竹の建築物に新たな可能性!バリで学校やホテルなど登場

竹の建築物に新たな可能性!バリで学校やホテルなど登場

インドネシアの楽園、バリ島では環境に優しい竹を建築素材に使った建造物が注目されています。 竹はコンクリートや鋼鉄に替わる素材として注目され、住宅だけではなく、学校やリゾート施設に使用されています。

竹によって作られた建築物とは、どのようなものがあるのでしょうか。 バリ島の竹で作られた建築物をご紹介します。

竹の建築物が話題!バリで続々登場

今、竹が建築に使われる素材として注目されていることをご存じでしょうか。 バリでは竹で作られた建築物が次々と登場し、話題になっています。 竹によってどのような建築物が作られているのでしょうか。

竹で建築された学校「グリーンスクール」

バリ島には竹で作られた学校、その名もグリーンスクール(Green School)があります。 バリ島の観光地として知られる、ウブドから1時間ほど車で移動し、アユン川を挟んだ敷地にグリーンヴィレッジ(Green village)と呼ばれる場所が存在します。

ここはその名の通り、緑が広がる地域で、そこにある建築物は竹を主材にしたものばかりです。 グリーンスクールもグリーンヴィレッジにある建造物の一つで、世界中から人気のインターナショナルスクールです。

竹で建築されたバリの学校1

外観はもちろん、机や椅子も竹製で、校内にある25の施設が竹製。 竹は軽い割には強度が高く、古くから建築素材として使われてきましたが、長期使用には虫害という課題があったため、積極的に使用されることはありませんでした。 しかし、竹に特別な処理を施すことで、問題は解決され、環境に優しい建築物として注目されているのです。

竹で建築されたバリの学校2

これを実現したのは、バリのデザイン会社であるIBUKU。 IBUKUの創始者である、エローラ・ハーディーはニューヨークのファッション業界で活躍していましたが、生まれ育ったバリ島で、サステナブルデザインを発信しようと、会社を立ち上げました。 美しく環境に良いデザインは、これからの時代にぴったりと言えるのではないでしょうか。 他にも、グリーンヴィレッジには学校だけではなく、食堂やゲストハウスも存在します。

参考:グリーンヴィレッジ Green Village Bali

竹で建築されたリゾートホテル「バンブーインダー」

IBUKUによって設立されたエコリゾートがバンブーインダー(Bambu Indah)です。 バンブーインダーは、ウブド市街から15分ほど車で移動した、住宅地の奥にあります。

エントランスからすべて竹で作られているため、日本ではちょっと見ることない光景です。 レストランやバスルームも、もちろん竹製。

また、外にはオーガニックファームがあり、ナスや大根など様々な野菜が育てられています。 他にもマッサージルームや屋外プールなどのリクリエーションもあり、リゾートホテルとしてかなり楽しめるでしょう。

参考:IBUKU Bambu Indah Archives

チョコレート工場も竹で建築!

他にも、バリには竹で作られたチョコレート工場まであります。 食品会社であるビッグツリーファーム(Big Tree Farms)の工場は、2011年に操業が開始され、竹による商工施設としては世界最大と言われています。

建物の上部は吹き抜けになっているため、より自然的な印象を受けることでしょう。 工場は3階建てで、オーガニックなチョコレート飲料やココアパウダーを生産しています。

工場見学も可能で、試食もできるようです。 物販ブースもあるので、お土産も用意できるかもしれませんね。

参考:Big Tree Farms home|Big Tree Farms

竹の建造物は新たな持続可能性を示すのか

竹は驚異的な生命力があり、ベトナム戦争時に使われた枯葉剤や、広島の原爆を受けても生き残り、1年後には再生したそうです。 他の木材に比べて、竹は成長スピードが早いことも有名で、普通の木材は50年を要する期間のところ、竹は3年で有効資源として活用できるのです。

逆に竹を放っておくと、その繁殖力によって生態系に悪影響を及ぼしてしまうそうです。 だとしたら、この竹を有効活用するべきではないでしょうか。

最近ではストローに竹を利用することも話題になり、竹は何かと注目されている、と言えます。 ぜひ、あなたの身の回りでも竹を有効活用できる場面がないか、考えてみてください。

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