青く輝く氷の洞窟「ヴァトナヨークトル氷河」はなぜ誕生したのか

青く輝く氷の洞窟「ヴァトナヨークトル氷河」はなぜ誕生したのか

地球には様々な絶景があります。
それは偶然や奇跡が重なってできたものばかりで、人が作った美術品とは違う、神秘的な何かを感じさせます。
ヴァトナヨークトル氷河もそんな神秘的な自然現象の一つです。
ヴァトナヨークトル氷河とはどういった自然現象で、どこで見られるのでしょうか。

ヴァトナヨークトル氷河とは

ヴァトナヨークトル氷河は、北ヨーロッパにあるアイスランドにある氷河です。
この氷河は大変な規模があり、アイスランドの国土の8%を占める大きさです。
広さは8100km2もあり、体積であればヨーロッパ最大の氷河です。
このヴァトナヨークトル氷河は、ただ規模の大きさだけが特徴ではありません。
ヴァトナヨークトル氷河には、アイスケーヴと言われる氷の洞窟があります。
その洞窟は氷の壁で覆われ、神秘的な青い輝きを放ち、見る者を圧倒します。
まるで、海の中にいるようなその青い世界は「スーパーブルー」と言われ、世界中から人々が訪れる観光地です。

青い神秘を見る条件

ヴァトナヨークトル氷河は、なぜこんなにも青い光を放つのでしょうか。
それは、数世紀に及ぶ長い時間をかけて圧縮された氷河が原因です。
普通の氷であれば、気泡が混じっています。
気泡が混じった氷に太陽の光が通過すると、それは白い光に見えます。
しかし、雪の重さで長い時間圧縮されたヴァトナヨークトル氷河は、空気が抜けた純度の高い氷です。
純度の高い氷は、太陽光の青色のみを透過するために、洞窟は青色に輝いて見えるのです。

このスーパーブルーを見るには、いくつかの条件があります。
もちろん、氷河が溶けてしまう夏には見ることができません。
ベストなシーズンは、11月後半~3月前半頃です。
その時期であったとしても、氷河の表面が雨によって洗い流されていなければ、見ることができません。
また、氷河は常に動くもので、その年によって洞窟の場所も大きさも変わってしまいます。
その年の気候や直前の天候によっては見れない場合もあるのです。
一般的には、ツアー会社が主催する洞窟探検ツアーに参加して見ることになります。

日本から行くには?

日本からヴァトナヨークトル氷河を目指すには、約18時間かかります。
まずは、デンマークの首都であるコペンハーゲンを目指しましょう。
ここで乗り継ぎ、アイスランドのレイキャヴィークへと移動します。
レイキャヴィークから約400km離れたスカフタフェットルへ向かいますが、アイスランドは鉄道がないために個人で行くには困難かもしれません。
スカフタフェットルから40kmほど車で移動し、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ向かった後、さらに車で1時間、徒歩で30分ほど移動して、氷河の洞窟の入り口に到着します。
かなり困難な道のりであることが予測できるため、プロのガイドにお願いした方が良いかもしれませんね。

地球は奇跡の星

ヴァトナヨークトル氷河の氷の洞窟は、環境のサイクルが長い時間をかけて作り出した奇跡だと言えます。
普通ではあり得ないようなバランスによって作り出される絶景は、ヴァトナヨークトル氷河の他にも数多く存在します。
そう考えると、地球はたくさんの奇跡によって作られた星だと言えるでしょう。
しかし、地球温暖化が進めば、ヴァトナヨークトル氷河の氷が溶けてしまうかもしれません。
ヴァトナヨークトル氷河のような奇跡的な光景が失われてしまうことがないよう、私たちも環境に配慮した生活を心がけましょう。

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