熱いアスファルトが大気汚染の原因に?ヤケドにも注意しよう!

熱いアスファルトが大気汚染の原因に?ヤケドにも注意しよう!

現代を生きる私たちにとって、道路と言えばアスファルトで舗装されたものがほとんどではないでしょうか。 そんな私たちの生活にとって身近なアスファルトですが、夏場は恐ろしい大気汚染物質を放出している恐れがあることがわかりました。

また、夏場のアスファルトは非常に強い熱を持っていて、これも別の危険性を持っています。 夏場のアスファルトの環境問題をご紹介します。

夏場のアスファルトが汚染物質を放出?

アメリカのイェール大学は、かつてロサンゼルスで大気汚染物質の調査をしていた際、大気中に半揮発性有機化合物と呼ばれる大気汚染物質を発見しましたが、原因を特定できずにいました。 しかし、2020年の9月、イェール大学の研究チームはついにその大気汚染物質の正体を突き止めます。 その原因は「アスファルトは二次有機エアロゾルの発生源だ」という衝撃的な内容が、科学誌Science Advancesで発表されたのです。

参考:Science Advances Asphalt-related emissions are a major missing nontraditional source of secondary organic aerosol precursors

二次有機エアロゾルは喘息や公害病のもとになる粒子状物質の一種で、その発生は自動車の排ガスや植物から発生する、揮発性有機化合物(VOC)が原因の1つです。 それまで研究チームは、ロサンゼルスで発生する半揮発性有機化合物の原因は、アスファルトではないかという仮説を立て、さまざまな実験を重ねました。

すると、温度と日射量の関係によって、アスファルトから汚染物質が排出されているとわかったのです。 この研究結果を見ると、夏の暑い日はアスファルトから大気汚染物質が放出されている、と考えられることになります。

高温になればアスファルトの汚染物質が増加

また、アスファルトは高温になればなるほど、大気汚染物質の量も増加することがわかりました。 夏場は熱を持つアスファルトですが、実験で40℃まで熱したところ、半揮発性有機化合物の放出が確認されましたが、さらに60℃まで熱を上げてみると、半揮発性有機化合物の放出量が増加。 同時に太陽光に晒してみると、温度が変わらなかったとしても大気汚染物質の排出量は300倍となりました。

今後、温暖化が悪化した場合は、アスファルトが熱を持って温度が上がり、さらに汚染物質が放出され大気の状態も悪くなるという悪循環が起こると考えられます。 大気汚染は車の排ガスが大きな原因だと考えられていました。しかし、車が走ってなかったとしても、アスファルトがある限りは大気が汚染されてしまうと考えられます。 これを解決するにはアスファルトに代わる新素材が必要となるかもしれません。

夏場のアスファルトはヤケドする恐れも

年々、夏が来る度に暑さが増し、アスファルトからの照り返しに、本当に溶けてしまいそうな日々が続きます。 このアスファルトの熱は、実は想像以上に強く、触れてしまったら重度のヤケドを負う恐れがあるのです。

ネバダ大学ラスベガス校の研究チームは、同大学のヤケド治療センターで過去5年間に、173件のアスファルトによるヤケドの事例と、その日付を参照したところ、少なくとも気温が35℃程度でヤケドの恐れがあると発見しました。 30℃の真夏日であれば、アスファルトの表面温度は60℃になり、40℃であれば72~75℃まで上がります。 そんな状態でアスファルトの上を素足で歩いてしまったら、皮膚に深刻なヤケドを負ってしまうのです。

犬も毎日の散歩で素足のままアスファルトの上を歩きますが、本当に暑い日は散歩を控えた方がいいかもしれません。 もし愛犬が、歩くことを嫌がる、肉球をなめることが増えた、という場合はヤケドを負っていることを疑って、動物病院へつれていくことを検討してみましょう。

参考:Oxford Academic 5-Year Review of Pavement Burns From a Desert Burn Center | Journal of Burn Care & Research

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