【いつか起こる】首都直下型地震とは?生き残るための対策は

【いつか起こる】首都直下型地震とは?生き残るための対策は

日本は地震が多い国として知られ、2016年の熊本地震や2011年の東日本大震災は、特に強い地震で、大きな被害がありました。 そんな熊本地震や東日本大震災のような大地震が、東京周辺で発生する恐れがあることは、多くの人がご存じのことでしょう。

それを「首都直下型地震」と言い、多くの人がその発生を予想しています。 実際に、首都直下型地震が発生した場合、どのような被害が出るのでしょうか。 また、私たちは首都直下型地震に備え、どのような知識を蓄えておくべきなのでしょうか。

恐ろしい首都直下型地震

首都直下型地震とは、どういった地震で、どのような被害が考えられるのでしょうか。 地震が発生すると予想される理由や、被害予想などをご紹介します。

首都直下型地震とは

首都直下型地震とは、南関東直下地震とも呼ばれ、関東地方の南部、東京都を中心に、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県の地域で発生すると予測される大地震のことです。 マグニチュード7程度の巨大地震と考えられ、後30年以内に70%の確率で起きると言われています。

東京都、またはその周辺の地域では、過去に何度も大規模な地震が発生しています。 江戸時代の1855年に発生した、安政の大地震。明治時代の1894年に発生した、明治東京地震。大正時代の1923年に発生した、大正関東地震など。この地域では、繰り返し、最大震度6以上の地震が発生しているのです。

関東周辺で地震が起こる原因

なぜ、関東周辺で大規模な地震が、繰り返されているのでしょうか。それは、関東周辺の4つのプレートが関係しています。 地球の表面は、厚さ100kmほどの岩盤に覆われていますが、これがずれることで地震が発生します。関東周辺はこのプレートが4つも入り組み、複雑な構造をなしています。

そのため、関東周辺では多様な地震発生の原因があり、今度も大地震が繰り返される恐れがあると言われているのです。

どのような被害が発生するのか

首都直下型地震によって考えられる被害は、建物の倒壊や火災などの二次災害によって、多くの命が犠牲になると予想されています。 津波による被害や、地層自体が液体状になってしまう、液状化現象による被害も忘れてはいけません。 他にも、高層ビルからガラスの落下、治安の悪化、豪雨による二次災害、経済的被害など…首都直下型地震による被害は、挙げ出したら切りがありません。

内閣府による被害想定では、もし現代で首都直下型地震が発生した場合、犠牲者は約23,000人。そのうち火災による死者が約16,000人と言われ、中にはこれ以上の被害を考えるべきだ、という主張もあります。

参考:内閣府 首都直下地震の被害想定と対策について

首都直下型地震に備える!事前対策は?

このように、首都直下型地震はいつ発生してもおかしくない、巨大地震ですが、私たちは何をどのように備えておくべきなのでしょうか。

今すぐにでもできる対策は、食料や災害時に役立つグッズの準備です。 水やレトルトのご飯、缶詰や栄養補助食を備え、手回しラジオや電池、懐中電灯も準備し、あらかじめリュックにまとめておきましょう。

また、本棚や食器棚など、高さのある家具はしっかり壁に固定しておきましょう。家具に押しつぶされる、というリスクを軽減できます。 災害時の準備については、お住まいの地域の行政のサイトでも確認できます。 東京都については、災害対策ガイドブック「東京防災」も大変参考になるので、ぜひ目を通してみましょう。

参考:東京都 「東京防災」の作成について

地震から命を守るには?

実際に、地震が発生したときは、どのように行動すべきでしょうか。

まず、基本として揺れを感じたら、机の下などに潜って、頭部を守ることです。 次に、ガスの元栓を閉めたりブレーカーを落としたり、火元になりそうなものを処理しましょう。 災害時は、小さな火元からでも、次々に火が燃え上がり、逃げ場を失ってしまうことがあります。 そのような事態を避けるため、各自治体には「広域避難場所」と言われる、火災が拡大して地域全体が危なくなった時に避難する場所が設置されています。 あらかじめ、広域避難場所を把握し、いざと言うときは、早めに避難しましょう。

ただ、屋外へ出るときは、落下物がないか十分な注意が必要です。 広域避難場所を事前に調べておく必要がありますが、もう一点あらかじめ把握しておくべきことがあります。 それはご自身の自宅や職場の周辺に、木造密集地域がないか、ということです。 木造密集地域は木造住宅や老朽化した住宅が密集した地域のことで、倒壊や火災が広がる恐れがあります。 それらの地域は、地震の際、大変危険です。

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いつかは起こる?首都直下型地震

首都直下型地震はいつ起こるか、誰にも分りませんが、いつ起こってもおかしくない、と言われています。 大きな災害の前では、私たちは何もできないことがほとんどですが、リスクを下げる努力はできるはずです。 可能な限り、備えと事前の情報把握を心がけましょう。

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