東京でおすすめの植物園は?人気スポット15選をご紹介
植物は地球の環境にとって重要であり、私たち人間を支える存在でもあります。 そんな植物と触れ合え、多くを学べる施設が植物園です。 日本にはどんな植物園が存在し、どのような見どころがあるのでしょうか。 今回はおすすめの植物園を東京エリアにしぼってご紹介します。
目次
東京の植物園をご紹介!厳選15選
それでは、東京にある植物園を15ヵ所まで厳選し、ご紹介します。
新宿御苑
新宿御苑は新宿区と渋谷区にまたがる環境省管轄の庭園。 東京の国民公園、桜の名所として知られていますが、植物を集めた大温室があることも有名です。
その大温室は、1958年に当時としては東洋一の規模として園内で公開し、2012年にリニューアルオープンしています。 ガラス張りの外観が特徴的で、熱帯・亜熱帯の植物を中心に約2,700種を展示。 絶滅危惧種の保存や展示も行われています。
この大型温室は、新宿御苑の入園料を支払えば、無料で楽しめることも嬉しい点です。
[住所] 東京都新宿区内藤町11
[アクセス] 東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅から徒歩約5分
[営業時間] 09:00~18:00(季節によって異なる) 月曜定休日
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上野東照宮ぼたん苑
上野東照宮ぼたん苑は、台東区にある上野公園内の植物園です。 上野公園は美術館や博物館が有名ですが、徳川家康と縁がある上野東照宮も見どころで、ぼたん苑もここにあります。
上野東照宮ぼたん苑は、1年を通じて牡丹の栽培を行い、年に3回公開されます。 春は110品種500株、冬は40品種160株が栽培され、東京都心でありながら豊かな緑と江戸風情を味わえることが特徴です。
[住所] 東京都台東区上野公園9-88
[アクセス] JR山手線 上野駅から徒歩約5分
[営業時間] 09:00~16:30(10月~2月) 09:00~17:30(3月~9月)
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小石川植物園
小石川植物園は文京区にある植物園で、正式名称は東京大学大学院理学系研究科附属植物園と言い、世界有数の歴史を持つ植物園として知られています。
元々は江戸幕府が小石川御薬園(こいしかわおやくえん)として開園したもので、江戸で暮らす人々の薬になる植物を育てることが目的でした。 明治期に入って東京帝国大学が開設されると、その付属施設となり、植物学の研究施設として生まれ変わったと同時に、一般公開されるようになります。
2012年に小石川植物園として国の名勝および史跡に指定され、2019年には新しい温室を公開。台地、傾斜地、低地、泉水地などの地形を利用して様々な植物が配置されています。
[住所] 東京都文京区白山3-7-1
[アクセス] 東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅から徒歩約15分
[営業時間] 09:00~16:30
国立科学博物館附属自然教育園
国立科学博物館附属自然教育園は、港区白金台にある自然緑地です。 江戸時代以前は屋敷などに使われていた土地でしたが、人の手が入らない状態が長く保たれ、人口密集地となる前の東京都区内の自然を知れる貴重な場所となっています。
戦後、隣接する国立教育研修所が演習林として利用されていましたが、1949年に全域が「旧白金御料地」として天然記念物および史跡に指定され、同時に「国立自然教育園」として一般公開されました。 大正時代の文献によると、モミ、スギ、マツといった針葉樹が林を形成していましたが、明治神宮造営のための大規模な移植、近接道路からの大気汚染といった影響により、針葉樹が激減。現在は落葉広葉樹が主体の森となっています。
[住所] 東京都港区白金台5-21-5
[アクセス] JR山手線・東急目黒線 目黒駅から徒歩約9分
[営業時間] 営業時間 9:00~16:30(9月~4月) 9:00~16:30(5月~8月)
渋谷区ふれあい植物センター
渋谷区ふれあい植物センターは、渋谷区にある温室型植物園。 2004年に開園し、渋谷清掃工場の還元施設として、清掃工場のごみ発電による電力を利用していることが特徴です。
