【ピアノの歴史】ピアノの起源や鍵盤楽器の種類をご紹介
楽器の中でも、ピアノは華があり、多くの人に知られていますよね。 そのため、ピアノを趣味にしている、これから始めたい、という人も多いことでしょう。
実際に練習するだけでも楽しいことは違いありませんが、ピアノの豆知識を知ることで、さらに趣味の世界が広がるかもしれません。 ピアノの歴史や起源、他の鍵盤楽器の種類などをご紹介します。
目次
ピアノの歴史とは?意外と知らない鍵盤楽器の種類
ピアノは、小学校の音楽室には必ずと言っていいほど置かれている楽器です。そのため、誰もがピアノの音色から形までイメージできるのではないでしょうか。 しかし、どのように音楽の歴史に登場し、どのような進化を遂げたのか、と問われると答えられる人は少ないはずです。
実はピアノという楽器は、登場から約300年という意外と浅い歴史しかありません。 ただ、起源をたどると、弦楽器の要素もあるピアノは、一本弦の楽器から進化したと言えます。 直接的なピアノの祖先と言えるのは、ダルシマー、クラヴィコード 、チェンバロと言えるでしょう。
ダルシマー
ダルシマーは11世紀に中近東からヨーロッパに伝わった楽器で、台形の共鳴箱に張られた弦を小さい槌で打って音を出します。 クラヴィコードは、14世紀に生まれた、鍵盤を操作する楽器ですが、長方形の箱形をしていて、やや音が小さく、音を出す構造もピアノとは異なるものでした。
チェンバロ
1500年頃に、チェンバロが登場しますが、これは鍵盤を押すと内部の爪が弦を弾いて音を出す仕組みでした。 これはルネサンス音楽やバロック音楽で広く使用されましたが、音の強弱の変化が乏しいという弱点がありました。
ピアノの誕生
そんなチェンバロの弱点を不満に思った、イタリアの楽器制作家である、バルトロメオ・クリストフォリ(Bartolomeo Cristofori)が、1700年頃に発明したのが、ピアノでした。 ハンマー仕掛けで弦を打って鳴らす、というメカニズムはチェンバロの弱点を克服し、クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ(弱音も強音も出せるチェンバロ)と名付けられます。 この名前が短くなり、ピアノと呼ばれるようになったのです。
ピアノの歴史で生まれた鍵盤楽器の種類
ピアノは鍵盤楽器の代表とも言えますが、他に多くの鍵盤楽器があります。 どれも魅力的な特徴があるので、ピアノ以外の鍵盤楽器も知っておきましょう。
オルガン
オルガンは鍵盤を使って演奏し、見た目も含めてピアノに近い楽器ですが、どこか異なるのでしょうか。 鍵盤を操作するとハンマーが弦を叩くピアノとは違い、オルガンは空気を送り込むことで音を発生させます。
代表的なものは、教会で見られるパイプオルガンや、学校で見ることが多いリードオルガンです。 オルガンは、内部に送風機構がありますが、パイプオルガンの場合は圧縮空気がパイプに送られ、パイプ内の空気柱が振動することで音を発生させます。
リードオルガンの場合は、足踏み式の送風装置によって、リードを振動させて、音を発生させます。
アコーディオン
アコーディオンも有名な鍵盤楽器ですが、伸縮自在の蛇腹があることが、大きな特徴と言えるでしょう。 アコーディオンの仕組みは、鍵盤やボタンを押したときに、対応した空気弁が開きます。 そのとき、蛇腹を伸縮させることで空気送り込み、リードを振動させて音を発生させます。
キーボード
キーボードはよく名前を聞きますが、実はポピュラー音楽における鍵盤楽器の総称のことを言います。 特にシンセサイザーなどの電子鍵盤楽器をキーボードと表現することが多いでしょう。
電子楽器としての、キーボードの特徴としては、多種の音色を備え、ドラムセットの演奏を自動で行う機能も持っていることです。 また、単体で演奏できるスピーカーを搭載し、MIDI入出力の可能で他の電子楽器と協調できる、という特徴もあります。
シンセサイザー
シンセサイザーは音を電子的に合成が可能な鍵盤楽器です。合成は英語で「synthesize(シンセサイズ)」と言うことが、名前の由来となっています。 シンセサイザーの起源は、1919年にロシアで開発されたテルミンと言われていますが、楽器として使えるシンセサイザーは、アメリカのロバート・モーグ博士による「モーグ・シンセサイザー」でした。
日本では作曲家の冨田勲がシンセサイザーで作曲したこと、人気音楽グループ「YMO」が演奏に使ったことなどにより、広く知られました。 また、安価で高性能になったことで、急速に広まり、現在の音楽シーンでは必要不可欠になりました。
ピアノ・鍵盤楽器は中古で探してみよう
このようにピアノや鍵盤楽器は、多くの進化を経て、現在も多くの人を魅了しています。 そのため、これからピアノや鍵盤楽器を趣味にしたい、新しいものに買い替えたい、という人も多いでしょう。
しかし、楽器の価格は決して低いものでなく、購入が難しいこともあるでしょう。 そんなときは、中古・リユース品の楽器購入を検討してみましょう。 中古・リユース品であれば、低価格で楽器を手に入れられるだけでなく、失われつつある地球の資源を再利用できます。
地球環境に負担をかけることを避けるためにも、もしピアノ・鍵盤楽器をお探しでしたら、中古・リユース品を探してみましょう。