大気中の二酸化炭素濃度が過去最高に!415ppm超えは史上初

大気中の二酸化炭素濃度が過去最高に!415ppm超えは史上初

地球全体で起こっている環境問題と言えば、地球温暖化ですが、それと密接な関係にある温室効果ガスの代表と言えば、二酸化炭素(CO2)ではないでしょうか。 その二酸化炭素が今、大変なことになっています。 何と地球上の二酸化炭素濃度が人類史上最高値を記録してしまったのです。

二酸化炭素が増え続けてしまうと、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか。 二酸化炭素濃度の増加とその影響についてご紹介します。

大気中の二酸化炭素の濃度が過去最高の415ppmを記録!

二酸化炭素の排出を抑えなければならない、と様々な場所で語られています。 しかし、地球上の二酸化炭素は減るどころか、増えてしまっていることがわかりました。

2019年5月11日。ハワイにあるマウナロア観測所の観測によると、地球上の二酸化炭素濃度が観測史上最高値となる、415ppmを記録したそうです。 これは、人類誕生以来、最も高い二酸化炭素濃度となり、私たちは今まで誰も吸ったことのないような空気を吸っていることになります。

また、グリーンランドや南極の氷を調べると、人類誕生以前の二酸化炭素濃度も調べることができるようですが、過去80万年を遡ってもこれほど二酸化炭素の濃度が高い時期はなかったようです。 気象庁が発表している二酸化炭素濃度の変化を見ても、1985年頃は340ppm程度であり、それ以降は恐ろしいほどに右肩上がりのグラフとなっています。

参照:気象庁 二酸化炭素濃度の経年変化

これだけ二酸化炭素が増えてしまえば、私たちの生活や健康に、どのような影響が出るのか気になってしまう人も多いのではないでしょうか。

大気中の二酸化炭素濃度上昇は温暖化や健康に影響する?

二酸化炭素濃度の上昇により、私たちの健康に直接的な影響は、わずかなものと言えるようです。 しかし、二酸化炭素が増えてしまうことで、多くの環境問題が懸念されます。 そのため、二酸化炭素濃度の上昇は、間接的に私たちの健康へ影響があるとも言えます。

二酸化炭素濃度の上昇で、何が起こるかと言えば、まずは温暖化の悪化が考えられるでしょう。 地球の平均気温が上がってしまったら、私たちの生活が非常に困難になります。 大気汚染による循環器系の病気や異常気象の多発、ダニや蚊による伝染病の拡大も考えられます。

他にも、二酸化炭素はオゾン汚染を悪化させます。 オゾン層が汚染されてしまうことで、人間は呼吸器系の病気や喘息などの症状が出る恐れがあり、死者が出る恐れもあるのです。

メール送信でも大気中の二酸化炭素濃度が上昇?

私たちは生活する上で、様々な場面で二酸化炭素を排出しています。 細かく突き詰めていけば、意外なところで二酸化炭素を排出していることもあるでしょう。

その一つが電子メールの送信による、二酸化炭素の排出です。 例えば、1メガバイトのメールを1通送った場合、約25ワットの電力が消費されたら、二酸化炭素の排出量は20グラムになるそうです。

これだけだと、大したことがない数値に思えますが、この世界ではあらゆる場所で1日に何通ものメール送信が行われているはずです。 IT分野の市場調査会社ラディカーティ・グループの推定によると、メールの送信数は1日当たり2930億件だと言われています。

そう考えると、メールだけでどれだけの二酸化炭素が排出されることになるのでしょうか……。

参考:AFPBB News 情報技術、実は環境問題の一因 電子メール1通のCO2排出量は?

大気中の二酸化炭素濃度が上昇しないためにも

メールを1通送るだけでも、二酸化炭素が排出されると思うと、何をしても環境破壊につながってしまうような気がしてしまいます。 しかし、逆に考えれば、些細なことを心がけるだけでも、二酸化炭素の排出を抑えられるかもしれない、ということではないでしょうか。

例えば、電気をマメに消す、エアコンの設定温度を少し弱くする、など普段からできることも、二酸化炭素排出を抑えられるのです。 これ以上、地球上の二酸化炭素濃度が上がってしまうことがないよう、小さなことでもぜひ意識をしてみてください。

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