ダニの危険性は要注意!被害に合わないための対策をご紹介
生活に潜む恐怖は数多くあり、気付けば大変なことになっていた、ということがあります。 自宅にダニが発生してしまうことも、その恐怖の一つとして挙げられるのではないでしょうか。
ダニが発生してしまった場合、どのような被害が考えられるのでしょうか。 ダニが発生してしまう条件や、対策についてもご紹介いたします。
目次
ダニによる被害
ダニは梅雨になると、特に繁殖しやすくなりますが、それ以外の時期でも条件さえ揃えば、いつでも発生する恐れがあります。 ダニは1ミリ以下のサイズも多く、気を付けていなければ、発生していたとしても、見落としてしまうこともあります。また、小さい虫のことを気にする必要はない、と考える人もいるでしょう。
しかし、ダニによる被害はイメージよりも恐ろしいものかもしれません。快適な生活を維持するためにも、まずはダニによる被害がどんなものなのか、把握しておきましょう。
刺される・咬まれる
ダニは全世界で約4万以上の種類がある、と言われています。 ただ、日本に住む私たちの生活の中で、刺されたり咬まれたりする恐れがあるダニは、ツメダニ、イエダニ、マダニになります。 ツメダニ、イエダニは、お腹や太もも、二の腕など柔らかい部分を刺咬します。 刺されると、かゆみや腫れは遅れてやってきて、同じ場所や近い場所に刺されることがあると、跡が残ってしまうことも。
特に恐ろしいのは、マダニに刺されてしまうことです。マダニに咬み付かれると、一週間から二週間、そこにとどまり、血を吸われ続けるケースがあります。 自分で取ってしまえば良い、と思ってしまいますが、すぐに病院へ行きましょう。 なぜなら、マダニを無理に引き抜こうとすると、頭部が皮膚に残って傷が残ってしまうことや、SFTSウイルスに感染してしまう恐れもあるからです。
アレルギー
アレルギーは、体内にアレルゲンと言われる物質が入り込み、体の防衛機能が過敏に反動してしまうことが原因です。 喘息、花粉症などの鼻炎、目のかゆみ、アトピー性皮膚炎などがアレルギーの症状として挙げられます。
その中でも、アトピー性皮膚炎、小児喘息はダニが原因の一つと言われています。 なぜなら、ダニの死骸やフンは、ダニアレルゲンと言って、アレルギーの原因となる物質だからです。
感染症被害
イエダニは、ネズミに寄生して吸血するダニです。 寄生していたネズミが死ぬと、イエダニは新たな寄生先として、人間を選ぶことがあります。
それによって、感染症を移されるリスクがあるのです。 マダニは特に感染症の危険性が高く、国内でもマダニによる感染症の報告があります。
ダニが出る条件・環境とは?
このように、恐ろしい被害をもたらすダニですが、どのような条件で発生してしまうのでしょうか。 ダニは非常に繁殖力が強く、特に気温が暖かくなる、5月から10月ごろは、特に発生しやすい時期です。
具体的には、気温25℃、湿度60%が、爆発的に繁殖すると言われていますが、高温多湿の環境であれば、季節は関係なく、発生する恐れがあります。 近年はどんな時期でも室内は暖かく保たれていることから、1年中ダニが発生してもおかしくはありません。
また、ダニはホコリや食べかす、人間のフケなどの老廃物をエサとします。 家の中をダニが出ない環境に保つことは難しく、どんな家にもダニは確実にいる、とまで言われているのです。 そんな中、どうすればダニ被害を抑えられるのでしょうか。
ダニの対策
それでは、ダニによる被害を抑えるためには、対策をご紹介します。 ダニを駆除するためには、殺虫剤や殺虫スプレーがあり、一般家庭用のものもあります。
また、防ダニシートなど、気になる所に置くだけで、ダニの発生を防ぐものもあります。 ただ、これらは小さなお子さんや、室内外のペットにも影響を与える恐れがあるため、使用を検討する際は、使用上の注意をよく読んで使用しましょう。 これら以外に、普段から気を付けるだけで、ダニの発生を防げるものもあります。
温度と湿度に注意する
ダニが増える環境は高温多湿なので、温度と湿度には注意する必要があります。 定期的に風通しを良くして、湿気が溜まらないよう気を付けると良いでしょう。 また、その他の害虫も高温多湿を好みますので、ぜひ注意したいことだと言えます。
食品の管理を注意する
ダニは餌が多い環境を好みます。そのため、食品をしっかり管理していないと、繁殖を許してしまうかもしれません。 キッチンやリビングに放置された食品。袋が開いたままの食品。開封口が縛られていない食品。このような状態には注意しましょう。
また、食べかすなどが落ちていることもあるので、マメに掃除を行うことも重要です。
天日干しや掃除をマメにする
家の中でもダニが発生しやすい場所は、布団やマットレス、畳などが挙げられます。 これらは頻繁に天日干しをする必要があります。
ただ、天日干しをするだけ、掃除機をかけるだけではダニを退治できません。 例えば、布団の場合は、天日干しだけでは、表面にいるダニにしか効果はなく、掃除機をかけてダニを吸ったとしても、繊維にしがみついて吸引から逃れることもあるのです。 布団から効果的にダニを除去するためには、高温乾燥を使うと良いでしょう。家庭用の乾燥機で布団を乾燥させるのは難しいですが、コインランドリーなら大型の高温乾燥機が設置されています。 ダニは60度以上の高温と乾燥に非常に弱い、という特徴があるので、高温乾燥機でほとんどを死滅させられます。
ただ、これだけでは死骸が残り、アレルギーの原因となる恐れがありますので、その後は掃除機をかけて、しっかり吸っておきましょう。 マットレスもマメに布団乾燥機をかける、布団乾燥機を使って、湿気を飛ばすとことが有効です。 畳のダニ対策は、まず外してから天日干しで、乾燥させましょう。乾燥によってダニを死滅させた後は、必ず畳に掃除機をかけて死骸を吸い取ることも忘れないように。
ダニ被害に合わないよう対策しよう
以上がダニの恐ろしさと、その対策方法です。 人間が自然環境を破壊してしまうことは、多々ありますが、人間も自らの生活環境を整えなければ、他の生物の被害に晒されてしまうと言えるでしょう。
お互いにとって、住みにくい世界になってしまうことがないよう、人間は他の生物との距離感をしっかり考えなければいけません。 そのために、私たちに何ができるのか、一緒に考えていきましょう。