ビールが飲めなくなる?地球温暖化で原料が高騰する恐れ
仕事終わりに飲むビールは格別。 その一杯のためだけに、毎日の仕事を頑張れる、という人も多いでしょう。
しかし、そんなビールが、もしかしたら高級品になってしまう恐れがあるようです。 ビールが高級品になったら、今のように手軽に飲めなくなってしまうでしょう。 いったい何が原因でビールが高級品になってしまうのでしょうか。
地球温暖化でビールが飲めなくなる?
ビールが値上がり、高級品になってしまう原因。
それは地球温暖化です。
地球温暖化は生態系や私たちの生活に様々な影響を及ぼします。 その中の一つに、猛暑と干ばつがあります。 この猛暑と干ばつが、ビールの原料となる大麦の生産を大幅に減少させる恐れがあると言われているのです。 そのため、21世紀末にはビールの価格は大きく値上がりになるかもしないのです。
既に多くの農家がこの温暖化への対策を進めています。 干ばつに耐える作物や、新たなシステムによる水の節約などの研究が行われていますが、イギリスの科学誌であるネイチャー・プランツ(Nature Plants)は、このまま二酸化炭素の排出量が減少しなければ、大麦の栽培に甚大な被害が出ると発表しました。
また、猛暑や干ばつにより、家畜に与える餌がなくなってしまう恐れがあり、大麦は家畜に与える餌にする必要があります。 これも、ビールの生産量が減少する原因の一つとなるようです。 確かに、ビールよりも食卓に並ぶ食べ物の方が重要としか言えませんね。
ビールが飲めなくなる前に高騰するかも
大麦が取れなくなると、ビールが値上がりすることになります。 国によってどれだけ値上がりするのかは異なるようですが、平均的に2倍以上の値上がりが考えられるようです。
日本も2倍から3倍の値段になると予測され、ポーランドでは5倍にもなると言われています。 値上がりすることで、ビールを飲まなくなれば体に良いのでは、という風に考えられなくもありません。
しかし、そのような状況になるまで地球の温暖化が進んでいると思うと、暑さで体調を崩す人が、さらに増加しているかもしれません。
発泡酒も飲めなくなるのか?
ビールが飲めなくても、発泡酒があるはずだ、と考える人もいるかもしれません。 しかし、地球温暖化はそんな優しいものではありません。 地球温暖化による影響は大麦だけではなく、多くの穀物に対しても同じことが言えるのです。
そのため、発泡酒も同じように値上がりしてしまうことが考えられます。 つまり、地球温暖化を何とかしなければ、ビールどころか、お酒が飲めなくなってしまうこともあるかもしれません。
地球温暖化で飲めなくなるのはビールだけじゃない
実際に地球温暖化によって食べられなくなるものが、いくつか推測されています。 それは私たちにとって、馴染み深い物が数多くあります。 地球温暖化は私たちの生活から様々なものを奪ってしまうのです。
しかし、それは人間が自然から多くのものを奪ったために、起こってしまったことだとも言えます。 私たちにできることは、これ以上、地球の環境が悪化しないよう、3Rを意識して無駄なゴミを出さず、エネルギーを無駄にしないことでしょう。 これからも美味しい一杯を飲むためにも、ぜひ環境への配慮を忘れない生活を心がけてみましょう。