ワイキキビーチが水没?気候変動による水面上昇で20年の間に消滅か
気候変動により、海面が上昇してしまうことで、水没が懸念されている島や国は少なくありません。
その中に、私たちもよく知るハワイの「ワイキキビーチ」も含まれているかもしれません。
日本人からも知名度が高いワイキキビーチは、気候変動によって失われてしまうのでしょうか。
ワイキキビーチの水没についてご紹介します。
ワイキキビーチとは
ワイキキビーチ、という言葉を聞いたことがあっても、どのような場所なのかご存知でしょうか。
簡単ではありますが、ワイキキビーチについてご説明します。
ワイキキビーチはアメリカのハワイ州、オアフ島の南岸にある砂浜海岸です。
ハワイの州都、ホノルルの南東部に位置する、8つのビーチの総称がワイキキビーチです。
ワイキキとはハワイ語で「ほとばしる水」を意味し、かつてはハワイ王族の行楽地でした。
白いビーチに美しい海はもちろんのこと、現在はリゾートホテルやレストラン、ショッピングセンターも充実し、多くの観光客が訪れます。
ハワイでは様々な観光スポットがありますが、その中でも代表的とも言えるのが、このワイキキビーチではないでしょうか。
ワイキキビーチの魅力的なスポット
人気の高いワイキキビーチですが、どのような魅力があるのでしょうか。
美しいビーチは広く知られていますが、その他にも観光客を魅了するスポットは存在します。
ワイキキビーチを観光する上で、一度は行ってみたいスポットをご紹介します。
カヴェヘヴェヘ
古代ハワイでは、ワイキキはマナ(神秘的なエネルギーのようなもの)が宿る癒しの地と言われていたため、パワースポットが数多く存在します。
カヴェヘヴェヘ(KAWEHEWEHE)もその一つで、ハレクラニホテルの近くの海に存在するパワースポットです。
カヴェヘヴェヘはハワイ語で「除去」を意味し、癒しの海と言われています。
病気や傷みを癒すと信じられていて、ホテルなど高い場所から見下ろせば、その部分だけ珊瑚礁が存在しないため、海に道ができているようにも見えます。
魔法石「カフナ・ストーン」
ワイキキビーチのすぐ近くに、柵に囲まれた4つの石があります。
これはカフナ・ストーン(Stones of Kapaemahu)と言われる魔法石で、別名をヒーリング・ストーンと言います。
この石には、16世紀にタヒチからやってきた4人のカナフ(祈祷師)がマナを宿した、という伝説があります。
少し目立たないので見逃してしまうかもしれませんが、ワイキキビーチに訪れた際は要チェックです。
デューク・カハナモクの銅像
ワイキキビーチには、伝説のサーファーと言われる、デューク・カハナモク(Duke Kahanamoku)の銅像が存在します。
デューク・カハナモクの功績は、サーフィンというスポーツを再評価されるきっかけを作った、アメリカ社会にサーフィンを流行らせたなど数多くあります。
またサーファーとしてだけではなく、水泳競技会でも大活躍し、1912年のストックホルムと、1920年のアントワープという二つのオリンピックでメダルを獲得しています。
そのような功績が称えられ等身大の銅像が設置されているため、もしサーフィンが好きな方や水泳を上手くなりたい方は一度訪れてみると良いかもしれません。
ダイヤモンドヘッド
ハワイの代表的な火山と言えばダイヤモンドヘッド(Diamond Head)です。
ダイヤモンドヘッドの頂上からはワイキキビーチを見下ろすこともできる絶景が広がっています。
美しいハワイを一望できるので、ワイキキビーチを訪れることがあれば、ダイヤモンドヘッドも訪れたいスポットと言えるでしょう。
ワイキキビーチが水没?
このように、美しい海と自然、様々なパワースポットで多くの人を癒すワイキキビーチですが、ハワイ気候委員会が2017年にまとめた報告書によると、地球温暖化による海面上昇によって、今後15~20年の間に水没してしまうことが懸念されていました。
もし、ワイキキビーチが消滅してしまった場合、年間20憶ドル(約2200憶円)の観光収入が失われると見込まれています。
この状況に対し、ハワイは対策法案を起草し、州全体のインフラ改修の計画を立てました。
このような対策は、ワイキキビーチ周辺だけでも、莫大な資金がかかることが想定されますが、ワイキキビーチを失う代償に比べれば些細であると考えられています。
美しいワイキキビーチの光景が失われないためにも、多くの対策が取り組まれることは間違いないでしょう。
ハワイだけの問題ではない
温暖化による海面上昇はハワイだけの問題ではありません。
多くの島や海沿いの都市が恐れるべき問題と言えるでしょう。
もちろん、日本でも大きな影響があると考えられているため、私たちも意識しなければいけない問題です。
二酸化炭素の排出量が増えてしまうことがないよう、小さなことからでもエコを心がけてみましょう。