もうジークアクスの最終回は見た？ファーストガンダムに学ぶ自然の恵みとSDGsの大切さ【後編】

ecotopia編集部
2025年6月25日

前回は「機動戦士ガンダム」から見る、人口増加による環境問題をご紹介しました。「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」が最終回を迎えたことで大きな話題になっていますが、今回も機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)から見る環境問題、主に移民問題をご紹介します。

また、地球から得られる恵みの大切さについても触れていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

宇宙移民者たちの生活

前回、ファーストガンダムでは連邦軍とジオン軍に分かれて、戦争をしていると説明しましたが、なぜ争いが起こってしまったのでしょうか。もちろん、ジオン公国が地球連邦に対して、独立戦争を仕掛けたことが始まりですが、それは移民による理不尽な生活が原因でした。

まず、宇宙の暮らしは、地球の生活に比べると劣悪な環境です。私たちの世界の今の技術から想像できるように、宇宙での生活は大変過酷だと想像できます。私たちが飲む水や食料、服や娯楽も、すべては地球の自然から得られる恵みを利用しているからです。

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人間は自然と共存して生活をする必要があり

しかし、ファーストガンダムの世界で宇宙に移民した人々からしてみると、自然の恵みを手に入れるのは容易なことではありません。そのため、彼らは水や空気を自分たちで作る必要があり、それらを利用するには税金を支払う義務まであったのです。つまり「空気を吸いたいなら税金を払え。水を飲みたいなら税金を払え」と言った状態です。移民させられた人たちからしてみれば、これは大きなストレスではないでしょうか。

食料の確保や排泄物の処理にも同じことが言えます。地球では自然から食料を得て、自然の力を借りることで排泄物を分解できますが、宇宙ではそうはいきません。私たちが当然のように受けている地球の恵みが、突然ストップしてしまうなど想像できるでしょうか。

宇宙に移民させられた人たちは、そんな過酷な環境に耐えながら、さらに重い税金まで支払う必要がありました。そして、彼らが収めた税金がどこに支払われているのかと言えば、彼らに移民を強制した地球に住み続ける政治家たち。移民計画を立ち上げ、多くの人を宇宙へと強制的に移民させたにも関わらず、その政治家や特権階級を持つ人間たちは地球に居座り続け、やりたい放題、快適な暮らしをしていたのです。

これは宇宙に移民した人たちが怒るのも仕方ない…。そして、そんな宇宙で暮らす人たちの意思が形となるようにして、ジオンが誕生しました。

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戦争に発展して最悪の環境破壊

移民から半世紀が経つと、スペースコロニーに住む人々は自給自足ができるようになりました。そうなると、宇宙に移民した人たちは地球の連邦政府の人間たちが、地球の環境や資源を好きにしながら、自分たちを支配していることに対して不満を覚え始めた、ジオン・ズム・ダイクンがジオン共和国として独立宣言。彼が病に倒れると彼の同志であるデギン・ソド・ザビがジオン公国を引き継いで、地球連邦に対し宣戦布告を行い、一年戦争と言われる大きな戦争が始まります。

そして、ジオンは地球に向けてスペースコロニーという巨大建造物を落下させ、オーストラリア大陸の16%を破壊。この影響で地球規模の気候変動、地震、津波などが発生し、総被害数は40億人を超えるほどの結果となりました。その後も地球は戦争の舞台となり、環境破壊が繰り返されます。

現実の世界でも戦争は、生態系の破壊、二酸化炭素の排出など、多くの環境問題を発展させるものです。ファーストガンダムの世界では、地球環境を回復させるために始めた移民計画が、地球を汚染する戦争を始める結果となってしまいましたが、こういった結果を避けるためにも現代ではSDGsのような目標が設けられていると言えるでしょう。