昆虫食はダイエットや筋トレに効果的!メリットをご紹介
今の日本では「虫を食べる」という行為は抵抗がある人が多いのではないでしょうか。 しかし、虫を食べることを「昆虫食」と言って、少しずつ盛り上がりを見せていることをご存じでしょうか。
また、昆虫食は環境に良いだけではなく、人間にとっても筋トレやダイエットなど健康面でメリットをもたらしてくれるのです。 話題の昆虫食によるメリットと料理などをご紹介いたします。
目次
昆虫食はメリットが多い!意外な効果をご紹介
興味があっても少し怖い気がしてしまう昆虫食ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。 筋トレやダイエット、食糧危機を救う昆虫食のメリットをご紹介します。
昆虫食は筋トレにメリットが!
ちょっと怖い昆虫食ですが、私たちが思っている以上にとんでもないポテンシャルを秘めている可能性があります。 そのメリットとしてまず挙げられるのは、昆虫食は私たちの筋肉を鍛える上で、非常に効果的である、ということです
筋トレを行う上で、非常に重要と言われる栄養素の一つに「オメガ脂肪酸」というものが存在します。 このオメガ脂肪酸は、魚やオリーブオイルに含まれ、燃焼しやすい良質な脂肪酸であることから、筋トレを促進することで知られています。
また、筋肉を肥大化させるためには、タンパク質が不可欠だとも言われています。 筋肉は超回復によって鍛えられます(筋肉を使うことで筋肉が壊れ、筋肉が修復されることでこれまでよりも強い筋肉となる)が、このときにしっかりとタンパク質を摂取しなければ、効率的に大きくならないのです。
このように筋トレに重要な「オメガ脂肪酸」と「タンパク質」ですが、コオロギはこのどちらも豊富に含まれています。 特にタンパク質については、鶏胸肉や牛ステーキの倍以上も含まれるという高タンパク質っぷり! 食事制限のときも、乾燥コオロギを食べればスナック菓子を口にしているような気分になり、ストレスを溜めず、かつタンパク質も摂取できるのだとか。
それから、ちょっとした余談になりますが、元陸上競技選手で、百獣の王を目指していることで知られる、タレントの武井壮さんは、自分が鍛えたい部分の肉を食べることで、効率よく筋トレをしているらしいです。 つまり、足を速くしたいのであれば馬を食べ、パワーをつけたいのであれば牛を食べる、と言った方法です。 もし、これが昆虫食でも通用するのであれば、体重比で言えば昆虫の筋力はとんでもない能力を保有しているため、筋肉増強にはまさに打ってつけかもしれませんね。
昆虫食はダイエットにもメリットが!
昆虫食が筋トレに効果的ならば、ダイエットにも効果があるのでは、と思った人も少なくないでしょう。
ズバリ、昆虫食はダイエットにも効果的です。 ダイエットはつい食事制限によって痩せようと考えてしまいますが、それだけでは、体内からビタミンやタンパク質が失われてしまいます。 そうなると、体重が落ちたとしても、基礎代謝まで落ちてしまい、逆に痩せにくい体になってしまうのです。 そこで重要なのが、代謝を落とさないためのタンパク質の摂取ということになります。
つまりは、昆虫食によって、効率よくタンパク質を摂取しよう、ということです。 また、昆虫食はタンパク質が豊富と言うだけでなく、牛肉や豚肉には多く含まれているコレステロールの値が低いことからも、バランスよくダイエットができる健康食材なのです。
もし、ダイエットが上手く行かない、と感じている方がいたら、昆虫食にチャレンジする良いきっかけ…かも?