日本で一番小さい植物園として知られ、ガラス張りの外観は宇宙船のようだ、とも言われます。 バナナ、バオバブ、ミッキーマウスツリーなど熱帯植物を中心に約500種の植物が展示され、珍しいリュウケツジュも見られましたが、2021年12月28日から長期休園に。2023年度に新施設としてリニューアルされる予定です。
[住所] 東京都渋谷区東2-25-37
[アクセス] JR山手線 渋谷駅から徒歩約12分
[営業時間] 営業時間 10:00~18:00
夢の島熱帯植物館
夢の島熱帯植物館は、江東区夢の島にある夢の島公園内の植物園です。 1988年に開設され、熱帯植物を主に展示し、社会科見学の際によく利用されています。
中心施設となる大温室は、A、B、Cと3つのドームがあり、それぞれ異なる植物を展示。 Aドームは「木生シダと水辺の景観」、Bドームは「ヤシと人里の景観」、Cドームは「小笠原の植物とオウギバショウ」といったテーマとなります。
また、夢の島熱帯植物館は新江東清掃工場のごみ焼却によって発生した余熱を利用し、高温水をつくっていることも特徴です。 さらに、この高温水の熱資源を利用して暖房・冷房を賄っています。
[住所] 東京都江東区夢の島2-1-2
[アクセス] 東京メトロ有楽町線 新木場駅から徒歩約13分
[営業時間] 営業時間 09:30~17:00
板橋区立熱帯環境植物館
板橋区立熱帯環境植物館は、板橋区高島平にある室内植物園で、グリーンドームねったいかんとも呼ばれます。
ニッパヤシマングローブ林、フタバガキ科、ラン、シャクナゲなどの植物を含む、300種類以上の東南アジアの植物を展示する温室がありますが、他にも深海魚や珊瑚礁などの海水生物が飼育されている水槽も見どころ。 この水槽はアジアアロワナや国内で唯一の展示が知られている世界最大の淡水エイ、ヒマンチュラ・チャオプラヤといった東南アジアの熱帯魚が飼育されています。
また、板橋清掃工場の余熱を活用していることも板橋区立熱帯環境植物館の特徴です。
[住所] 東京都板橋区高島平8-29-2
[アクセス] 都営三田線 高島平駅から徒歩約7分
[営業時間] 営業時間 10:00~18:00
神代植物公園
神代植物公園は、調布市にある植物公園。 約4,800種類、10万本・株の植物が30ブロックに分かれて植えられ、梅や桜の名所としても有名です。 中でも、ばら園が見どころで2009年に世界バラ会連合優秀庭園賞を受賞しています。
ばら園、さくら園、うめ園を楽しめる本園の他にも、水生植物園、植物多様性センターも見学できるため、幅広い植物を見られることでしょう。 また、複数の文化財を有する深大寺と隣接していることも、神代植物公園の特徴です。
[住所] 東京都調布市深大寺元町5-31-10
[アクセス] 京王線 調布駅から京王バス 深大寺行き乗り換え 深大寺から徒歩約1分
[営業時間] 営業時間 9:00~17:30
高尾山 野草園
八王子市にある標高599メートルの山、高尾山の中腹に高尾登山電鉄が運営する、さる園・野草園があります。 高尾山ケーブルカーを降りてから3分ほど歩いた場所に、この施設はありますが、その名の通りさる園では約80頭の愛らしい猿を間近で見られ、野草園は高尾山で自生する野草を中心に約300種の植物が見られます。
野草園は15分ほどで一周できる規模ですが、バードウォッチングができる「憩いの館」もあり、野鳥の観察も楽しめることが特徴です。 高尾山は東京を代表する観光地の1つであるため、登山や野草を楽しむ他にも、見どころがたくさんあるため、一度は訪れたいスポットだと言えるでしょう。
[住所] 東京都八王子市高尾町2179
[アクセス] 京王線 高尾山口駅からケーブルカーに乗り換え 高尾山駅から徒歩約3分
[営業時間] 営業時間 9:30~16:30(季節によって異なる)
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東京都薬用植物園
東京都薬用植物園は、小平市にある東京都営の植物園です。 研究と教育で使用可能な遺伝資源バンクという目的で、1946年に開設。 現在は危険ドラッグや健康食品の指導を目的として、植物鑑別等の試験検査や調査研究、薬物に関する正しい知識の普及活動を行っています。
麻薬の原料となるケシ等を栽培する「ケシ・アサ試験区」やカカオ、イランイランをはじめとする、世界各国の貴重な薬草、草木が1,600種ほど栽培されています。
[住所] 東京都小平市中島町21-1
[アクセス] 西武拝島線 東大和市駅から徒歩約2分
[営業時間] 営業時間 9:00~16:30(4月~9月) 9:00~16:00(10月~3月)
堀切菖蒲園
