂ってしまう、ということは、同時に私たちの食生活にも影響があると考えられます。 野菜や肉、魚などすべての食べ物は、現在成り立っている生態系から得ています。

そのため、その生態系が狂ってしまうと、今まで得られていたものが得られなくなり、今まで食べられたものが食べられなくなるのです。 農林水産省も毎年のように「地球温暖化影響調査レポート」を作成し、気温の上昇がどれだけ農業に影響を及ぼしているのか、発表しています。

参照:農林水産省 地球温暖化適応策関係レポートについて

このレポートでは、気温が上昇することで、お米や果物、野菜などに育成不良が見られることが記載されています。 それだけではなく、様々な作物や生物が地球温暖化の影響を受けてしまうことが考えられ、私たちの食卓から多くの食べ物が失われてしまう恐れがあるのです。

温暖化による作物不足で何が食べられなくなる?

それでは、具体的にはどのようなものが、温暖化の影響によって食べられなくなると考えられているのでしょうか。

コーヒー

食後や仕事の休憩の間に、コーヒーを嗜む人は少なくないでしょう。 そんなコーヒーが、温暖化の影響で飲めなくなるかもしれません。

コーヒーの代表的な産地であるエチオピアでは、豆の不作や品質劣化が問題となっています。 中には栽培を断念した農家も増えているようです。 商業的に使われるコーヒーはアラビカ種が多く、このアラビカ種の生産地に適した土地の半分以上が、温暖化の影響で2050年までにはコーヒーが作れない土地になる恐れがある、と言われています。 業界では「2050年問題」と言われるほど、危機的な状況が予測されているのです。

チョコレート

甘チョコレートは、疲労回復の効果もあり、疲れているときなどは、その甘さが恋しくなるでしょう。 そんなチョコレートも地球温暖化の影響で食べられなくなるかもしれません。 チョコレートの原料となるカカオの生産地は、暖かくて雨量が多い環境が必要です。

しかし、気温が上昇してしまうと、土壌や植物から蒸発する水分の量が増え、それを補うほど雨が降ることはないと考えられているそうです。 そのような環境ではカカオが育たなくなってしまいます。

また、チョコレートの需要は増加している影響もあり、このままではチョコレートがなくなってしまうかもしれないのです。

漁業

気温の上昇は海の中の生態系にも悪い影響を及ぼすと考えられています。 一つの例としては、気温が上昇したことで捕獲できる魚の種類が北上していることが挙げられます。 ブリは日本海で獲れることが多かった魚ですが、函館の捕獲量が増えているなどの変化が見られたそうです。

このままでは、さらに北上して日本海で獲れなくなる魚が増えると考えられます。 また、地球温暖化によって、海の二酸化炭素の濃度が上昇することも考えられます。 そうなると、牡蠣のような貝が成長や適応が難しくなり、絶滅する恐れがあるのです。

トウモロコシ

地球温暖化により、トウモロコシが不作になるとも言われています。 「トウモロコシ? 別に興味ないから良いや」と考える人もいるかもしれませんが、私たちが食するお肉は、トウモロコシを食べて育った家畜のものも多く含まれています。 トウモロコシが少なくなってしまうと、お肉が食べられなくなる恐れもあるのです。

ビール

仕事後の一杯を楽しみに頑張っている人には絶望的ではないでしょうか。 地球温暖化によって、ビールの原料になる大麦の生産に翳りが出ているようです。

そのため、地球温暖化が進めばビールが高級品になってしまうのです。 ワインも同じように、温暖化によってぶどうの育成に悪い影響が出ていると言われています。 お酒を気軽に楽しめなく時代がやってきてしまうかもしれません。

地球温暖化による作物不足を防ぐには

これらの問題は、今すぐ起こる問題ではなく、地球温暖化が進んでしまった未来のことです。 私たちが生きている間か、もしくはその後かもしれませんが、私たちはこの環境を守り、次の世代へと受け継いでいかなくてはなりません。

次の世代、さらにその次の世代が、地球からの恵みを受け、豊かな生活が送れるように、努めなければならないのです。 一人一人にできることは限られていますが、その積み重ねによって、救われるものもあるでしょう。 地球の環境を守るためにも、ぜひ3Rや省エネを意識した暮らしを実践してみてください。

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