【最強に危険】恐ろしい毒蜘蛛10選をご紹介!注意すべき種は

【最強に危険】恐ろしい毒蜘蛛10選をご紹介!注意すべき種は

地球上にはさまざまな生物が存在しますが、蜘蛛と言えばどんなイメージでしょうか。 もしかしたら、恐ろしい毒性を連想する人も多いのかもしれません。

だとしたら、蜘蛛はどんな毒を持った種が存在するのか、気になるところですよね。 今回は恐ろしい毒蜘蛛を10種にしぼってご紹介します。

恐ろしい!最強に危険な毒蜘蛛10選

恐ろしい毒を持つ毒蜘蛛として、ここでは以下の10種を紹介します。

  • タランチュラ
  • キングバブーンスパイダー
  • クロゴケグモ
  • カバキコマチグモ
  • ハイイロゴケグモ
  • セアカゴケグモ
  • アカオビゴケグモ
  • ドクイトグモ
  • シドニージョウゴグモ
  • クロドクシボグモ

それぞれ、どのような特徴を持ち、どれだけ恐ろしい蜘蛛なのでしょうか。ぜひ最後まで目を通してみてください。

タランチュラ

毒蜘蛛と耳にして、まずはタランチュラを思い浮かべる人も多いかもしれません。 イタリアの港町、タラントが語源であるこちらの種ですが、実はこの地方の毒グモ伝説がタランチュラの正体。 その昔、タランチュラに咬まれるとタランティズムという病を発症すると言われ、治療のためにはタランテラと呼ばれる踊りを踊らなければならない、という伝承があり、これに触発された音楽もあったほどです。

大型のコモリグモの1種タランチュラコモリグモが伝説の元になったと考えられていますが、実際のところ、この種は強い毒を持っていません。 なぜ、恐ろしい毒蜘蛛と認識されたのかと言うと、同じ地域に猛毒を持つセアカゴケグモの一種が生息していたものの、タランチュラコモリグモの方が27ミリと大型だったため、誤解が広まったと考えられています。

そのため、タランチュラコモリグモがタランチュラという名称を初めて当てはめられた種であり、一般的にタランチュラと呼ばれる蜘蛛となりました。

キングバブーンスパイダー

キングバブーンスパイダーは、クモ目オオツチグモ科に属するクモの一種で、ケニア辺りに生息するタランチュラ。 全長は80ミリと大きく、オレンジ色の体色が特徴的です。 毒牙はマムシより長く、地面に巣穴を掘って、通りかかる小動物を襲って食べる、と見た目通りの恐ろしさ。

タランチュラの中では毒性が強く、噛まれてしまった場合は痛みや強い幻覚作用もあると言われています。 また、牙で「カチカチ」と音を立てて威嚇するという特徴もあり、攻撃的で気の荒い性格の持ち主なので、注意が必要です。

クロゴケグモ

クロゴケグモは、ゴケグモ属に属する北アメリカ原産の蜘蛛です。 大きさは成熟した個体で、オスが6.35ミリ程度、メスは6.4ミリ程度。 メスの見た目は特徴的で、つやつやと黒く光り、砂時計の形をした赤い模様が腹部にあります。

鋏角にある注射針のような部分で獲物の皮膚を突き破り、微量の毒液を注入しますが、その毒性は極めて強力です。 健康な大人であれば、死に至ることは滅多にありませんが、不快な症状に襲われます。 例えば、心拍数の増大や血圧上昇、呼吸困難、麻痺など。 死に至る場合は、呼吸系の筋肉の麻痺による窒息が原因となるケースがほとんどです。 さらに、全身にわたる痛み、発汗、不安、幻覚といった症状も起きてしまいます。

アメリカでは、1950年から1959年にかけて、クロゴケグモに咬まれて63名の死者が出たと報告されるほか、日本でも山口県の米軍岩国基地で発見されて以降、繁殖が広がり、東京都や滋賀県で確認されている恐ろしい蜘蛛です。

カバキコマチグモ

カバキコマチグモは、フクログモ科コマチグモ属に属する蜘蛛で、日本全土や朝鮮半島、中国で分布しています。 体色は黄色く、10~15ミリ程度の大きさで、黒くて大きな顎が特徴のカバキコマチグモは、生まれた子蜘蛛が1回目の脱皮を終えると、一斉に生きている母蜘蛛に取り付き、その体液を吸い取ってしまうことで有名です。

毒の強さも有名で、獲物を麻痺させる神経毒の他にも、カテコールアミン、セロトニンを含み、これによって針でえぐられるような激痛を与え、重症化した場合は、発熱、頭痛、呼吸困難に襲われ、稀にショック症状を起こすことも。 痛みは通常で2~3日、長ければ2週間続くこともあります。

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ハイイロゴケグモ

ハイイロゴケグモは、ヒメグモ科の一種で原産地はオーストラリアや中央アメリカ、南アメリカ、太平洋諸島など。 体長は2.5~10ミリ程度で、球形で黒褐色の腹部に赤褐色の斑紋が特徴です。