堀切菖蒲園は、葛飾区堀切にある植物園で花菖蒲の名所として有名です。 その歴史は長く、誕生のエピソードは室町時代に栽培が始まった、江戸時代に百姓が趣味で始めたとも言われ、確かなことはわかりません。江戸時代は「江戸百景」に数えられ、鈴木春信や歌川広重の浮世絵に登場しています。
戦前まで堀切には武蔵園、吉野園、観花園、小高園、堀切園といった菖蒲園がありました。 しかし、1959年に堀切園を東京都が購入し公開されると、1975年に葛飾区へ移管され、現在に至ります。
貴重な江戸系花菖蒲を中心に、200種6,000株の花菖蒲が植えられ、見ごろは6月の中旬。 6月初旬~20日ごろは「ほりきり葛飾菖蒲まつり」が開催されます。 また、花菖蒲の他にも、梅、藤、冬桜、牡丹など四季折々の花が楽しめます。
[住所] 東京都葛飾区堀切2-19-1
[アクセス] 京成本線 堀切菖蒲園駅から徒歩約10分
[営業時間] 営業時間 9:00~17:00
向島百花園
向島百花園は、墨田区東向島にある都立庭園です。 江戸時代に発祥をもつ花園で、早春の梅と秋の萩が見どころだと言えます。
もともとは多賀屋敷と呼ばれていた土地を仙台出身の骨董商、佐原鞠塢(さはらきくう)が入手し、1804年に開園。 360本もの梅の木が植えられていたことから、新梅屋敷や花屋敷と呼ばれていましたが、1809年ころより百花園となりました。 江戸時代は文人墨客のサロンとして利用され、彼らや園主の構想で詩歌に縁深い草木を多数栽培。特に秋の七草の美しさが注目さていました。 明治以降、近代化の影響や洪水の被害によって荒廃しましたが、東京市(当時)に譲渡されてから、1939年に公営の公園として出発しました。
現在も、見どころであるハギのトンネルや花の棚を見るために、多くの人が訪れています。
[住所] 東京都墨田区東向島3-18-3
[アクセス] 東武スカイツリーライン 東向島から徒歩約8分
[営業時間] 営業時間 09:00~17:00
HANA・BIYORI
HANA・BIYORI(はなびより)は、稲城市にある植物園。 これまでにないエンターテインメント型フラワーパーク、というコンセプトがあり、花とデジタルのアートショー、日本最大級のフラワーシャンデリアなど、インパクトある数々の展示が特徴的です。
植物園では日本初出店となるスターバックスも注目で、店内は花と緑に囲まれた空間となっています。 また、遊園地のよみうりランドと隣接していることから、アトラクションを堪能した後に楽しむこともできるかもしれません。
[住所] 東京都稲城市矢野口4015-1
[アクセス] 相模原線 京王よみうりランド駅から徒歩約10分
[営業時間] 営業時間 10:00~20:00(土日祝)
京王百草園
京王百草園(けいおうもぐさえん)は、日野市百草にある庭園です。 1957年から京王電鉄が所有し、日野市指定の史跡・名勝でもあります。
園内には若山牧水の歌碑、松尾芭蕉句碑などがあり、梅の木が約800本植えられています。 京王百草園の見どころは梅だけでなく、アジサイや藤、ツツジなど、季節ごとにさまざまな花が咲くことです。
[住所] 東京都日野市百草560
[アクセス] 京王線 百草園駅から徒歩約10分
[営業時間] 営業時間 09:00~17:00(11月~12月は16:30まで)
町田ダリア園
町田ダリア園は町田市山崎町にある庭園。 小高い丘にあり、赤、白、黄色など約500品種、4,000株のダリアが咲き乱れます。
このダリア園は、障害者の働く場として町田市が設置し、併設されている「ダリア園のお花屋さん」は1年を通してガーデニング用の苗を栽培・販売していることが特徴です。 ダリア園の開園期間はダリアの開花時期となる、6月下旬から11月上旬となっています。
[住所] 東京都町田市山崎町1213-1
[アクセス] 小田急線・横浜線 町田駅から野津田車庫行バスに乗り換え 今井谷戸から徒歩約8分
[営業時間] 営業時間 09:30~16:30
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東京の植物園で生物多様性の重要性を学ぼう
このように、東京だけでも多くの植物園が存在し、どれも魅力的なものばかりです。 植物は私たちの生活を裏で支えている、と言えます。 植物園では、植物に触れ合えるだけでなく、そういった重要性を学ぶこともできるでしょう。 休日や空いた時間、機会があればぜひ一度、植物園を訪れてみましょう。
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