身近なリサイクルとは?個人ができる取り組みをご紹介

身近なリサイクルとは?個人ができる取り組みをご紹介

気候変動をはじめとする環境問題の対策が求められる中、国や企業だけでなく、個人に何ができるのかという点も注目されています。 環境問題を悪化させない取り組みの1つとして廃棄物削減が挙げられるでしょう 。

今回は、個人でも簡単に取り組める身近なリサイクルをご紹介します。

身近なリサイクル!個人ができることは?

リサイクルはごみを削減するために効果的ですが、個人が気軽に取り組める身近なものではありません。 なぜなら、リサイクルとは主にごみに何らかの処理を行うことで、再び資源に戻す技術を指すためです。その処理の多くは、私たちの家庭から回収された後、リサイクル工場で行われます。

それでは、私たちがリサイクルに取り組む機会は存在しないのでしょうか。直接的な行動は難しくても、私たちが排出するごみが円滑にリサイクルされるための 身近な取り組みは存在します。例としては以下の通りです。

  • ルールを守ってごみを出す
  • 家電4品目と小型家電をごみにしない
  • スーパーや自治体のリサイクルBOX
  • エコマーク商品を積極的に使う
  • リサイクルの重要性を意識する

これらがどういった取り組みなのか、具体的に見てみましょう。

ルールを守ってごみを出す

私たちが取り組んでいる身近なリサイクルと言えば、まずはルールを守ってごみを出すことが、真っ先に挙げられるでしょう。 私たちはごみを出すとき、分別を行ってから自治体に回収してもらいます。しかし、この分別は何のために行うのかご存じでしょうか。

実は自治体がごみを回収した後、種類を同じものに分けてリサイクルしやすい状態にしています。しかし、分別が不十分だと不適切なものを取り除くコストが発生してしまい、リサイクルされず焼却処分になる恐れもあるため、より多くの二酸化炭素を排出する結果となるしょう。

そのため、私たちはごみを出す前、十分に分別を行う必要があり、これが個人で取り組めるリサイクルの中でも、最も身近な手段だと言えるでしょう。

家電4品目と小型家電をごみにしない

家電の処分に関しても、リサイクルに関わる重要なルールが存在します。 まずは家電リサイクル法ですが、こちらはテレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機の4つ(家電4品目)が対象で、資源を有効利用するために2001年4月より施行されました。

家電の中でも多く使われているこの4品目。私たち消費者はこれらが不用になった際、確実にリサイクルするため、小売業者などに適切に引き渡し、リサイクル料金と収集・運搬料金を支払うことが求められます。 これらが適切にリサイクルされなかった場合、資源が無駄になってしまうだけでなく、不法投棄のような犯罪行為に発展してしまう恐れもあるのです。

その他にも、小型家電から鉄、アルミ、銅、貴金属といった有用な資源を回収する小型家電リサイクル法という法律も存在しています。 例えばパソコンや携帯電話、カメラといった小型家電が不用になった場合は、公共施設やスーパー、家電量販店、学校に設置されている、専用の「回収ボックス」を利用してください。 小型家電は適切に回収され、その中に含まれた資源が有効活用されます。

スーパーや自治体のリサイクルBOX

スーパーや区役所・市役所といった公共施設に設置されている、リサイクルBOXを見かけたことはないでしょうか。 こちらを利用することも、リサイクルを促す行動の1つです。

設置されている場所によって異なりますが、リサイクルBOXは食品トレーやペットボトル、アルミ缶など、再び資源として利用可能なものが回収対象となっています。 リサイクルBOXを利用する際、注意すべき点としては、必ず洗ってから出すことです。 回収対象になっていても、汚れたままだとリサイクルの妨げになってしまうため、必ず綺麗な状態で出すようにしましょう。

エコマーク商品を積極的に使う

エコマークとは、環境に対する負担が少ないと認定された商品やサービスに付けられるラベルで、リサイクルという点も重視されています。 そのため、エコマークがある商品を利用することで、環境に負担をかけず、間接的にリサイクルに貢献できるのです。

また、私たち消費者が積極的にエコマーク商品を購入すると、企業の注目も集められます。 その結果、企業も環境に配慮した商品の開発・販売に力を注ぎ、社会全体にエコの意識が広がることも期待できるでしょう。 買い物の際は、商品にエコマークがあるか意識してみてください。

リサイクルの重要性を意識する

リサイクルの重要性を意識することも大切です。リサイクルの重要性を意識しなければ、気が緩んで不適切なごみの処分方法を選んでしまうこともあるでしょう。

リサイクルは自然環境を守る、温暖化の影響を抑える、エネルギーの節約など、さまざまなメリットにつながります。それを意識すれば日ごろの行動に変化が生まれ、やがて社会全体が変わることも期待できるはずです。

これからも、リサイクルのために自分が何をできるのか、意識してみてください。

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リサイクルだけじゃない!個人ができる身近な3R

ここまで記事を読んで「身近なリサイクルは意外に少ないのでは」と感じた方も多いのかもしれません。 しかし、環境問題や資源消費を抑える行動として、身近なものはまだまだたくさんあります。

それが「3R」の意識です。3R(スリーアール)とは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の3つのRを指します。つまり、リサイクルも3Rの1つです。

それでは3Rのうちのリサイクルを除いた2つ、リデュースとリユースとはどういった行動なのでしょうか。 そして、私たちがすぐに取り組める、身近なリデュースとリユースはどんなものがあるのか見てみましょう。

リデュース

リデュースとは、ごみを出さない、ごみの量を少なくすることです。 リサイクルはごみの処理にかかる費用やエネルギーが発生しますが、リデュースは「もの」を「ごみ」にしない心がけとなるため、さらに大切な行動だと言えるでしょう。

私たちが身近に取り組める、身近なリデュースとしては以下の行動が挙げられます。

  • 無駄なものを買わない
  • 使い切れる量、食べ切れる量を買う
  • 食べ残しを出さない
  • マイボトルやエコバッグを利用する
  • 可能な限り簡易な包装の商品を選ぶ

リユース

リユースとは、一度使用したものを捨てず、繰り返し使うこと。 例えば生活雑貨や家電が不用になっても、まだまだ使えるケースがほとんどです。 そんなとき、不用品をごみにするのではなく、再利用する方法を模索することがリユースにつながります。

その他、私たちが身近に取り組めるリユースの例は以下の通りです。

  • リユースショップやフリマアプリの利用
  • 欲しいものは中古品で探してみる
  • 不用品を寄付する・必要としている人に譲る
  • 牛乳やビールは繰り返し可能な瓶製品を買う
  • 家は建て替えではなくリフォームを検討する

片付け中に出た不用品もリユース・リサイクル

このように、リサイクルをはじめとする3Rは、これからの社会にとても大切な行動です。 もし、部屋の片付けで出た不用品が出たとしても、ただごみにしてしまうのではなく、リユースする方法がないか考えてみてください。 例えば、不用品の寄付を募るサービスの利用も有効的なリユースと言えるでしょう。

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その他にも、3Rはさまざまな形で取り組めるはずです。 さらには、ごみになることは断るリフューズ(Refuse)や、ものを修理して使うリペア(Repair)など、環境にいい「R」はたくさんあります。 ぜひ、個人でも取り組めるRを探してみてください。

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