世界一美しい川?コロンビアの幻想的な川「キャノ・クリスタレス」

世界一美しい川?コロンビアの幻想的な川「キャノ・クリスタレス」

人の生活を支え、文明の発展の礎となったのは、川です。
生命の源とも言える水を運んでくれる川は、人間にとって本能的に美しいと思わせる魅力があるのではないでしょうか。
そんな川ですが、世界一美しい川と呼ばれる場所をご存知でしょうか。
美しい川は世界にいくつもありますが、その川の何が決定的に違うかと言うと、五色の彩を持つということです。
世界一美しい川と言われる「キャノ・クリスタレス」をご紹介します。

シエラ・デ・ラ・マカレナとは

世界一美しい川「キャノ・クリスタレス(Cano Cristales)」はシエラ・デ・ラ・マカレナ(Sierra de la Macarena)にあります。
シエラ・デ・ラ・マカレナは南アメリカに位置するコロンビアの国立自然公園です。
コロンビアの奥地にあるシエラ・デ・ラ・マカレナは、周囲には何もない秘境とも言える場所にあるためか、豊かな自然と多くの動植物が存在します。

自然豊かで多くの動植物も存在する、シエラ・デ・ラ・マカレナは観光客に人気のスポットですが、もとから国立公園としてエコツアーが盛んだったわけではありません。
なぜなら、環境保全のため一時的に閉鎖されていたためです。
また、ゲリラ活動が行われていたこともあり、長い間この場所は隔離された地域でした。

しかし、2009年から公園は解放され、飛行機の運行も開始されたことから、アクセスも少し便利になりました。
そして、そんなシエラ・デ・ラ・マカレナは、世界一美しい川「キャノ・クリスタレス」があるとして、広く知られるようになったのです。

世界一美しい川「キャノ・クリスタレス」

シエラ・デ・ラ・マカレナ国立自然公園の中を流れる「キャノ・クリスタレス」は、全長100キロメートルの川です。
普段は至って普通の美しい川ですが、1年に一度だけ、その姿が大きく変わります。

9月から11月の間、2週間程度、キャノ・クリスタレスはカラフルに色付きます。
赤や黄色、緑やピンクと様々な色に染まり、まるでファンタジーの世界に迷い込んだかのような景色となるのです。
このようにカラフルに色付くことから、キャノ・クリスタレスは「虹の川」や「五色の川」と呼ばれます。

とても川とは思えない光景を見せるキャノ・クリスタレスですが、なぜカラフルに色付くのでしょうか。
幻のようなこの風景の正体とは何なのでしょうか。

キャノ・クリスタレスはなぜ色付くのか

キャノ・クリスタレスの水が、なぜカラフルに色付くのか。
それは、もちろん人為的に濁ってしまったものではありません。
このカラフルな色の正体は、川の底に広がっている、苔や藻の仕業なのです。

9月から11月の乾季に入ると、キャノ・クリスタレスは水位が下がります。
さらに太陽熱によって水温が上がることから、その期間だけ川の中の苔の花が咲き、赤やピンクに色付くのです。
それと同時に黄色の苔や緑色の藻、そして川の青色が入り乱れ、五色の川と変化します。

大変美しく、一度は見てみたい絶景ですが、コロンビアはまだまだ治安が良い国とは言えません。
意を決し旅行に行くのであれば、十分に注意が必要でしょう。

絶妙なバランスで成り立つ自然

キャノ・クリスタレスは自然の絶妙なバランスによって、カラフルに色付くと言えます。
人々から隔離されていた地域だからこそ、このような自然現象が起こっているかもしれません。
もし、観光客が押し寄せてしまえば、この光景が失われてしまう恐れもあるでしょう。
私たちは自然を楽しむときは、そのバランスを歪めてしまわないよう、注意が必要です。
観光の際はマナーを守って、安全に楽しみましょう。

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