売れ残る恵方巻が今年も食品ロスを生むのか?廃棄処分問題と原因とは

売れ残る恵方巻が今年も食品ロスを生むのか?廃棄処分問題と原因とは

毎年、2月は節分の季節として、恵方巻を食べることが一般的になってきました。
その時期が近づくと、スーパーやコンビニで恵方巻の広告を数多く目にするでしょう。
しかし、そんな恵方巻は毎年のように、多くの売れ残りが発生し、大変な廃棄問題として取り上げられています。
恵方巻の廃棄問題には、どのような原因があるのでしょうか。

恵方巻とは

恵方巻とは、太巻きのことですが、節分の日に恵方(その年によって変わる縁起の良い方角)を向いて食べると縁起が良いとされています。
これは大手のコンビニが「大阪では節分に太巻きを食べる風習がある」という情報を広め、2000年以降に急速に広がったことから定着しました。
それ以前に、節分の日に食べる太巻きを「恵方巻」と呼ばれていた文献は見つかっていないそうです。
その起源は大阪と言われているものの、実際は曖昧で不明なことが多く、現在も「黙って一気に食べる」「目を閉じて食べる」「笑いながら食べる」など様々な風習となっています。
節分と言えば豆まきですが、今はそれよりも恵方巻を食べることの方が広く浸透しつつあるようです。
太巻きに使う具材は7種類で、これは商売繁盛者、無病息災を願って、七福神に因んでいます。
代表としては以下の具材が使われます。

  • かんぴょう
  • 伊達巻
  • キュウリ
  • シイタケ煮
  • ウナギ・アナゴ
  • 桜でんぶ

また、節分はもともと「季節を分ける」という意味があり、立春・立夏・立秋・立冬など年に4回ありました。
それを着目したコンビニやスーパーは、年に数回、恵方巻を売り出すことを始めました。

恵方巻の廃棄問題

このように、節分の日は恵方巻を食べることが広く習慣化されていますが、毎年のように売れ残りの廃棄問題も取り沙汰されています。
2010年代から、販売店が大量に恵方巻を生産することになったのです。
そして、毎年のように、スーパーやコンビニに恵方巻のコーナーが作られ、大量に並ぶようになりました。

しかし、そのすべてが売れるわけではありません。
その売れ残った恵方巻は大量に廃棄され、食品ロスとして大きな問題となりました。
SNSで恵方巻が大量破棄される画像が投稿され、店員やアルバイトのスタッフが恵方巻を売るため、無理なノルマを課せられたなどの投稿もあり、多くの人が驚かされました。
そのため、恵方巻の廃棄問題が、ここ数年は毎年のように話題になっているのです。

なぜ恵方巻の無駄が生まれる?

なぜ、恵方巻はこのように大量の無駄を生んでしまうのでしょうか。
それは日本の流通業界の常識に問題がありました。

まず、品切れによる販売チャンスのロスを恐れていることです。
恵方巻を買い求める消費者を取り逃がすことがないよう、大量生産で販売時期に備えているのです。

他にも、過剰在庫の管理や、数多く並べることで売り場のインパクトを出すことも目的と言われています。
これは売る側の問題だけとは言えません。
告知されるままに、無暗に買い求めてしまう消費者側も考え直す必要があるかもしれません。

農林水産省も異例の呼びかけ

2019年も恵方巻の大量販売が予測される中、農林水産省が異例の呼びかけを行いました。

出典元:農林水産省 恵方巻きのシーズンを控えた小売業への呼びかけ

ここには、食料資源を大切にするため、需要に見合った販売を行うことや、予約販売の徹底することが書かれています。
また、消費者に資源を大切にする気持ちを呼びかけたチラシを作ったことで、廃棄量を減少させたスーパーの事例などを取り上げられています。
そのスーパーによる、廃棄量を減らすための取り組みでは、消費者の理解も必要であることも出張したところ、クレームではなく励ましの言葉をもらったこともあったそうです。
私たちは、地球の資源を無駄にしないよう、何が本当に必要なのか、無駄ではないのか、ということを考えながら消費する必要があります。
恵方巻の問題は、それを知るための一つの事例と言えるでしょう。
ぜひ、これからは買い物するときに、無駄がないか考えてみることを心がけてみてください。

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