琵琶湖が深呼吸をしなかった!調査開以来初の出来事は温暖化が原因?

琵琶湖が深呼吸をしなかった!調査開以来初の出来事は温暖化が原因?

日本を代表する湖と言えば、琵琶湖ではないでしょうか。
実はこの琵琶湖、毎年二月前後に深呼吸することで有名ですが、今年はそれがなかった、と話題になっています。
湖が深呼吸をする、とはどういうことなのでしょうか。
また、なぜ今年は琵琶湖の深呼吸がなかったのでしょうか。
琵琶湖の深呼吸をご紹介します。

琵琶湖とは

琵琶湖は滋賀県にある湖で、日本最大の面積と貯水量を誇ります。
ラムサール条約にも登録され、10万年以上前から存在する古代湖だとも言われています。
琵琶湖、という名前が定着したのは、江戸時代の中期以降でした。
それは、測量技術が発達したことで、湖の形が琵琶に似ていたことがわかったために、名付けられたと考えられています。

琵琶湖は多様な生態系が存在し、1000種類を超える動植物が生息していると言われ、琵琶湖のみに生息する固有種も数多く確認されています。
昭和40年代は、高度成長の影響によって、琵琶湖には水質汚濁や富栄養化などの問題が発生していました。
その対策として工業排水と家庭用排水を規制する「琵琶湖条例」が制定されたことから、人々が琵琶湖の自然を守ろうとしたことがわかります。
その他にも、琵琶湖の美しさを守るための条例がいくつも作られるなど、多くの人に愛されています。
また、安土桃山時代には、あの織田信長が琵琶湖の東岸に安土城を建てたことでも有名です。

このように、日本を代表する湖と言える琵琶湖ですが、深呼吸の問題が話題となっています。
琵琶湖の深呼吸とは、どのような現象なのでしょうか。

2019年は琵琶湖の深呼吸がなかった!

琵琶湖の深呼吸とは、琵琶湖の水の全循環のことを言います。
全循環とは、冬の水温低下によって、酸素を含んだ上部の水が、低く沈み込むことで、酸素濃度の低い下部の水を押し上げます。
これにより、酸素濃度が低いところと高いところが混ざり合い、湖全体の酸素濃度が一定となります。
この現象は、毎年二月の上旬から中旬に見られ、早ければ一月に見られる現象でした。

しかし、2019年は呼吸が確認されなかったことを滋賀県が発表しました。
これは1979年の調査開始から初めてのことだったそうです。
この異変とも言える事態は、何が原因なのでしょうか。

原因は温暖化か?

琵琶湖の深呼吸は、気温の低下や雪解け水の流入によって、表層が冷えて比重が増すことで起こる現象です。
そのため、2019年に琵琶湖が深呼吸をしなかったのは、地球温暖化のためか、その減少が起こるに至らないほど暖冬だったのだと考えられています。
琵琶湖が深呼吸をしなければ、湖全体に酸素が行き渡りません。
そうなると、生態系や水質に悪影響がある恐れが出てきてしまいます。
琵琶湖の深呼吸によって、一年分の酸素を確保していた、湖底の魚やエビ、貝類は酸素不足になってしまうのです。

実際に暖冬によって深呼吸が三月下旬となった2007年には、イサザやスジエビといった生物の大量死が報告されています。
深呼吸がなかった今年は、どのような影響が出てしまうのでしょうか。

温暖化を悪化させないためには?

このように、地球温暖化は様々な問題をもたらします。
人類によって生み出された、恐ろしい環境問題だと言えるでしょう。
琵琶湖のように、地球温暖化による影響が少しでも抑えられるように、私たちも生活に注意する必要があります。
小さなことでも、エコやリサイクルを心がけ、環境への負担が少ない生活を心がけましょう。

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