スピーカーの仕組みとは?システムや筐体の種類を解説
オーディオを楽しむためには、アンプやプレーヤーなどが必要となりますが、最も重要なのはスピーカーだと言われています。 そんなスピーカーを選ぶとしたら、どういう仕組みで音が出て、どういう違いがあるのか知っておきたいところですよね。
今回はスピーカーの基礎知識や種類をご紹介します。 また、スピーカーの購入や買い替えの際は、中古・リユース品を探してみましょう。
目次
スピーカーの仕組みとは?音が出るメカニズム
最初に、スピーカーが音を出す仕組みを、簡単にご説明いたします。
スピーカーはテレビやスマホなど、音が出る機器であれば、ほとんどに搭載されていることでしょう。 スピーカーの役割は、大雑把に言えば、アンプによって増幅された音の電気信号を受け取って、空気振動に変えることです。
スピーカーが音を発生させるために重要なのは、内部にあるボイスコイルとマグネット、振動板です。 ボイスコイルとはシリンダーに巻き付けられたワイヤーで、マグネットは電流が流れると磁界を発生させます。振動版は空気を動かして音を発生させるものです。
アンプによって増幅された電気信号をボイスコイルでキャッチしたあと、その両側にあるマグネットが反応し、磁界を発生させます。その磁界が振動版を震わせ、空気振動が音となるのです。 これが、スピーカーの音を出す仕組みです。
スピーカーシステムの種類と仕組み
スピーカーについて調べてみると、必ず「スピーカーシステム」という言葉を耳にすると思います。 スピーカーシステムとは、スピーカーの構成を指し「2Wayシステム」や「3Wayシステム」などと言います。
それぞれのスピーカーシステムには、どのような違いがあるのでしょうか。
2Wayシステム
2Wayシステムは音域を二分割し、二種類のスピーカーユニット(ボイスコイルとマグネット、振動板が一つになったもの)で音を発生させます。 一般的には、高音域再生用の「ツイーター」と、低音域再生用の「ウーハー」の二種類が、一つのエンクロージャー(筐体)の中に納められたものです。
高音と低音を分担して再生するため、広い音域を再生できるメリットがあります。
3Wayシステム
3Wayシステムは音域を三分割しています。 ツイーターとウーハーはもちろん、さらに中音域再生用である「スコーカー」が付け加えられています。
中にはツイーターやウーハーが二つあり、三種類のスピーカーが合計四つあるスピーカーシステムもあります。これは「3WAY4」と言われます。
フルレンジスピーカー
フルレンジスピーカーは、フルレンジユニット(一つのスピーカーユニット)で、すべての音域をカバーします。 フルレンジスピーカーは、中音域が得意であるものの、低音域や高音域は再現性が低いという欠点があります。
また、スピーカーユニットが一つだけのため「1Way」と言われることもあります。
スピーカーのエンクロージャーの種類と仕組み
スピーカーユニットが納められる筐体をエンクロージャーと言いますが、これにも違いがあり、用途にも違いがあります。
密閉型
密閉型は、音波を外に出さないよう、スピーカーユニットを密閉されたエンクロージャーに納めたタイプのものです。 密閉型は音質の特徴としては、低音再生に定評があり、クリアで締まった低音を再現する、と言われています。 他の方式では、背面が解放されていたり、空気孔があったりします。
バスレフ型
バスレフ型は、密閉型に穴を空けて、そこに低域共振用のポートダクトを取り付けたタイプのものです。 このポートダクトによって、空気の出入りをコントロールし、低音の増強が可能です。 そのため、バスレフ型のスピーカーは、伸びやかで豊かな低音に評判があります。
パッシブラジエーター型
パッシブラジエーター型は、バスレフ型のポートダクトの代わりに、パッシブラジエーターを使います。 パッシブラジエーターとはサスペンションで支えられた振動板のことです。 外観からはスピーカーユニットと区別がつかないものもありますが、これによって低音域の増幅や補強を行い、重低音を再現できます。
トールボーイ型
縦長で棒状のスピーカーが、トールボーイ型です。 設置スペースが節約できること、スピーカースタンドを必要としないことも、トールボーイ型の魅力です。 そのスマートな見た目も、トールボーイ型の魅力と言えるでしょう。
スピーカーは中古・リユース品を探そう
このように、スピーカーは複雑な仕組みと、様々な種類があります。 スピーカーを購入する上で、ぜひ知っておきたいところですね。
また、スピーカーを購入する際は、中古品・リユース品を探してみましょう。 中古品・リユース品は地球の資源を無駄にせず、環境への負担を抑えることにもつながります。 スピーカーを購入する際は、ぜひご検討ください。