すぐできる家庭の節電!試しやすい簡単な10の方法をご紹介

昨今はますます家計に厳しい時代となりましたが、それは気候変動を始めとする環境問題も関係しています。 家計を助け、環境問題を緩和できる身近な行動がないのか、と頭を抱えたくなりますが、その手段の1つが「節電」です。 節電は電気代を抑えて二酸化炭素の排出削減に貢献する、まさに一石二鳥の行動と言えるでしょう。今回は家庭ですぐできる節電をご紹介します。
目次
すぐできる!家庭の節電10選をご紹介
節電はちょっとした行動を意識するだけで実践できるものです。こちらでは、すぐにできる家庭の節電として以下の10の行動をご紹介します。
- エアコンの設定や掃除
- 冷蔵庫の設定と位置
- テレビの明るさを抑える
- 洗濯機の使用はまとめ洗いで
- トイレの電気便座を調節
- 保温機能はできるだけ避ける
- 照明の利用方法を見直す
- 待機電力を削減
- 早寝早起き
- よりエコな家電に買い替え
また、ひとつひとつは小さな効果しか現れませんが、積み重ねるように行動することが大切です。 どれか1つではなく、複数を継続して行ってみてください。
エアコンの設定や掃除
エアコンの設定温度が適切ではないまま使用すると、電気代を無駄してしまう恐れがあります。 その違いは、冷房時の設定温度を1℃高くするだけで約13%、暖房時の設定温度を1℃低くするだけで約10%の節電効果があると言われるほどです。 環境省は冷房時の室温は28℃、暖房時の室温は20℃を推奨していますが、これはあくまで目安として、快適に過ごせる設定でエアコンによる無駄を避けましょう。
また、エアコンのフィルターにホコリがたまってしまうと、熱交換や冷却の効率が低下し、同じ設定温度でも電気の消費量が多くなってしまいます。 マメにフィルターを掃除することで、しっかりと電気の消費を抑えるよう心掛けてください。 室外機周辺を掃除することも節電の効果があるため、こちらもチェックしましょう。
冷蔵庫の設定と位置
冷蔵庫も温度設定が可能です。冷え過ぎと感じたら、設定が「強」になっているかもしれません。 「中」に設定を変更して様子を見てみてください。
また、食品を詰め込みすぎると冷気の流れが悪くなってしまうことから、余計な電気を消費してしまいます。 さらに冷蔵庫の中身が整理整頓されていないと、探す手間が増えて開けたままの時間が増えてしまうことに。 これも中の冷気が逃げて無駄に電力を消費する原因になるため、詰め込みすぎの状態は避けてください。
そして、冷蔵庫は設置の位置も重要となります。 周りに壁や家具が密着していると、冷蔵庫は上手く放熱できず、多くの電気を消費してしまうからです。 冷蔵庫は壁や家具から5cm以上離して置くようにしてください。
テレビの明るさを抑える
テレビの画面は明るければ明るいほど、電気を消費しています。 画面の明るさは調節できるので、少し暗めに設定してみましょう。 最初は暗くて「見えにくい」と感じるかもしれませんが、すぐに慣れてしまうものなので、ぜひ試してみてください。
また、テレビの画面は静電気によってホコリがつきやすいという特性があります。 ホコリをふき取るだけでも画面が明るくなるため、その分だけ設定で暗くしてしまえば、より節電につながるはずです。
洗濯機の使用はまとめ洗いで
洗濯機はできるだけまとめて洗うことを意識すれば、節電だけでなく節水につながります。 ただし、洗濯機には容量があり、これを超えてしまうと適切に洗えません。 容量の8割程度を目安にしながら、まとめ洗いを行いましょう。
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トイレの電気便座を調節
トイレの便座が暖かくて、つい長居してしまいがちかもしれませんが、これが電気を無駄に消費しているかもしれません。 電気便座は、便座だけでなく洗浄水の温度を設定できるものがあります。 設定が可能な場合は、便座と洗浄水の温度を「中」から「弱」に。 外出時は電源を切ってしまえば、さらなる節電につながります。
また、温かい便座は冬以外の時期は使う必要がないので、特に夏は電源を切って使ってみることを試してみてください。
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保温機能はできるだけ避ける
温かさを保ってくれる保温機能ですが、これも節電に大きな影響を及ぼします。 例えば、炊飯器の保温機能。こちらは保温を続けるよりは、食べるときに温めなおした方が電気の使用量に無駄がないと言われています。 具体的には保温時間が4時間を超えるときは、保温機能を切ってタッパーに入れて保存しておくようにしましょう。
他にも、電気ポットや浴槽のお湯など、保温機能を使う機会は少なくありません。 無駄に保温機能を使っていないか、ぜひ見直してみてください。
照明の利用方法を見直す
使っていない照明は必ず消す。これはもちろんですが、白熱電球や蛍光灯をLEDに変えることも、節約につながります。 1時間当たりの電気代はそれぞれ、白熱電球が約1.57円、蛍光灯が約0.34円、LEDが0.23円。 購入価格こそ高めなLEDですが、電気代が抑えられるだけでなく、寿命が長いため、かなりの節約効果があると言えるでしょう。 あとは人がいるときだけオンになる人感センサーも節電に効果的です。
待機電力を削減
待機電力とは、家電製品の電源がオフの状態でも、コンセントに接続されていることで消費される電力を指します。 よく「使っていない家電のコンセントは抜きましょう」と聞きますが、これは待機電力を節電するためなのです。
待機電力は家庭の消費電力の約5%を占めると言われています。 そのため、出かける前にコンセントを抜くなど待機電力の消費を避ければ、節電効果が見込めるでしょう。
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早寝早起き
早寝早起きも意外な節電方法です。 なぜなら、夜遅くまで起きていると、その分だけ多くの電気を使用することになるからです。
できるだけ早い時間に起きて行動し、夜はすぐに眠れば電気を使う機会が減る。 単純なことではありますが、それゆれに効果がある節電方法なので、ライフスタイルを変えられるのであれば、ぜひ試してみてください。
よりエコな家電に買い替え
一昔に比べると、昨今の家電は省エネ機能が向上しています。 エアコン同士を比較するだけでも、十年前と今とでは約10%の省エネ効果があると言われるほどです。
もし、古い家電を使い続けている場合は、買い替えを検討してみると、思わぬ節電効果を得られるかもしれません。 ずっと使い続けている家電がないか、少し見直してみましょう。
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節電の他にも家庭の中にあるエコを探してみよう
このように、家庭ですぐに試せる節電はいくつもあり、これが家計を助けるだけでなく、地球環境に優しい行動だと思うと、ぜひ実践してみたくなりますよね。
ただ、地球に優しい行動は節電だけではありません。 代表的なものは、リユース・リサイクルというごみを減らす行動です。 こちらも少しの意識で、地球に良い影響を及ぼす行動ばかりと言えます。 身の回りでリユース・リサイクルできそうなものがあれば、ぜひ試してみましょう。
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どんな行動がリユース・リサイクルに当たるのか分からない、という方は以下の記事もチェックしてみてください。
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