エコバッグは汚い!洗わないと菌の温床になるリスクがある
2020年の7月から全国のスーパーやコンビニでレジ袋の有料化が始まりました。 そのため、これからはエコバッグを頻繁に使うことになる、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんなエコバッグをしっかり洗っていますか? エコバッグを洗わずに使うことは、ただ不衛生というだけでなく、感染症のリスクにも関わってきます。 既にエコバッグを頻繁に使っている、という方も、これからエコバッグを準備する、という方も、ぜひエコバッグを洗うことについて考えてみましょう。
レジ袋が有料化!エコバックは使っている?
近年、プラスチックによる環境問題が悪化しています。 プラスチックは頑丈で使いやすい、という特徴がありますが、それゆえにいつまでも分解されず、自然界に残り続けてしまうというデメリットがありました。 そのため、プラスチックによる海洋汚染、海洋生物への被害、マイクロプラスチックによる自然汚染などの環境問題が深刻な状況となっています。
さらに、2017年12月末から中国が、プラスチックごみの輸入をストップしたことで、多くの国や企業がプラスチックの削減に取り組みを開始しました。 その取り組みの一環として、日本でも、レジ袋の削減、有料化が国によって進められたのです。
そして、2020年7月から全国のスーパーやコンビニでレジ袋の有料化が開始されました。 今までは無料で配布されていたレジ袋ですが、利用の際は2~5円程度を目安として、料金を支払う必要があります。
このような背景から、エコバッグを使っている、準備を検討している、という方は多いことでしょう。
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半数以上!エコバックを洗ってない人が多数?
これからは、生活の中で当然のように利用されるだろう、エコバッグですが、既に使っている方は、最後に洗ったのはいつか覚えているでしょうか。 特別、汚れ物を入れているわけではないので、洗わずに使っている、という方もいるかもしれません。
実際に、エフコープ商品検査センターが100名を対象に、エコバッグを洗っているかどうか、というアンケート調査を行ったところ、以下のような結果が分かりました。
- 「洗ったことがない」(51%)
- 「2、3カ月に1回洗う」(23%)
- 「月1回洗う」(18%)
- 「週1回洗う」(5%)
- 「毎日洗う」(3%)
何と半数以上の人が「洗ったことがない」と回答しています。 毎日使っているとは言え、それほど汚れることがないため、洗う手間を省いてしまう人が多いのかもしれません。
しかし、そのエコバッグ…本当に汚れていないのでしょうか。
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エコバッグを洗わないと感染症のリスクが
エフコープ商品検査センターは、エコバッグがどれだけ汚れているのか、店舗衛生基準を基に拭き取り検査を行いました。
拭き取った箇所から、確認できた菌の数が、0~10個を「きれい」、10~50個を「やや汚れている」、50個以上を「汚れている」と分類した結果、以下のようになりました。
- 「きれい」(40%)
- 「やや汚れている」(50%)
- 「汚れている」(10%)
どうやら、エコバッグは使用すればするほど、菌が付着している、と考えた方がいいようです。 また、エコバッグが原因で、食中毒やノロウイルスの感染、ということも考えられます。 さらに、新型コロナウイルス感染の恐れもないとは言えないでしょう。
エコバッグを洗わないことは、感染症のリスクがある、ということは覚えておいた方がいいかもしれません。
エコバッグは洗って使おう
エフコープ商品検査センターの検査では、エコバッグを洗濯することで、200個以上の菌が計測されたものも、ほとんど菌がなくなることがわかっています。 エコバッグを衛生的に使う方法として、洗濯以外にも、以下の点に注意するといいでしょう。
- 肉や魚、野菜はポリ袋に入れる。
- 水分によって菌が増殖しないよう、冷凍食品の結露には注意する。
- 菌は見た目では分からないため、汚れていないと見ただけで判断しない。
- 替えのエコバッグを用意する。
安全かつ衛生的にエコライフを実現するために、エコバッグはぜひ洗いながら使いましょう。
参考:子育て応援サイト CHEER!day エコバッグ、洗っていますか?