キリマンジャロの雪が消失?アフリカで見れる氷壁の謎

キリマンジャロの雪が消失?アフリカで見れる氷壁の謎

キリマンジャロと聞けば、何となく雪山がデザインされたコーヒーのパッケージが思い浮かび、寒い地域にある山をイメージしないでしょうか。
キリマンジャロの山頂は、降雪が多く、氷河が存在しています。
さらに、キリマンジャロの山頂付近では、珍しい巨大な氷壁が見れるそうです。
なぜ、キリマンジャロに珍しい氷壁が存在しているのでしょうか。
しかし、その氷河や氷壁が消滅の危機を迎えているそうです。
キリマンジャロで何が起こっているのでしょうか。

キリマンジャロとは

キリマンジャロ、という有名な山の名を誰もが聞いたことがあると思いますが、どこにあるのか、と言われれば迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
キリマンジャロは何とアフリカのタンザニアという赤道付近の国にある山です。
キリマンジャロは赤道付近に位置する山で、アフリカ大地溝帯と言われる、アフリカ大陸を南北に縦断する巨大な谷の東にあります。
シラ峰、キボ峰、マウエンジ峰の三つの成層火山から成るキリマンジャロは、中央のギボ峰が最高峰となります。
そのギボ峰の山頂には、火山活動によってできる円形のくぼ地、カルデラがあります。
キリマンジャロの名前は、スワヒリ語で山を意味する「キリマ」と、キリマンジャロ山麓に居住するチャガ族の言葉で白を意味する「ンジャロ」を合わせて「白く輝く山」としたのが語源だというのが通説ですが、はっきりとは分かっていません。
七大陸最高峰と言われる山の中では、傾斜も緩く登山ルートも設備されていることから、比較的に登山が容易であることで知られています。
しかし、標高5000mを超える山であるため、高山病や事故によるけが人や死者が出ることもあります。
それでは、なぜ赤道付近に存在するキリマンジャロに、氷河や氷壁が存在するのでしょうか。

キリマンジャロで見る珍しい氷壁

赤道付近にあるキリマンジャロですが、山頂付近では雨季の降雪と高い標高の低音によって氷河が存在します。
氷河とは山のような傾斜した地形に、数年にわたって氷や雪が蓄積されることでできるものです。
山頂付近に氷河があることは、降雪のある山では珍しくはないですが、キリマンジャロでは大変珍しいことに氷壁まで見ることができるのです。
氷河の一断面が露わになる氷壁を見られるのは、氷河の末端が直接水面に落ち込む場所でしか見られない、珍しい光景です。
それでは、そんな珍しい氷壁の光景は、なぜキリマンジャロで見ることができるのでしょうか。

氷壁は温暖化が原因

キリマンジャロでは近年、氷河が縮小しています。
この氷河の縮小により、世にも珍しい山頂の氷壁が現れたのです。
では、氷河の縮小と氷壁が出現する経緯とはどういったものなのでしょうか。
キリマンジャロには山頂に巨大な火口がありますが、これは氷河によって埋もれていました。
氷河は重力に従い、斜面の下の方へと流れますが、キリマンジャロでは火口の縁を頂点にして、火口の内側と外側の両方へと氷河が向かっていました。
しかし、気温が上昇することや降雪量が減少してしまったことで、火口縁部分の氷河にクレパスが走ります。
その状態で気温上昇や降雪量の低下が続いてしまうと、クレパスが広がって氷河が割れてしまいます。
そして、割れた氷河の断面が氷壁となるのです。

つまり、キリマンジャロの山頂で見られる珍しい氷壁は、温暖化や降雪量の低下が原因により、氷河が減っていることを表している、と言われています。
地域的な要因であるという説もありますが、氷河は20世紀になってから急速に減少に向かっています。
この氷河は年々少なくなっているそうで、2008年の時点では、2020年には完全に消滅する、とも言われていました。
これは刻々と進む地球温暖化を表しているとも考えられます。
つまり、氷壁は地球温暖化に対する、地球からの警鐘とも言えるのではないでしょうか。

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