キタシロサイと世界遺産ガランバ国立公園とは【絶滅動物シリーズ】

キタシロサイと世界遺産ガランバ国立公園とは【絶滅動物シリーズ】

この世界には、今にも種が絶滅してしまいそうな動物がたくさん存在します。 シロサイの亜種であるキタシロサイも、今にも絶滅してしまいそうな動物の一種です。

また、世界遺産のガランバ国立公園はキタシロサイの保護区でしたが、世界遺産の登録解除が検討された過去があります。 キタシロサイはなぜ絶滅に向かうことになってしまったのでしょうか。

キタシロサイとガランバ国立公園をご紹介します。

キタシロサイとは

キタシロサイは、哺乳綱ウマ目サイ科シロサイ属に分類される奇蹄類、シロサイの亜種となるサイです。 シロサイの体長は335~420センチメートルと大きく、サイ科では最大種となります。 頭部の2本の角も特徴的で、吻端部の角は最長で160センチに達するそうです。

シロサイは南アフリカやコンゴ、スーダンなどに分布していましたが、現在は絶滅してしまったと考えられています。 シロサイの亜種は、キタシロサイとミナミシロサイがありますが、どちらも絶滅の危機に晒されていて、特にキタシロサイは風前の灯火と言える状態です。

なぜ、減少してしまったのかと言えば、人間による乱獲が原因でした。 シロサイはなぜ人間に乱獲されるようになってしまったのでしょうか。

絶滅寸前のキタシロサイ

シロサイの角は、中国では薬になると信じられていました。 また、中東では短剣の柄に使われていたため、人間は昔から角を目的にして、シロサイを捕えていました。 1970年代、キタシロサイの密猟は特に激しく、1990年代には個体数が1000体以下となりました。 さらに、1990年代にはシロサイが生息する地域で内乱があり、さらに個体数を減らすことになり、2008年には野生のシロサイは絶滅となります。 また、2018年の3月には、ケニアのオルペジェタ自然保護区に生息していた、キタシロサイの最後のオスである、スーダンが45歳で死亡。

現在、キタシロサイはスーダンの娘と孫が2体存在するのみです。 ただ、キタシロサイのオスの精子は冷凍保存されているため、ミナミシロサイを代理母として、体外受精を試みる研究が続いています。

ガランバ国立公園が保護区

キタシロサイは、コンゴの北東部にある、ガランバ国立公園に保護区がありました。 ガランバ国立公園は1980年に世界遺産にも登録されていましたが、密猟によってキタシロサイが激減したことで、世界遺産のリストから抹消が検討されました。

1984年に危機遺産に登録されると、政府は密猟者対策を徹底し、15頭まで減少していたキタシロサイの個体数を微増させます。 それによって、1992年には危機リストの登録が解除されましたが、その後の内戦によって、ガランバ国立公園の環境は悪化してしまいます。 再びキタシロサイは減少し、1996年にガランバ国立公園は危機遺産リスト入り、2005年には世界遺産リストからの除外も検討されてしまいました。

世界遺産からの除外は見送られることになりましたが、ガランバ国立公園に生息しているキタシロサイは、2006年以降は確認されていません。 乱獲や内乱によって、キタシロサイの保護区だったはずのガランバ国立公園から、キタシロサイは失われてしまったと考えられます。

ちなみに、ガランバ国立公園にはその他にも、キリン、ヒョウ、ライオンなどの動物が生活しています。

動物を犠牲にしない

キタシロサイの全滅は、角目的の乱獲が大きな原因となっていました。 私たち人間が生きる上で、100%動物を犠牲にしないことは、困難であるに違いませんが、避けようと心がけることはできます。

例えば、ゾウも象牙を目的とした乱獲でその個体数を減らしている、キタシロサイに似たケースだと言えますが、象牙を使った印鑑の購入を避けるなど意識をすると良いでしょう。 このような犠牲を減らすためにも、動物の体を使った製品をなるべく買わないなど、少しでも心がけてみてください。

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