昆虫食は食料危機を救う可能性
日本は比較的に食糧で不自由しない国であるため、あまり実感がないかもしれませんが、世界的に見ると食糧難に悩む地域は多く、これからの未来はさらに危機的な状況になると考えられています。
そんな危機を救うかもしれない、と注目されているのが昆虫食です。 昆虫食は家畜を飼育するよりもコストパフォーマンスに優れ、飼育するために広いスペースも必要としません。
また、家畜から温室効果ガスが排出されることも注目されていますが、昆虫にはその心配もなく、環境への負担も少ないのです。 実際にFAO(国連食糧農業機関)が2013年に出した報告書にも食糧難を乗り切るには、昆虫食が推奨されるともあり、世界中から注目されています。
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昆虫食にデメリットはあるの?
昆虫食にはたくさんのメリットがありますが逆に「デメリットはあるの?」と気になってしまうところですよね。 昆虫食のデメリットとして挙げられるのは、見た目と毒の危険性、アレルギーの問題などが考えられています。
見た目については説明するまでもありませんが、やはり昆虫が調理されたものを抵抗なく口にできる人は少ないでしょう。美味しそうに調理された姿もあまり想像できませんよね。
毒の危険性については、主にお店で買うのではなく、自身で捉えて昆虫食にチャレンジしてみよう、という人が注意すべき点です。 昆虫は決して衛生的ではなく、毒が含まれているものも少なくありません。中には加熱しても毒が消えないものもあり、知識もなく食べてしまうのは大変危険です。
アレルギーについては、昆虫はカニやエビに近い種族であることから、これらのアレルギーを持っている人が食した場合は、甲殻類アレルギーを引き起こす恐れがあります。
これから研究が進む分野でもあり、近い将来これらの問題が解決すると期待したいところですね。
昆虫食を代表とする虫たち
以前もご紹介した昆虫食ですが、さらに盛り上がりを見せ、様々なバリエーションが注目されています。 それでは、どのような虫が食材となり、どのような料理となるのかをご紹介します。
昆虫食の定番?セミ!
昆虫食の中でも定番と言える食材がセミです。 中国や東南アジアではセミを食べる例があり、素揚げにして、塩を振ってから食べるそうです。 味については、ピーナッツクリームのような甘みがあるのだとか。
セミは昆虫食として定番らしく、幼虫も成虫も美味しいようです。
香りはキンモクセイ?タガメ!
タガメもベトナム、タイでは人気のある昆虫食の一つです。 意外なことに、タイワンタガメのオスの成虫は、キンモクセイの香りがするらしく、魚醤の香り付けに使われることもあるそうです。 昆虫食の文化が乏しいバンコクでも、タガメは人気があり、香りを再現した調味料が売っているのだとか。
エビの味に似ている?タランチュラ!
タランチュラと言えば、虫の中でもちょっと怖いイメージがありますが、割と人気がある食材らしいです。 カンボジアでは人気が高いらしく、クモを揚げた「クモフライ」も名物です。
味はカニやエビに似ているとも言われ、フライドチキンにも似ている、と表現されることも。 タランチュラの見た目の毒々しさからは、ちょっと想像がつかないですね…。
食べれば絶滅危機の動物を救う?コオロギ!
コオロギも揚げたり、ラーメンに入れられたり、何かと話題となっている食材です。 中でも、コオロギパウダーは有名で、オートミールやご飯にそのままかけて食べられるそうです。 ちなみに、このコオロギパウダーはチョコレートのような見た目で、不思議なことに匂いも味もチョコに似ているそうです。
また、もしコオロギが食材として浸透すれば、絶滅危惧種であるキツネザルの減少を抑制できる可能性があります。 キツネザルは食肉としてハンターに狙われ、その個体数を減らしていますが、コオロギが人々の食料となれば、それを避けられるかもしれないのです。
メリットが多い昆虫食に期待が高まる
このように、昆虫食は少しずつではありますが、日本でも広がりを見せ、注目されつつあります。 環境にも健康にも良いと言われる昆虫食は、もしかしたら数年もしたら当たり前になっている可能性もあるでしょう。
ちょっと怖い、という人は多いかもしれませんが、筋トレやダイエットだと思って、チャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。 もし、昆虫食の美味しい調理方法を見つけた方がいれば、ぜひエコトピアまでご連絡ください!
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