なぜゴリラの筋肉はムキムキ?草食で筋トレも不要な謎に迫る

なぜゴリラの筋肉はムキムキ?草食で筋トレも不要な謎に迫る

皆さんは鍛え抜かれた体に憧れたことはないでしょうか。 ムキムキな筋肉を身に付けた人たちは魅力的ですが、そんな彼らが誰しも憧れる存在が「ゴリラ」です。

ゴリラこそ理想的な筋肉を持ち、驚くほどのたくましさを誇りますが、よくよく考えると彼らは草食動物ではありませんか。 理想的な体も持つゴリラは、なぜ草食動物なのに、あれだけの筋肉を持っているのか。その理由に迫ってみました。

筋肉ムキムキのゴリラ!そのパワーとは

見るからにたくましい体のゴリラ。雄の身長は170~180センチで、体重は150~180キロと、人とは比べ物にならない体格と言えるでしょう。 両腕を広げれば230センチに達し、パンチ力は2~5トン、握力は約500キロと、もし人間が正面から戦うことがあっても勝ち目はないはずです。

さらに言えば、短距離走のトップアスリートは時速37キロ程度の速さで走りますが、ゴリラの走力は時速40キロを記録するのだとか。 つまり、ゴリラはパワーもスピードも人間に勝り、筋肉を鍛える人からすれば、その肉体に憧れるのも無理はないと言えます。

ただ、ゴリラは非常に穏やかな性格をしているため、他の動物と争うことはほとんどありません。 胸を叩くドラミングも、以前は威嚇行為と考えられていましたが、実はコミュニケーションの一環でしかないという研究もあります。 他にも、ストレスを感じると下痢をしてしまうほど繊細なところもあり、その身体能力を発揮する場面は、ほとんどないと言えるのです。

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草食動物のゴリラが筋肉ムキムキの理由は?

しかし、ゴリラの肉体がたくましいことには間違いなく、彼らのようなムキムキの筋肉を手に入れたいと思うトレーニーも少なくないはず。 ゴリラの生活を知れば、あの体の秘密を知れそうなものですが、彼らは熱心に筋トレを繰り返している様子はなく、さらに言えば草食動物です。 筋肉を鍛えるためには、トレーニングだけでなく、肉を始めとするたんぱく質が必須のはずですが、ゴリラの肉体はどうなっているのでしょうか。

これは、ゴリラの腸内に存在する細菌や微生物が、草からアミノ酸を生成する機能を持っているから、と考えられています。 アミノ酸は筋肉を作るために大切な成分です。 人間もたんぱく質を取り、胃腸で分解してアミノ酸を生成していますが、ゴリラは草によってそれを可能としています。

また、ゴリラは一日の食事量が30キロ以上と人間とは比べものにならないほどです。 つまり、ゴリラはたくさんの草を食べてアミノ酸を生成し、樹木を登ったり、枝を掴んだり、といった運動によって、あの筋肉を作っていると言えるのでしょう。

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人間も草食でゴリラのような筋肉を得られる?

では、人間も野菜中心の生活でゴリラのような筋肉を得られるのでしょうか。 人間はゴリラと違って、筋肉を作るためにはたんぱく質が必要となります。 しかし、たんぱく質を含む食べ物は肉だけではありません。

例えば、豆やナッツ類、野菜類など、いわゆる植物性たんぱく質が多く含まれる食べ物が挙げられます。 もう少し具体的なものを挙げえるとしたら、豆腐やアスパラガス、ブロッコリー、バナナなどでしょうか。

実際に、トップアスリートの中にも肉食を減らし、成功を収めた人物も存在しています。 テニス界で素晴らしい成績を残したノバク・ジョコビッチや、バロンドールを6度受賞したサッカー界の英雄であるリオネル・メッシなど。

さすがに、ゴリラほどは難しいかもしれませんが、努力次第ではトップアスリートの肉体を手に入れられる、ということかもしれませんね。

健康と環境にバランスのいい食事を

食事は私たちの健康維持のために、とても大切な行為ですが、偏ってしまうと体だけではなく、地球環境に悪い影響を及ぼしてしまう恐れがあります。 具体的には畜産業による温室効果ガスの排出や、過放牧による土壌劣化などの問題です。

もし、食生活が肉や乳製品に偏りがちであった場合は、野菜中心の生活を検討してみるだけでも、地球環境の改善に貢献できるかもしれません。 もちろん、食生活の改善の他にも環境問題のためにできることはあるので、ぜひ意識してみてください。

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