水の日・水の週間とは?水資源の重要性と失われる危険性とは

日本にはさまざまな「〇〇の日」といった記念日がありますが、8月には「水の日・水の週間」に指定された日があります。 水の日・水の週間はどのような記念日なのでしょうか。 水の日・水の週間をご紹介します。
また、水の日・水の週間に考えたい水不足の問題も紹介していますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
水の日・水の週間とは?貴重な水資源について考える
水の日・水の週間は貴重な水資源と水資源開発の重要性について、国民の関心を高め、理解を深めるための記念日です。 水の日は毎年8月1日、水の週間は8月1日から8月7日の1週間が定められています。
これは8月が年間を通じて水の使用量が多く、関心が高まるとして、1977年5月31日の閣議了解によって定められました。 内閣府の調査(2024年7月)によると、水の日・水の週間の両方を知っていると答えた人の割合は4.4%。 水の日だけを知っていると答えた人の割合は8.1%。水の週間だけ知っている人の割合が3.0%。 両方とも知らない答えた人が84.3%という認知度になっています。
また、2020年の水の日啓発ポスターには「ポケットモンスター」のシャワーズが採用。2021年7月19日から応援大使と任命され、認知度向上を目指しています。
参考:内閣府 水循環に関する世論調査(令和6年7月調査)
水の週間に行われる関連行事
水の週間中は、水に関する啓発行事が開催されます。どのような行事があるのか見てみましょう。
水を考えるつどい
毎年8月1日に「水の日」記念行事として「水を考えるつどい」が開催されています。 内容としては、水に関する多岐にわたるテーマについて深く掘り下げた話が行われ、幅広い知識を得られると同時に、生活の中でどのように水を向き合うべきか考えるきっかけとなるものです。
水のワークショップ・展示会
水のワークショップ・展示会は、水に関する講演やクイズなどを通じて、水の役割や大切さを学べます。 他にも工作や体験型イベント、パネル・ポスターの展示があり、さまざまな角度から水の重要性を感じられるでしょう。
水とのふれあいフォトコンテスト
「水とのふれあいフォトコンテスト」は水の週間10周年を記念して、1986年にスタートした「水とのふれあい」をテーマとした写真作品によって、水の重要性を訴えるイベントです。 プロ・アマ問わず参加が可能で、入賞作品は水の週間実行委員会の参加団体が発行する広報誌やホームページ、開催イベントで展示されます。
参考:水の日・水の週間 公式ホームページ
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水資源が不足する原因と影響
水は私たちにとって大切な資源ですが、世界的に見ると常に不足している状態です。 水の日・水の週間にこそ考えたい、水が不足する原因と影響をご紹介します。
水不足の原因
水不足の原因は、人口増加や産業発展による水利用、気候変動による水の減少、人間による汚染などが挙げられます。 2025年の時点で世界人口は82億人を突破し、2050年に97億人に達すると推計されますが、人が増えれば増えるほど水の需要は高くなり、今後はさらに水不足が深刻化すると考えられます。
しかし、気候変動によって降水量や雨の頻度は変化。干ばつに悩む地域があれば逆に洪水が起こるなど、水供給も不安定となっています。 さらには、開発による水資源の破壊、生活排水や工業排水による汚染で水資源が破壊されているケースもあり、私たちが利用できる水は常に危機にさらされているのです。
水不足の影響
水不足が深刻化すると、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか。 まずは水利用の制限が考えられます。日本では水道の蛇口をひねれば当然のように水が出てきますが、水不足が深刻化してしまったら、計画的な断水が行われることになるでしょう。 また農業も大量の水が使われているため、水不足は食糧不足につながります。
こうした状況が続いてしまうと、水の確保を巡って国際紛争が起こるかもしれません。 最悪の結果を避けるためにも、私たちは水についてしっかり考える必要があるのです。
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水の日・水の週間に考えよう!大切な水資源
水の日・水の週間では、ぜひ水の重要性や向き合い方を考えたいところですが、私たちは他にもさまざまな資源不足に直面しています。 ただ、その多くは水と同じような理由で減少しているため、私たちの行動次第では大きく変わるかもしれません。
資源不足を抑制するためにできること。 それはごみの分別や節電など小さいことでも意味があります。 不用品はリユースする、電気は無駄遣いしないなど、できることから始めて資源を大切にするよう心掛けてみましょう。
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