小学生低学年向け!リサイクルを学べる自由研究のおすすめテーマ3選

小学生低学年向け!リサイクルを学べる自由研究のおすすめテーマ3選

小学生になると、自由研究が宿題に出されますよね。子どもは「楽しみ!何やろう!」と思っていても、「うちの子にもできそうなテーマの選び方がわからない」と困っているパパ、ママはいませんか?

自由研究のテーマ選びにお困りのパパ、ママのために、「リサイクル」を学べる自由研究のテーマをご紹介します!低学年向けの簡単なテーマを3つご紹介するので、親子で一緒にリサイクルについて学んでみませんか。

自由研究テーマその1「牛乳パックをリサイクル!再生紙を作ろう」

自由研究のテーマには、「調査」「実験」「工作」などがあります。小学校1年生のころは、「調査」や「実験」がなかなか難しいので、工作がおすすめ!ここでは、手軽にリサイクルを体験できる再生紙作りをご紹介したいと思います。たった1日でできるので、夏休みが残りわずかで焦っている方も間に合いますよ。

用意するもの

用意するものは、以下の6つです。

  • 牛乳パック(1000ml) 1本
  • 古いストッキング 1足
  • 古新聞紙 数枚
  • 洗たくのり 少量
  • 針金ハンガー 1つ
  • ぞうきん 2枚

※新聞をとっていないご家庭では、広告やタオルでも代用できます。ここでは紙すき器を針金ハンガーで作る方法をご紹介しますが、ホームセンタ-などで売っている紙すき器を利用してもOKです。

手順

それでは、再生紙作りの手順を紹介していきます。

  1. きれいに洗った牛乳パックを、まわりの4面と底の1面にハサミで切りわけます。
  2. 鍋に水を入れ、沸騰させたら火を止めます。
  3. 2のお湯に1の牛乳パックを入れて、やわらかくなるまで浸します。
  4. 3の牛乳パックを鍋から取り出し、冷まします。
  5. 牛乳パックの内側と外側に貼られたラミネートを手でゆっくり剥がします。
  6. 5の牛乳パックを細かく手でちぎり、ミキサーにいれます。
  7. ミキサーの3分の2くらいまで水を入れ、ドロドロになるまでミキサーで混ぜます。
  8. 7に少量の洗たくのりをいれて、ミキサーで混ぜます。
  9. 針金ハンガーの輪の部分を、はがきより少し大きめの四角に成形します。
  10. 9の針金ハンガーの四角く成形した部分に、ストッキングをかぶせます。
  11. 10の針金ハンガーを、四角い部分より少し大きめの容器に移します。
  12. 11の針金ハンガーの四角い部分に、8の液体を少しずつ流し込みます。
    ※平らで均等な厚みになるようにしましょう。
  13. 新聞紙の両面にぞうきんを一枚ずつのせ、その片面に12のハンガーを置きます。
  14. 新聞紙をぞうきんごと半分に折り、ハンガーにかぶせます。
  15. 新聞紙を裏返したら、上から手で押し、下面側へ紙を落とします。新聞紙とぞうきんを開いてハンガーを取りはずします。
  16. 新聞紙の上からまな板などを使って均等な力で押し、紙の水気をきります。
  17. 新聞紙を開いて、ぞうきんを取り出し、お皿の上に雑巾をひっくり返して紙を取りだします。お皿の上で自然乾燥してもよいですが、ドライヤーで乾かせばすぐに乾きます。
  18. 乾いた紙をはがきのサイズにハサミで切ったら完成です!

結果からわかること

資源ごみの日に牛乳パックや古紙をだすのは、今回のはがき作りのように「紙を溶かして新しい紙にリサイクルするため」ということを学べます。紙の再生の工程を学べるとともに、作品として提出できるので、低学年の自由工作におすすめです。

高学年では、紙が回収されてからリサイクルされるまでを詳しく調べてまとめるのもいいですね。

回収された古紙は古紙問屋で種類を分け、ベーラーという梱包機で圧縮されます。これが製紙工場へ運ばれ、パルパーという紙を溶かす機械へ投入。水や薬品と混ぜられて、繊維がバラバラになります。バラバラになった繊維は抄紙機(しょうしき)という紙をすく機械で脱水され、シート状に変化するのです。その後はシート状の紙を裁断したり、巻きとったりして、製品として再利用されます。

参考:公益財団法人 古紙再生促進センター 紙リサイクルの基礎知識

自由研究テーマその2「リサイクルのマークを見つけて調べよう」

小学校1、2年生の間は理科と社会を「生活科」という科目で学びます。しかし3年生になると、生活科は理科と社会に分けられ、調べる学習のはじまる時期でもあるんです!調べる学習に慣れるために、小学校3年生くらいから手軽にできる、リサイクルマークを調べる自由研究テーマをご紹介します。リサイクルマークのついた製品を集めて調べるだけなので、 最短1日でできる簡単な内容です。

用意するもの

リサイクルマークがついている製品を集めてみましょう。以下のようなものでしたら、手に入りやすいですよ。

  • ジュースの缶(スチールやアルミ)
  • ペットボトル
  • お菓子の袋
  • 洗剤の容器
  • 牛乳パックなどの紙容器
  • 電池
  • ティッシュ
  • トイレットペーパー
  • レジ袋
  • ラップ
  • バケツ

