今も愛されるレコードの魅力とは?歴史と有名メーカーをご紹介

今も愛されるレコードの魅力とは?歴史と有名メーカーをご紹介

趣味でオーディオを楽しむ人の中には、未だにレコードで聴く、ということも少なくないでしょう。 レコードで聴く音楽は、デジタルにはない魅力がつまっていると言われています。

それでは、レコードはどのように登場し、どんな魅力があるのでしょうか。 また、レコードプレーヤーで音楽を聴く場合の、中古品を買うメリットについても考えてみましょう。

今も愛されるレコードの魅力ある歴史

レコードはどのように登場し、多くの人に知られるようになったのでしょうか。 また、今でもレコードが愛される理由は、どこにあるのでしょうか。

レコードの誕生

レコードの登場は、1857年にフランスのレオン・スコットが発明した「フォノトグラフ」だと言われています。ただ、このときは再生装置がなかったため、実用には至りませんでした。 世界で初めて実用化されたレコードは「フォノグラフ」と呼ばれる、後のレコードと同じ基本原理を持ったもので、1877年にエジソンが発明しています。これは日本語では蘇言機、蓄音機と訳されました。

次に、エミール・ベルリナーが1887年に「グラモフォン」を発明します。これはターンテーブルに円盤を乗せて再生するという形式で、レコードだけではなく、CDやDVDやBDなどの円盤メディアの原型となりました。 その後、円盤レコードは進化を重ねますが、録音時間が短い、針や音溝の劣化・破損が多いなどの問題があり、一般的に広まることはありませんでした。

ビニール盤の登場で再生時間と音質が向上

技術進歩により、ポリ塩化ビニルを使用したレコードが登場します。 これは細密な記録を可能とし、長時間再生・音質向上が実現されました。さらに、丈夫で薄いことから各段に使いやすく、第二次世界大戦後の1940年後半に実用化され、急速に普及しました。

1950年代、レコード業界は黄金期を迎えます。エルヴィス・プレスリーの登場により、ロックンロールのブームが始まり、若者を中心にレコードが浸透したのです。 他にも、大ヒットミュージカルのサウンドトラックも異常な売り上げを叩き出し、さらにレコードの人気を後押ししたのです。

レコードの衰退

レコードは長時間再生や音質向上の進化を見せましたが、再生回数が多くなると、音溝の磨耗によって劣化するという弱点がありました。

そこで、1980年代に登場したのが、CDでした。CDは消耗しにくいだけでなく、コンパクトで扱いやすいという特徴もあり、急激に普及していきます。 これにより、レコードは衰退してしまいますが、一部の愛好家に親しまれる、CDの音質との差異に新鮮味を覚える層なども、存在し続けました。

そのため、レコード市場は消滅することなく、現在も販売が続けられています。

レコードの人気復活

2000年代後半に入ると、衰退したレコードの売り上げに復活の兆しが見られるようになります。 これは、デジタル音楽の普及により、CDも衰退した状況にも関わらず、アメリカのミュージシャンたちが、アナログレコードを発売するという動きがあり、感化された若者たちもレコードに興味を持ち始めたのです。 日本でも、レコードから撤退した企業が再参入するなど、市場が拡大しました。

レコードの魅力とは?意外な理由も

それでは、なぜレコードはこれほどまでに愛されるのでしょうか。 レコードの魅力は様々ですが、特に以下のような理由が挙げられています。

音質の違い

レコードの魅力は、やはり音質の部分で評価が高いことです。 違いがわかる!という人はなかなかいないかもしれませんが、マニアの中ではレコードの方が「生の音」に近い、とよく言われるのです。

実際、レコードとCDの音の違いは科学的にも証明されていて、レコードの方が人にとって心地のいいサウンドを奏でていると判明しています。

参考:CiNii 論文 LPとCDとの音質のちがいについて-生理学的 感性科学的検討

所有する実感が快感に

音楽もデジタル化が進み、スマートフォンやパソコンといったデバイスに楽曲データを入れて楽しむことが一般的になっています。 その逆にレコードは実際に触れられる形あるものです。 それが所有している感覚を噛み締められ、ディスプレイできるなどコレクション的な役割も果たしてくれます。

手間が楽しみに

レコードを聴くためには、プレイヤーにセットしてスイッチを入れ、針を落として……など、デジタル音楽を再生するときとは違った手間があります。 しかし、手軽なデジタル音楽に慣れている世代にとって、この手間が楽しさに感じる場合があるとか。 確かにひと手間加えた上で聴く音質の良い音楽は、さらに味わい深いものがあるかもしれませんね。

魅力的なレコードプレーヤーの有名メーカー

レコードを再生するには、やはりレコードプレーヤーが必要です。 レコードプレーヤーを販売するメーカーは、いくつもありますが、中でも有名なものがあります。 どのようなメーカーが、レコードプレーヤーを語る上で欠かせないものなのでしょうか。

YAMAHA

楽器やオーディオ機器を幅広く扱うYAMAHA(ヤマハ)は、レコードプレーヤーも販売しています。 YAMAHAのレコードプレーヤーと言えば、GTシリーズです。特にGTシリーズの頂点モデルとして発表された「GT-2000X」は、1980年代に登場したレコードプレーヤーの中でも、ファンの中では広く知られています。

YAMAHAは一時的にレコードプレーヤーの製造販売から撤退しましたが、2018年10月に再参入しました。

LINN

LINN(リン)は、イギリスの最高級オーディオメーカーです。オーディオメーカーの中で、唯一の英国王室御用達ブランドとしても知られています。 1972年にLINNが発表した「LP12」は、多くの音楽愛好家に大きな衝撃をもたらしました。

「Majik LP12」や「Akurate LP12」などのモデルも発表されていますが、LP12の外見は変わらぬことなく、どれも魅力的なレコードプレーヤーとして知られています。

DENON

DENON(デノン)も有名なオーディオメーカーで、多くのレコードプレーヤーを発表しています。 1945年に終戦を伝えた玉音放送は、DENONが発明した円盤録音機が録音したとして、有名かつ歴史のあるメーカーです。 中でも1984年に発表した「 DP-59L」は、伝統の技術を投入した高性能レコードプレーヤーでした。

レコードプレーヤーの魅力的な商品が見つかるかも

レコードは今でも歴史と魅力に溢れ、愛され続けています。 そのため、新しいレコードプレーヤーが欲しい、これからレコードを聴き始めてみよう、という人も多いことでしょう。

もし、新しいレコードプレーヤーを手に入れるとしたら、まずは中古・リユース品を探してみてはいかがでしょうか。 意外な掘り出し物や、欲しかったプレーヤーが低価格で手に入るかもしれません。 ぜひ一度、中古・リユース品のレコードプレーヤーを探してみてください。

レコードプレーヤーの中古品・リユース品を探すならユーズドネット

あわせて読みたい

関連タグ

  • この投稿に「関連タグ」はありません

カテゴリー

人気の記事

  • 先月
  • 全て

人気のタグ

おすすめの記事

スペシャルコンテンツ

関連リンク