おしぼりって汚いの?気になる衛生管理とエコ効果

おしぼりって汚いの?気になる衛生管理とエコ効果

おしぼりは、日本人の生活に浸透した道具で、特に飲食店のサービスなどで使われます。 何度も使い回せるおしぼりは、エコな道具だと言えますが、少し衛生面が気になる人も少なくないでしょう。

また、最近は紙おしぼりも使われますが、環境に優しいのでしょうか。 おしぼりのエコや衛生面などをご紹介します。

おしぼりって汚くない?衛生的に顔を拭いても大丈夫?

暑い夏や大きな仕事の後、飲食店で渡されたおしぼりで顔を吹く。この行為に対しての意見は、賛成と反対に分かれるのではないでしょうか。さっぱりしたいから拭きたい派と、何となく抵抗感があるので拭かない派…どちらの意見もわかるような気がします。

抵抗感がある方は、やはりおしぼりの衛生面が気になってしまう点だと思います。布製のおしぼりは、使い捨てではでなく、何度も繰り返し使われます。それを考えると、何らかのばい菌があるかもしれないし顔なんて拭けない、と抵抗感が出てしまうかもしれません。

実際におしぼりの衛生面はどうなっているのでしょうか。顔を拭いても大丈夫なほど、衛生的なのでしょうか。

おしぼりは汚くない!徹底された衛生管理

気にする人によっては、汚いかもしれないおしぼりで顔を拭くなんてことは考えられないかもしれません。しかし、おしぼりは汚くありません。マナーとしていいのか悪いのかは別として、顔を拭いても問題がないほど、おしぼりの衛生管理は徹底されているのです。

実は貸しおしぼりは衛生的に厳しい基準があります。 それが、厚生労働省によって定められた「環境衛生指導基準157号」です。 変色や異臭、大腸菌群、黄色ブドウ球菌が検出されないか、ということや一般細菌数が10万個を超えていないかどうかが衛生基準となります。 その品質をクリアしたおしぼりの包装フィルムには、衛星マークの使用が認められます。

このように、適切な処理を施されたおしぼりは、衛生面についても配慮されているのです。

衛生管理だけでなくリユースも徹底されるエコなおしぼり

おしぼりはどれだけ衛生管理が徹底されているのでしょうか。また、おしぼりはエコの面についても優れています。おしぼりの衛生面とエコについて、今までの歴史と一緒に確認してみましょう

布おしぼりの衛生管理

おしぼりは、「古事記」や「源氏物語」が作られた頃まで遡るほど、とても歴史が長いと考えられています。 「おしぼり」という名前の由来は、旅人のために宿屋の玄関に用意された桶の中に手ぬぐいがあり、それをしぼって手や足を拭っていたため、そのしぼる行為が語源となったと言われています。

戦後復興により、日本に飲食店が増えたことで、おしぼりの習慣が広く普及し始めました。 その頃は、おしぼりを飲食店が自店で洗い、自家製のおしぼりを提供していたのですが、客数が増えたことで対応が追い付かなくなり、おしぼりをレンタルするビジネスが登場します。

その後も、外食産業が発展することで、おしぼりは量産されることになります。 使用されたおしぼりは、業者に回収され、洗浄・殺菌した後に、また飲食店へ提供されます。 また、1枚のおしぼりは、平均で25回、使い回されると言われています。

つまり、おしぼりはリユースが徹底されているのです。 さらに、おしぼりとしての使命を終えたものは、廃棄されずに、機械の手入れに使う雑巾「ウエス」として、再販されます。 そのため、おしぼりはエコに配慮されたものだと言えるでしょう。

紙おしぼりの衛生面と環境への負担

一般的に使われるおしぼりと言えば、布が素材に使われていますが、紙製のおしぼりもあります。

紙製のおしぼりは、使い捨てとして利用されることが多く、その代わり衛生的という印象が持たれやすい特徴があります。 また、低コストという面もあり、使い捨てのおしぼりを導入する飲食店が多くなりましたが、環境に対する意識の高まりもあり、紙おしぼりから布おしぼりを取り入れるケースも多くなりました。

紙おしぼりの原料は、木から取り出したパルプであり、環境に負担をかけている、と言えなくもありません。 しかし、昨今では再生紙100%の紙おしぼりも登場し、幅広く流通されるようになりました。 そのため、紙おしぼりもエコに配慮されているものも、多いと言えるでしょう。

このように、おしぼりからも、社会全体がエコへの意識が高まっていると考えられます。

おしぼりは衛生的でエコなアイテム!

おしぼりは、エコに配慮されたアイテムであり、社会のエコへの意識を感じられるものだと言えるでしょう。 人が地球から得た資源を長く使えるように工夫され、衛生面についても配慮されているのです。

しかし、使う側の私たちがエコを意識しなければ、このような取り組みが無駄になってしまう恐れもあります。 おしぼり以外でも、何かを使うときには資源を無駄にしないよう配慮し、エコへの意識を忘れないようにしましょう。

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