調味料の正しい捨て方は?排水溝に捨てず環境に優しい方法

調味料の正しい捨て方は?排水溝に捨てず環境に優しい方法

たまにしか使わない調味料が、なかなか消費されず冷蔵庫の中で賞味期限を大幅に過ぎていた…そんな出来事は一人暮らしの方だったら、あるあるの経験ではないでしょうか。

そんな調味料を処分しようと思って、手っ取り早く排水口に流してしまおう…と考えるかもしれませんが、その処分方法は適切なのでしょうか。

結論から言うと、調味料を排水口に流す行為は、環境に悪い行為のため、絶対にやめましょう。 それでは、醤油やマヨネーズのような調味料を泣く泣く処分する際はどうすれば良いのでしょうか。

調味料の正しい捨て方とは?排水溝に流すのはダメ!

油を排水口に流すことが環境に悪い、ということは昔から言われていることですし、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。

しかし、醤油やドレッシングのような液状の調味料はどうなのでしょうか。 油に比べると、何となく害がないように感じられることから、調味料を排水口に流してしまっても、環境に悪いようなイメージがないかもしれません。

実際は、調味料も水質を汚染してしまいます。 例えば、醤油を15ミリリットル(大さじ1杯)、川に流してしまったとしたら、魚が住める水質に戻すためには、300リットルの浴槽で1.5杯の水を必要とするそうです。

そのため、調味料は排水に流してしまうことは避け、適切に処分する必要があります。 どのように処分すべきか、しっかりと把握しておきましょう。

調味料の正しい捨て方を種類別でご紹介

それでは、さっそく調味料の処分方法をご紹介します。 油の処分方法もおさらいしてみましょう。

醤油・ドレッシングの捨て方

醤油やドレッシングなど液状の調味料の捨て方は、牛乳パックやビニール袋に、新聞紙や古布を入れて、そこに吸わせましょう。 廃油処理袋を利用するのも良いかもしれません。 中身が漏れないように、しっかりとビニール袋に入れて、燃えるゴミとして捨ててください。

マヨネーズ・ケチャップの捨て方

マヨネーズやケチャップは、醤油よりも粘度があることから、排水口に流してしまえば、環境に悪いだけでなく、詰まりの原因にもなります。

新聞紙を広げ、キッチンペーパーを置いたら、その上に中身を出して包み、漏れないようにビニール袋に入れてから、燃えるゴミとして捨てましょう。

残ったプラスチックの容器については、自治体によって処分方法が異なるため、確認してから適切な方法で捨ててください。

油の捨て方

紙や布に吸わせて、燃えるゴミとして捨てることは、調味料と変わりはありません。

ただ、使った油の場合は、しっかりと冷めているのかを確かめましょう。 自然発火の心配もあるので、念のため水も少量染み込ませておくと安心です。

油を簡単に捨てられる?食用油処理剤の効果は本当?

環境に優しく、油を排水に流せる、食用油処理剤の噂を聞いたことはないでしょうか。 食用油処理剤は、使用済の油に混ぜることで、石鹸状に変化させ、そのまま排水に流しても、環境に負荷をかけない、と話題になったことがあります。

確かに、油を捨てる行程を考えると、これは手間がなく、楽なように思えます。 しかし、食用油処理剤を混ぜたとしても、見た目に変化があるだけであって、油が分解されているわけではありません。

平成16年、独立行政法人国民生活センターにより、食用油処理剤による油の分解効果はほとんどなく、排水に流せるものではない、とデータが公開されたのです。 もし、食用油処理剤によって、簡単に油が処分できる、という噂を聞いたとしても、絶対に試してはいけません。 他の人にも便利な方法である、といって広めてしまうこともないよう、注意しましょう。

参考:国民生活センター いわゆる排水口に流すタイプの食用油処理剤等

調味料を捨てるときは適切な方法で

調味料を含む、ゴミの捨て方については、適切な分別と処理が必要です。 誤った分別や処理を行った上で捨ててしまうと、環境に大きな負荷をかけてしまうのです。

正しい処理には、手間がかかってしまい、面倒に思えてしまうかもしれませんが、そこを怠ってはなりません。 どんなゴミであったとしても、適切な処理を心がけましょう。

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