毒はメスのみが保有し、咬まれてしまうと神経毒「α-ラトロトキシン」によって、激しい痛みと嘔吐を伴います。 日本では、1995年10月に横浜港本牧埠頭で初めて発見・鹵獲され、2005年の外来生物法によって特定外来生物に指定されています。

セアカゴケグモ

セアカゴケグモは、ヒメグモ科の一種でオーストラリアを原産地として、ニュージーランドやアメリカ、東南アジアなどで生息が確認されています。 大きさは10ミリ程度で体系は丸く、鈍い光沢を帯びた黒色。腹面の砂時計状の赤い模様が特徴です。

こちらもメスのみ神経毒の「α-ラトロトキシン」を保持し、オーストラリアでは死亡例も報告されています。 咬まれた部分は激しい痛みを感じた後に腫れ、発汗、発熱といった症状も。

また、日本では特定外来生物に指定され、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。

アカオビゴケグモ

アカオビゴケグモは、ヒメグモ科の一種でセアカゴケグモと混同されることもありますが、沖縄県の八重山諸島で見られる在来種となります。 セアカゴケグモよりも幅広く、腹部の模様が不の字型という違いが。

毒に関してはセアカゴケグモと同じで非常に強く、咬まれてしまった場合は激しい痛みと腫れ、発汗や発熱といった症状も見られます。

ドクイトグモ

ドクイトグモはイトグモ科の一種で、北アメリカの西部に分布しています。 大きさは7~12ミリ程度で、頭胸部背面にヴァイオリンに似た褐色の斑紋が特徴です。

毒は非常に特殊な成分が含まれ、体内に入ってしまった場合、血液中の赤血球、白血球、血管そのものが破壊されることも。 咬まれても痛みがなく気付かない場合もいますが、1時間ほど経過すると次第に水泡ができてしまいます。

さらに、4~5時間で腫れ上がり、強い痛みを感じ、徐々に青黒く変化が。 人によっては嘔吐と寒気、発熱といった症状のほか、皮膚の細胞組織が破壊された影響で、咬まれた部分が壊死してしまうことも。 最悪の場合は死に至り、日本では発見されていますが、今後は移入する恐れもあるため、注意が必要な種と言えます。

シドニージョウゴグモ

シドニージョウゴグモは、ジョウゴグモ科に属する種で、その名の通りオーストラリアのシドニー周辺に分布しています。 大きさは40ミリ程度で、太い各歩脚と腹部の剛毛がタランチュラによく似ていて、青みがかった黒の体色が特徴です。

蜘蛛の中でも毒性が強く、まさに最強クラスとして名高いシドニージョウゴグモは、強酸性のロブストキシンを保有しています。 心臓にアナフィラキシーショックを与え、放置すると死亡する例も多く、牙も非常に鋭利で人の爪を貫通するほど。

ただ、この毒は人間を含む霊長類や生後間もないマウスに効くものの、外敵であるトカゲと鳥、捕食対象である昆虫類には効かないため、なぜ保有しているのか、その理由は不明です。 しかし、ゴケグモ属は毒を防衛に使う傾向があるため、シドニージョウゴグモも同様ではないかと考えられています。

また、特定外来生物1次指定であるため、日本への持ち込み、運搬、譲渡、飼養などが禁じられています。

クロドクシボグモ

クロドクシボグモは、シボグモ科に属する種で、ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイといった中南米に分布しています。 大きさは5~8センチ。足を広げれば13~15センチに及ぶほどの大型で、体色は黒く、口元は赤。

保有する毒は、0.1ミリグラムだけでも人間を死に至らしめるほどの強力で、1匹の毒量は8~10ミリグラムとなります。 つまり、1匹だけで80~100人ほどの人間が死ぬ恐れがある強力な毒蜘蛛なのです。

咬まれてしまった場合、頻脈、不整脈、心原性ショック、肺水腫、痙攣など多くの症状が引き起こされ、致死量を超えると筋肉制御の喪失と、呼吸不全による窒息、激しい痛みと炎症に襲われることに。 そのため、ギネス世界記録にも名を刻み、非常に恐れられています。

最強の毒蜘蛛と言える存在は、このクロドクシボグモか、ドクイトグモ、シドニージョウゴグモが該当するかもしれませんね。

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毒蜘蛛だけじゃない!自然界の脅威

もし、毒蜘蛛に咬まれてしまった場合、どうすればいいのでしょうか。 応急処置としては、傷口の洗浄と痛みを軽減させるために患部を冷やすことです。 そして、できるだけ早く最寄りの病院を受診しましょう。 可能であれば咬まれた蜘蛛を持参することで、適切な治療につながります。

また、このような恐ろしい生物は蜘蛛だけではありません。 自然生物はときに恐ろしい存在となります。それは生物だけでなく、地震や台風といった自然災害も同じことです。

そのため、自然と接するときは正しい知識を持ち、慎重な備えも必要となるでしょう。 ただ、自然は危険性だけでなく、私たちにとって多くの恵みを与えてくれる存在でもあります。 自然のバランスを崩してしまわぬよう、環境に悪い習慣は避け、環境問題のためにできることを心がけてみてください。

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