手順

集めた製品のリサイクルマークの写真を撮り、「マークの写真」と「製品名」、「マークの意味」を紙にまとめてみましょう。以下のWebサイトを利用すると、様々なリサイクルマークについて調べられます。

さらに深く調査したい場合は以下の表のように、「各リサイクルマークが製品につけられた目的」や、「リサイクルマークがあることで環境にどう役立つのか」を調べてまとめてみましょう。

リサイクルマークの目的と環境への役立ちかた

リサイクルマークの種類製品につけられた目的環境にどのように役立つか
充電式電池①わずかにしかとれない金属を回収して再利用する
②有害な重金属を安全に回収する
①貴重な資源がなくなるのを防ぐ
②体に悪い影響をあたえる重金属を自然にまき散らさない

電池のリサイクルについては、こちらの記事で詳しく説明しています。ご参考にしてみてください。

結果からわかること

リサイクルマークは様々な製品についていることから、意外にリサイクルできる製品は多いことがわかります。さらにリサイクルマークには、製品につけられた背景や目的、リサイクルすればどのように環境を守れるのかなどの願いが込められていることにも気付けるでしょう。

自由研究テーマその3「リサイクル野菜を育ててみよう」

「とにかく工作は苦手!」「もっと手軽な自由研究がいい!」という方には、野菜のヘタや根などの切れ端を使った「リサイクル野菜」の栽培がおすすめです。

リサイクル野菜は、豆苗をイメージしていただけるとわかりやすいでしょうか。上の芽の部分は食べてしまい、残りの根の部分だけを水に浸けておくと、また芽が生えてきて食べられるというものです。

リサイクル野菜として知られる豆苗

植物には「再分化」という能力があります。再分化とは、根や茎だけになっても、もう一度その部分から全体ができあがる植物の能力のことです。再分化を観察しやすい野菜は以下のとおり。

  • ジャガイモ
  • サツマイモ
  • 大根
  • カブ
  • ニンジン

野菜の切れ端から芽や根が出る様子を観察するだけでも、立派な自由研究になります。観察は 小学校1年生からでもできます し、結果の意味を考えたり調べたりしてまとめれば、小学校3年生にも適したテーマです。芽や茎が食べられるほどの大きさになるには、最低でも10日ほどはかかるので、時間にゆとりのある方におすすめです。

用意するもの

  • 野菜の切れ端
  • 切れ端を入れて栽培する容器(浅め)

栽培するための容器は、お皿やトレーでもOKです。たったこれだけの材料でできてしまうので、とっても経済的です。

手順

栽培をはじめる前に、「芽と根のどちらから生えるのか」「どのくらいのスピードで成長するのか」「どんな形の芽や根がでてくるのか」など、予想してメモやスケッチをしておきましょう。

まずは、大根を例に手順を解説していきます。

  1. 厚めに切った大根のヘタを容器に入れて、水を入れます
    ※ヘタが完全に水に浸らないようにしましょう!
  2. 雑菌の繁殖を防ぐために2日に1回、容器を洗って水を取り替えます
  3. 根や茎が生えてくる様子をスケッチや写真を撮ります
    ※1週間ほどで柔らかい若葉を摘み取れます

小松菜や水菜などの葉物野菜も栽培できますよ!以下が簡単な手順になります。

  1. 根から3cm上部を、新芽がでてきている部分を残してカットします
  2. 容器に野菜を入れ、根だけが水に浸かるように置きます
  3. 日当たりのよいところに置き、毎日容器を洗って水を取り替えます
  4. 葉が成長しだすには1週間ほどかかり、2週間ほどで食べられます

観察だけで終わらず、摘み取った葉や茎を料理に使ってリサイクルするところまでできると、研究内容が充実しますね。

 

結果からわかること

植物は「再分化」という能力で、ヘタや根などの切れ端から全体を再生させようとしていることがわかります。様々な植物で実験することで、「植物の成長スピードの違い」や「生える順番の違い」「芽や根の形の違い」なども発見できるでしょう。

予想していた結果と異なる結果が見られた場合は、異なる点をまとめるのもおすすめです。例えば、「ニンジンや大根のヘタからは葉っぱがでてくるが、ジャガイモからは根しか出てこないだろう」と予想していた場合、「ジャガイモからも葉や茎がでてきた」という結果も書けると、まとめの内容が充実します。

どんなものがリサイクルできるのか体験したり調べたりすることが大切

リサイクルと聞くと、身近なペットボトルや空き缶のリサイクルしか思いつかないお子さんもいるかもしれません。今回ご紹介した、「紙の再生方法」「リサイクルマークの種類や意味」「リサイクル野菜」は、様々なリサイクルの形を知るよい機会になります。

体験したり調べたりしたことは、脳への定着もよく、子どもたちの本当の学びにつながるはずです。親がすべて手伝うのではなく、自ら「やりたい!」と思えるようなテーマを探してあげることも必要ですね。ご紹介したテーマの中から、お子さんが興味のありそうなテーマを参考にしてみてください!

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