虹に似た現象まとめ!環水平アーク・幻日など空に現れる不思議
この世界には、さまざまな自然現象がありますが、その中には大変美しいものが、たくさんあります。 特に空を見上げると、美しい青色や夕焼けの赤など、美しい光景を目にできます。
さらに、虹のような珍しい現象もあり、見たこともないような風景を目にすることもあるでしょう。 空を見上げたとき、稀に見られる不思議な現象をご紹介します。
空に出現する不思議な現象
青い空は、普段から美しい景色が見られますが、稀に見たこともないような美しい現象を目にすることがあります。 それでは、空に出現する不思議な現象は、どのようなものがあるのでしょうか。
環水平アーク
環水平アークは太陽のやや下に、虹色の光が見られる現象です。 太陽の下、46度の水平線上に出現するという特徴があり、別名で「水平弧(すいへいこ)」「水平環(すいへいかん)」と呼ばれることもあります。
太陽光が大気中の氷晶(氷の結晶のこと)によって屈折することで発生し、太陽高度が58度以上の時にしか見られない、という珍しい現象です。 太陽高度の条件があるため、北緯、南緯55度より極側になる高緯度地域では、高山でもなければ見ることはできません。 日本は中緯度にあるため、3月~9月頃の日中に、年に数回観測できる可能性があります。
2020年は6月26日、関東の上空で環水平アークが観測され、話題になりました。
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環天頂アーク
環天頂アークは、太陽の上、少し離れたところに虹のような光の帯が見える現象です。 別名で「環天頂弧(かんてんちょうこ)」「天頂環(てんちょうかん)」「天頂孤(てんちょうこ)」とも呼ばれ、虹を逆さにしたような形で出現することからも「逆さ虹」とも言われます。
環天頂アークも、太陽光の屈折によるものですが、雲の中に六角板状の氷晶があり、風が弱いときに現れます。 太陽高度が高くなると(約32度以上)、見えなくなるため、環天頂アークを見るとしたら、朝や夕方が狙い目になります。
幻日
幻日は太陽と同じ高度に、光が現れる現象で、一見すると別の太陽が合われたように見えます。太陽を挟むように両側に現れることもあれば、片側だけに現れることもあります。 太陽から約22度離れた場所、同じ高度の位置に見え、雲の中に六角板状の氷晶があり、風が弱いなどの状態が揃うことで、幻日は出現します。
幻日も太陽が高くなってしまうと、見られなくなるため、朝や夕方など太陽が低い時間に見られるかもしれません。
彩雲
彩雲は太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に輝く現象です。 この現象は、太陽光が雲の中の水滴による回折が原因ですが、光の波長によって度合いが違うため、虹のように色が分かれます。
またの名を瑞雲と言い、昔から彩雲の発生は吉兆であるとされていますが、実際はありふれた気象現象でしかありません。 しかし、美しく空を彩るので、見られたらラッキーだった、と思っても良いのではないでしょうか。
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ハロ現象
ハロ現象は、またの名を日暈と言って、虹のような光の輪が太陽にかかる現象です。 巻層雲という高い場所に発生する雲が、空にあるとき、ハロ現象も発生しやすくなります。
太陽を巻層雲が覆うとき、光が氷の粒に屈折・反射が起こることで、虹色の輪が発生するのです。 昔の中国では、ハロ現象は「兵乱の兆し」と言われ、珍しい現象とされていましたが、実はこれもありふれた気象現象なんだそうです。
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たまには空を見上げてみよう
このように、空ではさまざまな不思議な現象が発生し、実はありふれたものもあるようです。 しかし、どれも目にする機会は少なく、珍しいもののように思えてしまいますよね。
それは、私たちが空を見上げる回数が少ないことが関係しているかもしれません。 たまには、空や周りの自然を見渡して、心を癒し、その大切さを噛み締めるのも良いかもしれませんね。
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