タピオカブームに環境問題の影!こんなに流行った理由やきっかけは?
現在、人気爆発中のタピオカ。 多くのタピオカのお店で大行列が作られ、その人気ぶりは様々なメディアで取り上げられています。
しかし、そんなタピオカのブームが環境問題を生んでいる恐れがあることをご存じでしょうか。 また、なぜタピオカがこれほど人気なのでしょうか。
タピオカによる環境問題とブームが起こった理由をご紹介します。
タピオカ流行の影でごみによる環境問題が
タピオカの人気は勢い止まる所を知らず、街中を歩けば手にタピオカが入った容器を持った人とすれ違うことも少なくありません。 そんなタピオカブームの裏に、環境問題が懸念されています。
それは、ゴミのポイ捨てによる問題です。 原宿のような流行に敏感な若者が集まる場所では、タピオカが入っていただろうプラスチックの容器が路上に放置されている光景を頻繁に目の当たりにしてしまうのです。 中には、植込みや自動販売機の周辺など、目立たない場所に捨てられている容器も少なくありません。
これに対し、ボランティア団体や地元住民がゴミ拾いの活動を自主的に行っているため、街がゴミで溢れかえってしまうことはありません。 しかし、だからと言ってゴミをポイ捨てしてしまうのは決して良いことではありません。 タピオカを楽しむ際は、ゴミを放置しないよう、マナーを守る意識が必要です。
昨今はプラスチックが自然界に流出してしまうことで、発生する環境汚染も話題になっています。 タピオカだけではなく、すべてのゴミにも言えることですが、ゴミを捨てる際は適切な処理が行われるように注意を払うべきでしょう。 また、このような問題の解決を担う、タピオカの専用タンブラーも開発されているそうです。
参考:FLOA Non-Straw Glass Cup For Bubble Tea on Behance
確かに、使い捨てではないタンブラーであれば、プラスチック容器が放置されたり、ゴミとして大量に廃棄されたりする心配が軽減されるかもしれないですね。
タピオカが流行った理由は?きっかけはSNSも関係
タピオカの容器がポイ捨てされてしまう原因の一つとして考えられるのは、流行によって周辺の処理能力を上回る勢いでゴミが発生しているから、ということが考えられます。
なぜ、タピオカはここ最近で流行りだしたのでしょうか。
実は第3次ブーム
実は以前にもタピオカブームは存在していて、今回は第3次タピオカブームだと言われています。
1992年に流行った、白いタピオカ入りのココナッツミルクが第1次ブームだと言われ、2008年に台湾ブランドの黒いタピオカが入ったミルクティーが流行ったのが第2次ブームだ、と言われています。 そして、2018年頃から再びタピオカブームが発生し、第3次ブームが発生している最中なのです。
コーヒーからお茶へ
タピオカの第3次ブームが到来した原因の一つは、コーヒーブームの終焉が関係している、と言われています。 今でも街中では、スターバックスを始めとして、コーヒーを楽しめるお店が至る所に存在します。
コンビニでもコーヒーを手軽に楽しめるようになり、コーヒーブームは盛り上がりを見せましたが、そのブームに陰りが見られるようになってしまいます。 盛者必衰という言葉があるように、若者のコーヒー離れが囁かれるようになってしまったのです。
そこで、次に注目されたのが「お茶」でした。 健康意識の高まりもあり、健康に良いお茶が注目され、スイーツ感覚で楽しめるタピオカミルクティーも再び注目されるようになったのです。
SNSの影響も
また、タピオカは今の時代にもマッチした飲み物でした。 黒いつぶつぶと可愛らしい容器に入ったタピオカは、とてもインスタ映えする飲み物です。
そのため、ただタピオカを楽しむだけではなく、SNSへの投稿もセットで楽しまれるようになったことが、第3次タピオカブームの原因となったのです。 タピオカのSNSでの反響を見れば「自分もタピオカを飲んでSNSに投稿したい」と考える人も少なくなかった、ということでしょう。
台湾人気も影響
そして、もう一つの理由は、タピオカの発祥の地である台湾が、今人気であることも挙げられます。 親日国としても知られる台湾は、日本人の旅行先として人気があり、メディアでも取り上げられる機会が増えたのです。
台湾のグルメは美味しいと有名で、タピオカも同じように日本人の味覚に合ったものだったのでしょう。
タピオカの流行は終わった?ブーム終焉の理由
2018年かあら話題になったタピオカブームですが、その流行は終焉を迎えたと言われています。 それは2020年に入ったあたりから、タピオカとタピオカ代用物の輸入量が減少している点から間違いないと言えるでしょう。
なぜ、タピオカの人気は失速してしまったのか。 その原因は新型コロナウイルスの感染拡大による、外出自粛や店舗休業などが挙げられますが、それだけではありません、 タピオカブームは行列ができる、売り切れてしまうといった「希少性の価値」が注目されていた部分がありました。
しかし、スーパーやファストフード店でタピオカドリンクが手に入るようになり、並ばなくても手に入るようになってしまうと、それが失われてしまいます。 SNSにタピオカの画像を投稿しても、以前よりも反応は薄く、若者たちは次の流行を求めるようになってしまったのです。
これにより、タピオカによる環境問題は軽減されるかもしれませんが、それも人間の欲望の強い側面が関係していると考えたら、何とも皮肉な話ではないでしょうか。
タピオカだけじゃない!流行に隠れる環境問題
このような要因が絡み合い、第3次タピオカブームは爆発的に広がりました。 しかし、このような流行の影には、環境問題が潜んでいることは、少なくありません。 人間の注目が集まったことが原因で、その環境に負荷を集中させてしまうのです。
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タピオカブームも、そのような事態になってしまうことがないよう、マナーを守って楽しみましょう。