オカピとは?日本の動物園でも見れる生きた化石【絶滅動物シリーズ】

オカピとは?日本の動物園でも見れる生きた化石【絶滅動物シリーズ】

ちょっと変わった動物、オカピをご存知でしょうか。 オカピは、キリンのような、シマウマのような、ちょっと変わった姿をしています。

不思議な魅力を持つオカピですが、絶滅の恐れがあると言われています。 オカピに何が起こってしまったのでしょうか。

生きた化石「オカピ」とは

オカピは、偶蹄目(ぐうていもく)キリン科オカピ属の哺乳類です。 その姿は馬のようですが、手足はシマウマのような白と黒の横縞模様で、頭部はキリンのようにも見えるのが、オカピの特徴です。

足の縞模様が美しいことから、森の貴婦人とも言われるように、最初はシマウマの仲間であると考えられていました。 しかし、シマウマのような奇蹄目(きていもく)の特徴よりも、偶蹄目としての特徴が見られたことから、後々にキリンの仲間であることがわかっています。

また、この不思議な見た目もあってか、世界三大珍獣の一つにも数えられ、昔からその姿を変えていないことから、生きた化石とも言われます。

そんなオカピの生息地は、アフリカの中部に位置する、コンゴ民主共和国です。 森林や草原で暮らし、長い首と舌を使って、トウネズミモチなどの植物を餌とします。 以前はウガンダにも生息していましたが、既に絶滅してしまいました。

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絶滅が懸念されるオカピ

コンゴでは野生のオカピが確認できますが、その数は減少傾向にあります。原因はコンゴの内戦や環境破壊です。

コンゴは金や銅の採掘が有名であることから、地下資源をめぐって内戦が行われてきました。 内戦はオカピにとって、その個体数を減らすことになる要因。 内戦に追われた人々がオカピの生息地に住み込むことで、彼らの居場所を奪ってしまうのです。

また携帯電話に必要な金属も、コンゴでは盛んに発掘されています。 この発掘作業もオカピの生息地を減らしてしまう原因となっています。

このような人間による環境破壊がオカピを絶滅まで追いやろうとしているのです。 他にも、オカピの肉や毛皮を狙う密猟の存在も指摘されています。

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オカピがいる日本の動物園は?

このように貴重な動物であるオカピですが、日本の動物園でも見られます。 オカピがいる日本の動物園は以下の通りです。

  • よこはま動物園ズーラシア
  • 横浜市立金沢動物園
  • 上野動物園

しかし、2019年の2月、上野動物園で飼育されていたオカピの一匹が、腸閉塞によって死んでしまいました。 2019年現在、上野動物園には1匹のオスのオカピを残すのみです。 オカピが死んでしまうことは、貴重な種を一つ失ってしまった、と言えるでしょう。

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また、オカピは神経質な動物としても知られています。 もし、これらの動物園でオカピを見る機会があれば、できるだけ静かに見ることを忘れないでください。

種を失わないためにも

この世界には、様々な動物がいて、中には貴重なものもいます。 生態系は絶妙なバランスによって保たれているため、どのような生き物が、どのように環境を支えているか、わからないことがあります。

そのため、オカピのような珍しい動物が失われてしまったことで、環境に大きな変化が起こってしまうかもしれません。 失われた種によっては人間にとっても大きな損害となる恐れもあります。

私たちはそのようなことが起こらないよう、できる限り種を守って行かねばなりません。 生態系に悪い影響を与えないよう、ぜひ環境への配慮を忘れない暮らしを心がけてくださいね。

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