クリスマスツリーの廃棄が問題に!動物の手助けが効果的か

クリスマスツリーの廃棄が問題に!動物の手助けが効果的か

日本ではあまり馴染みのないことかもしれませんが、海外では12月に生木のクリスマスツリーを家庭に飾る、という文化があります。 クリスマスの期間だけ飾られる生木のクリスマスツリーですが、使い終わったらどのように処理されているのでしょうか。

リサイクルという選択肢はもちろん、ちょっと意外な方法もあるようです。 クリスマスツリーが使い終わった後の処理についてご紹介します。

クリスマスツリーを使い終わったら?大量廃棄が問題に

クリスマスの文化が根強い国では、その時期になると家庭に生木のクリスマスツリーを飾ることが一般的です。 11月末からクリスマスツリーを飾り出す家が増え始め、公現祭と言われる1月6日までに片付けられます。 そのため、年末から年明けになると大量のクリスマスツリーが廃棄される、ということが当たり前です。

使い終わったクリスマスツリーは、指定の期間、指定の場所に出すことで、専用の車に回収してもらえますが、これが毎年繰り返されています。 つまり、短期間しか使われないクリスマスツリーが、毎年大量に廃棄されている、ということになります。 これは環境先進国として知られるドイツも、同じような状況です。

それでは、回収されたクリスマスツリーはどのように処理されているのでしょうか。

廃棄問題の対策!クリスマスツリーの再利用方法

使い終わったクリスマスツリーの処理は、いくつかの方法があります。 まず回収されたクリスマスツリーは、チップやたい肥、燃料などに再利用されます。

回収に出さず、個人でクリスマスツリーの再利用する場合も、いくつかの選択肢があります。 例えばDIYに活用すること。クリスマスツリーに使われるもみの木は、幹が柔らかく、切ったり削ったり、比較的に加工が簡単です。 そのため、クリスマスツリーが衣装掛けなどに生まれ変わることもあります。

暖炉がある家なら、使い終わったクリスマスツリーを燃料として利用できます。 ただ、新しい木は水分が多いため、十分に乾燥させるために2~3年の保管が必要です。 さらに、もみの木は枝が多く葉が硬いため風や寒さに強く、花壇に被せれば他の植物を霜から守ります。

このように、使い終わったクリスマスツリーはさまざまな方法で再利用されているのです。

クリスマスツリーの廃棄問題は動物たちにお任せ!

クリスマスツリーの処分方法として、ちょっとだけ意外な方法は、動物に任せるというものです。

もみの木は動物にとって餌になれば、遊び道具にもなります。 クリスマスシーズンが終わると、使用済みや売れ残ったクリスマスツリーが動物たちに与えられます。 そのため、年始の動物園では象やラクダといった動物がクリスマスツリーを食べたり蹴飛ばして遊んだり、そんな姿が風物詩となっています。

他にも、農場に使用済みのクリスマスツリーを寄付し、ヤギに与えるという取り組みも有名です。 もみの木は抗酸化物質やミネラルといった栄養が含まれ、天然の害虫駆除剤になる特徴もあり、動物たちには良い食材となります。

暖炉や庭がない都市部の家庭ではクリスマスツリーの処分は、頭を悩ませる問題でした。 しかし、ただ処分するよりも、このような自然のリサイクルが効果的だと考える人も増え、世界的にクリスマスツリーの再利用が進んでいます。

クリスマスツリーの廃棄問題は他にも対策が

クリスマスツリーの廃棄を減らすためには、その他の選択肢もあります。 それは、クリスマスツリーのレンタルです。 このサービスはイギリスやドイツで生まれ、木を伐採せずに植木鉢に入れた状態で貸し出すというものです。

根が育ち植木鉢に入らなくなるまで7年間あり、それまではレンタルツリーとして活躍できるため、単純に計算すればツリーの廃棄物を7分の1に減少させられます。 私たちは生活の中で多くの廃棄物を発生させてしまいますが、こういった工夫や心がけにより、少しずつ減少させられるかもしれません。

身近にある廃棄物の問題でお悩みでしたら、ぜひこのような取り組みを参考にしてみてください。

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