北海道の青い池 成り立ちや鮮やかな色の正体をご紹介

北海道の青い池 成り立ちや鮮やかな色の正体をご紹介

水の惑星と言われる地球では、水による美しい風景が様々な場所で見られます。 北海道にも「青い池」と言われる水の絶景があります。

ただ美しいだけではなく幻想的な雰囲気を持つ「青い池」は、なぜそれほどまでに青いのでしょうか。 「青い池」が青い理由や、アクセス方法などをご紹介します。

青い池とは?北海道美瑛町にある奇跡の池

青い池は北海道の美瑛町の東南部に位置しています。 町から離れ自然に囲まれた場所に、青い池が発見されたのは、1997年のことだったと言われています。

まず、上富良野に住むプロカメラマン、高橋真澄が青い池を発見し、写真集を出版したことから、写真愛好家に口コミで広がっていきました。 さらに、2014年にテレビでも青い池が紹介されたことから、さらにその存在が多くの人に知られることになります。

青い池は、あるときは濃厚な青、あるときは鏡のような姿になるなど、季節や天候によって、全く違った印象を受けるという魅力もあります。 冬季限定で青い池がライトアップされるイベントもあるため、また違った美しさを楽しむことができます。

ライトアップされた青い池

北海道の寒さに耐える必要がありますが、それを乗り越えてでも、青い池を見る価値はあるのではないでしょうか。

青い池の成り立ちや色の正体

気になるのは、なぜ青い池が青いのか、ということです。 まず、この池ができたきっかけですが、青い池は自然にできたものではありませんでした。 1988年、十勝岳の噴火によって発生する火山泥流の災害を防ぐために、堰堤(小規模なダムのようなもの)が建設されました。

そこに水が溜まって池ができるのですが、付近から出る湧き水にある特徴がありました。 それは水の中に、水酸化アルミニウムなどの微粒子が含まれてることです。 この湧き水と美瑛川の水が混ざると、コロイドが生成されます。 コロイドとは、ある物質の粒子が、他の物質の中に分散している状態のことを言いますが、そのコロイドが太陽光に当たると青い光を反射しているように見えるのです。

太陽光、アルミニウム、美瑛川の水。 これらが絶妙なバランスによって、青い色を作り出している、ということになります。

また、青い池の周辺にある「白ひげの滝」と言われる滝がありますが、こちらも白く見える滝の水が、川に着水した瞬間、青く変色する、という珍しい景色が見られます。

青い池の周辺にある「白ひげの滝」

青い池の絶景を最も堪能できるシーズンは?

それでは、この青い池が一番美しく見える時期はいつ頃なのでしょうか。

それは、5月から6月と言われています。 その他の時期も美しいことは間違いありませんが、水酸化アルミニウムを含まない水が流れ込んでしまうため、池の青みが十分ではないかもしれません。 もちろん、季節によって別の美しさを楽しめます。

また、太陽光がなければ、あの青い色は見ることができないため、雨の日は避けましょう。 曇りの日や雨が降った次の日も、はっきりと青さが出なくなってしまうので注意が必要です。 風が出てしまうと、池の水が波を打ってしまうため、その青さがわかりにくい場合があります。 その他の注意点は、池までの道のりは舗装されていない道も含まれるため、歩きやすい靴を選ぶようにしましょう。

青い池へのアクセス方法

青い池に行く方法は、まず富良野線で美瑛駅を目指しましょう。 しかし、美瑛駅から青い池までは、徒歩では行けないような場所にあるため、ここから車やバスを利用する必要があります。

バスであれば、美瑛のバス停から白金青い池入口まで乗車しましょう。 他にも様々なルートがあるため、一番行きやすい方法を調べておくと安心ですね。

人と自然によって偶然作られた青い池。 ぜひ、その美しさをご自身の目で確認してみてください。

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